全てボクの計画通り!
今回はワンピースと、指輪と、ついにバッグ(!)を買った話。
その前にちょろっと靴の話。
7月最初の週の土曜日、用事が終わった私は阪急百貨店うめだ本店に来ていた。
翌週にまつげさんが紹介されていた大丸梅田でシューフィッターのサービスを受ける予定だが、せっかく大阪に来たのだから何か見たい!と考えた結果、今回は阪急を見てみることに。
バッグをA.P.C.のに仮決めした今、次に探すべきは靴!
という訳で、たくさんの靴がそろう阪急4階に向かった。
4階に到着すると現在セール中だからなのか、土曜日だからなのかはわからないが、とにかくたくさんの人でにぎわっていた。
その中をゆっくりと見て回るも、たくさんの人と靴にだんだん圧倒され始めてしまう。それでもなんとかいくつか理想に近いな~というのに出会うが、なかなか試着までしたいと思うのがなく…。
そんな中出会ったのが、マノロブラニクのANDAREというドレスシューズ。
…かわいい~!!
私がその靴に釘付けになっているのに気付いた店員さんが「試着されませんか?」と声をかけてくださり、試着させてもらうことにした。
私が履いている靴のほとんどは、24.5cm。
店員さんが奥から持ってきてくださった24.5cmの靴を履いてみると、縦幅は問題ないものの私の足の横幅が広いためか、ぎゅうぎゅうと締め付けてくる。
そこで店員さんが、一つ上の25cmを奥から持ってきてくださった。
しかし、これも横幅がぎゅうぎゅうだった。先程よりは少し楽なものの、今度は足全体に革靴の硬さを感じるように。
で、次に持ってきてくださったのが、一つ飛んで26cm。
25.5cmはこのお店では現在在庫切れらしい。定番商品なのでそのうち入ってくるとの事。
26cmを履いてみると、先ほどのぎゅうぎゅう締められる感じがない!
とはいえ、今度は縦幅があまりすぎるせいで少し歩くだけで脱げそうになる。
在庫切れなので何とも言えないが、私のぴったりサイズは25.5cmの可能性が高いよう。
そちらのサイズも試してから購入は考えたいと思い、品番を控えてもらって今回は後にした。
その後は4階をプラプラ。
かごバッグや、リゾートワンピースのポップアップが開かれていて、すごく夏だなぁ〜となった。いつか私もハワイ旅行でリゾートワンピース着てみたい。
4階を一周するようにプラプラしていると、ふと気になっていたリュックを見かけた。
そこはポールスミスだった。
手が空くの大好き民なので、現在通勤時にマリメッコのリュックを使っている。ただ、そこそこ使っているのでもうそろそろ買い替えも考えないとな〜と合間合間に調べるようになって見つけたのが、このリュック。
自分の傾向的に可愛すぎたり、装飾がいっぱい付いてるのが苦手。かと言って可愛いものが嫌いな訳ではなく。
例えばハンカチ。一面ペールブルーのタオル生地にワンポイントの刺繍が入ってるくらいが、私の感性では一番かわいいと思っている。
メンズライクというよりは、シンプルが好きなんだろうなと思う。
例えるなら、ミルク多めのカフェラテにお砂糖一本加えたくらいの甘さとマイルドさが好み。
しかしながら、シンプルって案外ないもので、正直納得のいくシンプル具合が今使っているマリメッコ以外に全然出てこなくて泣きそうになったくらいだった。閑話休題。
そんな感じで店内に入ってリュックを見てみる。だが思っていたより大きいことに気付く。リュックはあくまで通勤用で求めているのでそこまで大きさを求めていない。
結論。今のリュックまだ使えるからゆるゆる別の探そう〜になった。
せっかくなので他にどんなのがあるのかと、視線を動かせば綺麗な水色のバッグが。思わず手に取って見てみる。
やっぱり水色のバッグいい〜!でも、水色はバッグでというより服で着たい色って感じなんだよな。ミントグリーンとか、レモンイエローとかも身につけたい気持ちもあるから、そう考えるとA.P.Cのブラウンのバッグだったらどんな色でも合わせることできるから最適解なんだよな。ということで、このバッグはnot for me。
一瞬の思考ののちバッグを棚に戻そうとすると、店員さんに話しかけられ試着を勧められる。
店員さんに促されるまま、あれよあれよという間に鏡の前で試着してみるが、やっぱりこれは私のじゃないと確信に変わった。
バッグをお探しならこちらもどうですか?と勧められたのがナイロン素材でできた黒のショルダーバッグ。小さいのと一回りほど大きいサイズがあり、どちらも試着させてもらう。
鏡の前で合わせてみると、意外とスポーティな感じのバッグが自分に似合っていてびっくりした。中も見た目の割に結構入りそうなので、多分A.P.C.のに心を決めていなかったらバッグの候補に入れただろうくらいにはよかった。
店員さんにバッグをお返しすると、よかったら服もあるので見ていってくださいねと声をかけれる。
ポールスミスって鞄とか小物だけだと思ってた。ブランドのことよく知りもしないのに来てごめんなさいと思いつつ、せっかくだから見てみる。
吊るされている服はベーシックな色からカラフルな色もあり、しかし奇抜さは感じない上に一捻り感じるものが多くて個人的には結構好きな傾向だった。
その中で目に止まったのがベージュ色のワンピース。
実を言うとバッグが決まってから、白とか薄めな色のワンピースが頭の中でチラチラするようになった。だけど、靴を決めてから鞄を買うと自分の中で決めていたので、ワンピースを買うのはバッグを買ってからとしていた。
のに。
近くで見ていた店員さんが私の様子に気付き、試着しませんかとまたも声をかけてくださる。しごでき店員さんすぎる。一瞬の逡巡の末に私は試着をお願いしてしまった。
後々思い返すと、この時点で既に仕込まれていたんだなと思う。
ワンピースを着て鏡の前に立てば、めちゃくちゃ似合っている自分がそこにいた。
JJGの皆さんがよくこれは私のための服だと言ってるけど、ほんとそれでこのワンピースは私のための服だとなった。
よし、買おう。
そんでもってこれにあのバッグ合わせたい。というか、絶対にないとダメだ。
よっし、今日バッグ買うか!
そう決めたら早かった。
店員さんにワンピースを買う旨を伝え、お会計し、京都の伊勢丹でバッグを購入しようと心づもりする。
その前にお腹が空いていたので、アフタヌーンティーでご飯を食べた。カレーと、カルピスのシャーベットとシャルドネのゼリー美味。
よっし、京都に帰るかとエスカレーターで一階へ降りる最中に、そういえば前に来た時アクセサリーのポップアップやってたけど、今回もやってるかなと思い、まっすぐ出口に行かず一階を見てみる。と、思った通り催されていた。
お店はDot.
https://instagram.com/dot.__jewelry?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ==
気になった指輪を手に取って、矯めつ眇めつ眺めていると店員さんに「それが好きならこれもお好きじゃないですか?」と話しかけられる。渡された指輪は水の流れを表現したかのような曲線のオンパレードだった!
全私がうわ〜〜〜〜っ!!!好きっっっ!!!!!となった。
サイズの合う指輪を出してもらい、右の薬指に嵌める。バチッと音がした。その瞬間、あ、これで右手完成したなと思った。
そう思ったのは私だけじゃなかったようで、店員さんにも「他の指輪ともすごい似合ってますね!!」と言われた。正直店員さんの賞賛がお世辞だと思わないくらい満更でもなかった。
あ〜〜…これは欲しい…でも、これからバッグ買おうとしてるのにいいの??…いいよ!!
迷ったのは一瞬で、次の瞬間にはコレくださいと言っていた。
ここで買わなかったら猛烈に後悔する気がしたのだ。事実この指輪が好きすぎて仕事の日問わず毎日してるくらいなので、この時決断した自分は偉い! いい決断したと本気で自分を自分で誉めたい👏
そんな感じで新たなときめきを得た私は喜びでホクホクしていたが、同時にめちゃくちゃ怖くなってきていた。
ものすごく生々しい話をすると、この時点で私は約6万円ほどお金を遣っていた。
金銭感覚が高校生あたりで止まっているので、家賃一月分ほどの金額を今日だけで既に遣っている事実に慄きまくっていた。
その上これからバッグを買おうという。
あの約8万円もするバッグを!
自分、正気か…!!!??????
お金が全てじゃない。でも、お金はめちゃくちゃ大事だと去年休職でお金に困った私は知っている。
どうしよう…。
途方に暮れた私は賭けをすることにした。
今から乗る電車が十九時半までに京都に到着したら買おう。到着しなかったら今日は買わない。
そう決めて私は電車に乗り込んだ。
と、決めたにもかかわらず私は携帯で到着時刻を調べていた。
この電車は快速。京都に到着するのは十九時半過ぎ。
じゃあ今日は買わない方がいいな…と結論づけようとしたら、もう一つのルートが。
それはこの電車のすぐ後大阪駅から出発した新快速に高槻駅で乗り換えるルートだった。
これに乗り換えたら間に合う…。もうあと少しで高槻だ。どうする。
お金は大事だ。
でも、私はあのバッグにもう決めてる…それが遅いか早いかだけの違いだ。
高槻駅で電車を降り、間が空かずに別ホームに到着する新快速まで急ぐ。
別ホームに到着してから、ややあって滑り込んできた新快速に無事に乗ることができホッとした。
そうして、京都駅に着く。
京都の伊勢丹は二十時まで。もたもたしている時間はない。
駅に着いてからずっとドキドキしていた。逸る胸を宥めようとするものの当然落ち着くはずはなく。とりあえず深呼吸しようと、息を深く吸いながらお店へ向かう。
お店に到着すると、そこに求めていたバッグは飾られていなかった。
ドキリ、とした。
自分にしてはめちゃくちゃ頑張って今日買う!って心意気できたのに…!??
嘘でしょう!?と思いつつ、飾られてる場所に本当に目当てのバッグがないかうろうろしてしまった。
いやいや、落ち着け…落ち着くのだ。本当にないか店員さんに確認しよう。ガッカリするのはそれからだ。
とりあえず写真を出そうとしたら、私の挙動不審な動きを見ていた店員さんが声をかけてくださった。僥倖とばかりに、すぐに目的のバッグの写真を見せて在庫の有無を聞いてみる、と。
「こちらのバッグですね。ございますよ。ちょっとお待ちくださいね」
そう言って店員さんは、飾られてる場所の下の引き出しを開けた。
中から出してくれたバッグは、紛うことなき求めていたバッグ。
試着されますか?と訊いてくださったので、最後の確認のためにさせてもらうことにした。
鏡にはバッグを斜めにかけた私が映っている。
正直似合っているのかはわからない。でも、自分の中で何かがこれだ!これだ!と叫んでいる気がした。
自分の腰にあるバッグを見る。
きれいなブラウンに、半月型のコロンとしたフォルム。
…うん、これだ。
緊張で震える声で、このバッグくださいと店員さんに伝えた。
奥から新しいの持ってきますので少々お待ちくださいね、と店員さんはバックヤードに向かっていった。
この数分でドッと疲れた私は、尋常じゃないくらい心臓がドキドキしていたし、尋常じゃないくらい汗をかいていた。とりあえず深呼吸した。
店員さんが袋に入ったバッグを持って奥から戻ってきた。バッグの確認をしてお会計をさせて頂く。
余談だが、店員さんに「一年前からこのバッグ買うか悩んでたんです」と言ったら驚かれた。私も驚いてる。
そんなこんなで無事にバッグを買いました!
少ししてから思ったのだけど、これ完全にバッグに仕込まれてたな〜と。
だって私、靴決めてからバッグ買おうとつい数時間前まで決めていたんだよ…。
なのに、ワンピースと出会ったことで今日買うって思わされたというか…流れを完全に作られていた気がする。
多分、一年前から買って!ってバッグは私を呼んでくれていたのに、私が煮えきらない態度を取ったばかりか一度は忘れようとしたものだから、完全にこれバッグのご機嫌を損ねさせてしまったんじゃないかな〜と。
だから、意地悪というか、ちょっとビビらせてやろうみたいな感じでバッグは隠れていたのかなと思うのは私の考えすぎ??
全てボクの計画通り!って笑ってる気がするんだけど、それも気のせい…?