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青春18きっぷ 関西大回り編


今年も発売!

そもそも「青春18きっぷ」とは?

 皆さんは青春18きっぷをご存知だろうか?JR線の普通・快速列車、BRT(バス高速輸送システム)が乗り放題になる切符だ。1枚5回の利用枠があり1人1日の利用で1回の使用が認められる。これを1人で5日使用してもいいし、5人で1日使うのもあり。5回の利用に収まれば人数の組み合わせは自由になるお得な切符だ。特例が多く、鉄道オタクでもルールを把握するのは難しい。それでも乗り鉄を中心に多くの人から愛され1982年の「青春18のびのびきっぷ」から42年続く長距離にはもってこいの切符だ。販売期間、利用期間が定められており春季、夏季、冬季の3つの期間で使用することができる。

利用するメリット

 まずメリットとして1日、2410円でJRの普通列車と快速列車に乗り放題だ。例えば東京から新大阪まで行くとしよう。新幹線ならのぞみ指定席で14720円だ。(通常期で大人1人の場合)次に東海道本線経由で乗車券を購入した場合は8910円だ。(大人1人の場合)最後に青春18きっぷの場合は入場日に到着した場合は2410円で乗ることができる。もちろん途中下車できるのでおいしいものを食べたりすることもできる。ゆっくり旅したいなら最高の切符なのだ。

利用する注意点 

この切符を使用する場合、私鉄(一部のみ途中下車、通過が可能)、特急、寝台特急、新幹線(北海道新幹線オプション券の使用可能区間を除く)は利用できない。ただし、これらは青春18きっぷとは別に正規料金を支払えば乗ることができる。例えば名古屋から大阪の場合。名古屋から米原駅までは青春18きっぷを利用して普通列車で移動。その後新幹線ホームに行き米原から京都までの乗車券と新幹線自由席特急券を支払い新幹線で移動。その後再び京都から青春18きっぷを使用して大阪に行くことができる。このように駅間の長いところ、運行本数の少ないところによっては、別途乗車区間の乗車券+特急券を使い賢く旅をすることでより遠くまで快適に旅をすることができる。課金して特急に乗るのもありかもしれない。
 そのほかにも切符の使用の初めは有人駅からでないとスタートできない。また子供も同じ値段であり小学生以下が使用するのは不利な状況である。様々な制約や条件があり、利用の際は注意が必要だ。

まずはかつての港駅へ

 7月30日、今回は長浜駅からスタート。みどりの券売機で青春18きっぷを買った後、有人改札にて検印した後にホームに向かう。

長浜駅にて撮影。全照灯、尾灯が点灯していない貴重な写真。

まずはかつての港駅だった敦賀駅まで向かう。

127M 普通敦賀行 長浜→敦賀

ローカル線と絶景区間のコラボ

 敦賀駅で今度は小浜線に乗りかえる。今年のダイヤ改正で北陸新幹線が開業し、並行在来線が第三セクターに移管された。それにより青春18きっぷで北陸方面に向かうには追加料金を支払うことになってしまう。

928M 普通東舞鶴行 敦賀→東舞鶴

 小浜線は1917年に敦賀から小浜の間で開業し、当初は非電化単線で運行していた。その後1920年に全通し、2003年に直流1500Vで電化した。その際に125系が投入され乗り心地の改善が図られている。

乗車した車両の後ろはなんとトプナンだった。
小浜線では海を観れる区間もある

 約2時間で終点の東舞鶴に到着。向かいのホームに停まっている列車にすぐに乗りかえる。ここから福知山へ向かう。

332M 普通福知山行 東舞鶴→福知山

丹後の海がかっこよすぎる

 福知山駅に到着。待ち時間が30分あるのでまずは改札を出て駅舎を眺める。

福知山駅の駅舎の写真。京都北部のターミナル駅として様々な列車が発着する

 この付近では京都丹後鉄道が走っている。その看板特急として「丹後の海」が有名だ。

福知山駅にて撮影。青をベースに金のアクセントは高級感がありとてもかっこいい。

1996年にタンゴディスカバリーとして登場。2017年に水戸岡氏によりリニューアルされ「丹後の海」に改称した。車内は木に囲まれており、最高速度120kmを出す化け物気動車だ。この京都丹後鉄道にはほかにも2023年にJR東海のキハ85系を2編成買い取りKTR8500型として運行している。

西舞鶴駅で運よく撮影することができた。

「丹後の海」を見送り次の目的地に向かっていく。ここからは山陰本線を進んでいく。

853M 普通豊岡行 福知山→和田山

昭和にタイムスリップ

 和田山駅に到着。ここで1時間の接続だ。

駅を降りても近くにコンビニなどはない

ここからは南下していくため、播但線に乗車する。1894年に開通し、1998年に途中の寺前までは電化。その先は非電化路線で運行形態が二つに分かれる。沿線には観光スポットとして有名な竹田城跡があり、特急はまかぜが走る。この路線の最大の特徴は国鉄型車両が今もなお現役で活躍しているところだ。まず非電化区間ではキハ41型で1998年にキハ47形1000番台を半分に切断し、運転台をとりつけた魔改造車だ。その後2002年から体質改善工事が施工され現在の形となった。

和田山方面の顔はキハ40系になっている。
後ろの顔は平べったくどこか違和感を覚える
230D 普通寺前行 和田山→寺前

 ここ最近国鉄気動車は数を減らし、新型車両の投入が進んでいる。しかしこの区間では現役の国鉄型車両が多くの乗客を乗せ走っていた。 独特の排気音とどこか懐かしい車内の匂いは不思議な感覚だった。
 もう一つの国鉄型車両は103系だ。元々は奈良や日根野で走っていたのを1998年の電化に合わせワンマン改造したものだ。国鉄型通勤電車の代表として3400両製造されてきたが2024年現在では残率1%。JR西日本の加古川線、播但線。JR九州の筑肥線でしか乗ることはできない。

5640M 普通 姫路行 寺前→姫路

 もちろんこの車両は座席がフカフカタイプ。JRで走っている車両とは違い、座り心地が最高だ。朝早いこともあり僕はぐっすり眠ってしまったのだ。それだけ快適であるということだ。

姫路城の別名とは?

 姫路駅に到着後、まずはお昼ご飯を食べる。この地域の有名なものといえば「明石焼き」だ。

ソースをつけた後にだしにつけて食べる変わった食べ方だ。
日本に現存するお城の一つして姫路城(別名白鷺城)だ。

 そのあとは観光したり電車を撮影して約2時間をつぶした。

姫新線で活躍する127系。223系の顔でディーゼルなのはとても面白い。
223系V4編成。体質改善工事施工済みでAシートがついている。
智頭急行のスーパーはくと。引退がささやかれている車両だ。

本日のメインディッシュ登場

 この旅の目的と言っても過言ではない車両に乗車していく。新幹線に乗車するため改札を一度出た後に、乗車券と新幹線特急指定券を購入していく。

854A こだま854号 新大阪行 姫路→新大阪

 500系は山陽新幹線の高速化を目指して開発された。320km/h対応として設計され、1996年1月に量産先行者が開発された。登場時には東海道新幹線の「のぞみ」として東京から博多間を走行。東海道新幹線区間では270km、山陽新幹線区間では300kmで走行していた。しかし2007年にN700系が登場したことで徐々に西に追いやられていく。その際に8両短縮工事をうけ、山陽新幹線の「こだま」専用車両で奮闘する。独特のフォルムと戦闘機みたいな顔は多くの鉄道ファンを虜にしてきた。そんな新幹線でも2027年まで完全引退が予告されている。その後のこだま運用はJR西日本所属N700aの短縮車両になる。

かつて営業新幹線日本最速保持車だ。現在ではE5系、H5系、E6系の320kmだ。

 現在500系の運用は岡山⇔博多が3.5往復、新大阪⇔博多が3往復になっている。(2024年3月15日のダイヤ改正現在)

東海道新幹線時代にグリーン車として使用されていた車両だ。一部改造されている。
折り返し作業をする500系。

旅にトラブルは付き物

 新大阪に到着後、とりあえずは混雑が少ないおおさか東線で大阪駅まで移動する。しかし、ここでトラブル発生。13時9分に京都線でお客様と接触。13時47分に湖西線でお客様と接触。この二つの影響でAシートが運休になってしまった。

下4つが僕達に影響している…

元々は大阪から終点の野洲まで乗車する予定だった。仕方なく遅れてきた新快速の敦賀行に乗車する。

遅れているためか、旧幕で運行していた。

最後に

 このアカウントは[推しが223系の鉄オタ]が旅をする様子をお届けするものです。Instagramでは今回載せられなかった写真や旅の様子をストーリや投稿でお届けしています。ぜひフォローをお願いします。
(ちなみにこういう記事をあげるのはだいぶん遅くなるので早く知りたい方はフォローお願い!)

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