【鍼灸国試】経穴の取穴部位が呪文じゃなくなる方法【経穴の覚え方】
なぜ呪文に感じるのか
それは、取穴部位ワードの分解ができていないからです。
分解ができないと、教科書に書いてあること全部覚えようとします。
この情報量の経穴を360個覚えようとすると大変です。
なので、作戦を立てて勉強する必要があります。
そもそも五行穴の大半は取穴部位を覚える必要すらありません。
この二間は実は、
大腸経の滎穴とだけ覚えていれば国試で問題を解く分にはOKです。
経穴はやみくもに覚えようとすれば
ただの呪文ですが、一つずつ分解すれば分かるようになります!
私も経穴を覚えるのに苦労したので、
そのハウツーが悩める鍼灸学生さんの助けになればいいなと思います🧙
経穴を覚えることのメリット!
それは、経穴を覚えると国試で解ける問題が増え、大幅に点数アップが狙えます。
午後の科目の【東洋医学概論、東洋医学臨床各論、経絡経穴】は、
全て経穴を絡めた問題が出題されているので、
経穴を覚えることにより一気に3教科分の点数があります。
午後の試験の点数アップにもつながります。
〜⚠︎31回国試を受けた個人談ですが、午前の問題で挫けたとき、午後の東洋系の問題が解けるという自信は試験当日のメンタルの安定にもつながります。🙃〜
取穴部位の分解とは?
では、本題です。
取穴部位は分解すれば覚えられると書きました。
先ほど、二間は大腸経の滎穴という事だけ覚えていればいいと言いました。
経絡ごとの取穴部位ワードと五行穴ワードを事前知識として覚えておくことで
二間=大腸経の滎穴 だけでも取穴部位は導き出せます。
なので思考のプロセスとしては、
二間は大腸経の滎穴だ。
大腸経だから示指〜第二中手骨〜前腕前外側を通るな、滎穴は大体遠位陥凹部だよな。という感じです。
二間の正式な取穴部位は
示指 第二中手指節関節橈側の遠位陥凹部 赤白肉際
と書いてありますが、
国試で解くだけなら
赤白肉際や橈側のという細かいワードは覚える必要はありません。
五行穴ワード一覧
滎穴以外の決まり文句はこれです。
どの経絡も大体このパターンです。たまに例外があります。
例)魚際 手掌 第一中手骨中点の橈側 赤白肉際
など、滎穴のくせに遠位陥凹部やみずかきじゃない取穴部位ワードです。
しかし、このパターンに当てはまらない例外の経穴は約30個しかありません。
五行穴は全部で、5×12=60個 なので、覚える労力を半分まで減らす事ができます。
もう一つ注意点があります。
経火・經金穴は決まった取穴部位ワードがないのでどうにしかして頑張って覚える必要があります。
でも大丈夫!もう一度言いますが、
経火・経金穴を含めてもパターンに当てはまらない例外の経穴は約30個しかありません。
五行穴全体の約半分なのでなんとかして頑張りましょう。
経絡ごとの取穴部位ワード一覧
経絡ごとの取穴部位ワードといっても、
十二経絡が四肢のどこを流れているかという流注の話です。
取穴部位の初めの部分のことを
経絡ごとの取穴部位ワードと称しています。
この最初のワードだけで経絡が判別できます。
経絡ごとの取穴部位ワード一覧は以下になります。
これを覚えていると、
例)
下腿前面 解溪と犢鼻を結ぶ線上、犢鼻の下方3寸
どのツボかは忘れても、
下腿前面と書いてあることから胃経であることは特定できます。
(ちなみにこの経穴は足三里です。)
一応おさらいですが、
を流れています。この大原則は見落とさないようにしましょう。
どうやって経穴を覚えんるじゃ?
どうにかして経穴を覚える。と言いましたが
ある程度コツはあります。段階を踏んで覚えることです。
・①ツボ名を覚える
いきなり、取穴部位から覚えようとするのではなく
まずは、漢字で経穴名を覚えましょう。
・②ツボ名と所属経絡の一致
次に、ツボ名と所属経絡が一致するように覚えましょう。
例えば)中府→肺経
章門→胆経
反射的に答えられるのが理想です。まずは、要穴から始めましょう。
・③ツボ名と要穴の一致
これも反射的に答えられるのが理想です。
例えば)中府→肺の募穴
章門→脾の募穴、臓会
国試まで約2ヶ月の間、毎日10分でも繰り返しやっていれば記憶に定着するはずです。
この3ステップを踏んでから、ようやく取穴部位の暗記に入ります。
ここまで読んでくれた方は既にお気づきだと思いますが、この3ステップの次は
①経絡ごとの取穴部位ワード
②五行穴ワード
を覚えてから、例外の経穴を(要穴から優先して)覚えます。
まとめ
一々スクロールして上に戻るのは大変だと思うのでもう一度一覧にしておきます。
・経絡ごとの取穴部位ワード
・五行穴ワード
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
国試まで後2ヶ月と焦る気持ちもあるかと思いますが、もう少しで3年間の集大成が終わりますので、頑張ってください。
今回は、五行穴に限定した覚え方を解説しましたが
他にも経穴を覚えるコツはたくさんあります。
・紙に書く以外の暗記方法
・解剖もまとめて覚える方法(筋肉、神経も一緒におさえる)
なども解説したいと思っております。
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