【お雛様】大人になって自分用⁈ 〜季節のインテリアとして〜
数年前…
「ようこそ我が家にいらっしいました。
どうぞ宜しくお願い致します。」
私は正座して深々と玄関で手をついて
頭を下げた。
迎えた相手は《♪おだいり様とおひな様🎎》
小さい頃、私の家にはお雛様はなかった。
毎年この時期になるとおばさんから
「○子のお雛様飾ったから見においで〜」と
電話があり一軒家の和室に飾られた私のいとこの7段かざりを見に行った。
その時《子供ごころに羨ましく思った》
という感情はないのだが(?)
今の私の中にある子供の頃のお雛様の記憶は
「○子ちゃんのお雛様すごかったな〜」だけ。なぜが、甘酒やひなあられを自宅で食べたで
あろう楽しい記憶は1ミリもない。
結婚して子供を授かったが可愛い男の子で
お雛様を迎えるチャンスはなく…
主人の実家の建て替えに納戸の片付けをお手伝いした時、義母から「7段飾りあるけどいらないかい?」と聞かれたが、さすがにすぐ近くに住む義妹のお雛様を私がいただけるわけもなく…
それから数年後、大学生になった息子にメルカリを教えてもらった。OL時代の古いバッグが思わぬ高値で売れた。そのメルペイとやらで思いきってお雛様を購入することにした。
普段の生活費や貯金はもちろん、自分の少ないお小遣いをためて買ったとしても、なんだか無駄使いをしているようで買えない類のものだった。
たぶん、アラフィフのこの歳にして
「なんで今更そんなもんいるのさ!」
と言われても仕方がない贅沢品だということは自分が一番理解している。
《でも、欲しい…》
新品を買っても主人は怒る人ではないが、
メルカリの中古なら自分にもいい訳がつくような気がした…それで十分とも心から思えた。
そして、数日後…
「はるばる3日もかけて遠いところからよく来たね〜宜しくお願いします🙇」と
お雛様に挨拶してくれた主人。
「お〜ッ!母さんすごいねー良かったねー😁」
と、笑顔でお雛様を迎えてくれた20歳過ぎの
息子。
2人には《感謝しかない》
【こうして私のお雛様が今年も飾られている】
🌸私のようにインテリアとして中古のお雛様を迎えた場合は特に何も気にせず、季節飾りとして飾って構わないようです。
でも、私は少し気になる方なのでネットで調べて一応すぐに部屋の中には入れず、玄関で丁寧にご挨拶してお迎えした後、白い新しい布や無ければ白い新しいタオルをかけて一晩清めてから部屋にお迎えさせていただきました。