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2月27日(夜)
さて、そろそろ。
―自室に戻るとしよう。
時刻は21時。
一時間程度で、夕食を済ませた。
今日は家族みんなの帰宅が遅かったせいか、夕食を食べ始める時間が遅かった。
まぁ、だから「一時間で済ませた」わけではないのだけど。
食事自体は、正直30分ほどで終わっている。
あまり量は食べないので、何なら10分くらいで終わっている。
夕食を食べ始めて、家族団らんをするのが一時間ということだ。
家族団らんってなんだろうな。
そんなもの、できているようで、できていないようなものだし。
他の家がどんなものかは知らないから、何とも言えないが。
まぁ、いいんだけど。そんなこと。
―こんなだから、家族団らんとかが分からないんだろうな。
一番家族の輪を乱しているのは、私だろうし。
「……」
夜はどうしても、やる気が出るので色々と作業がしたくなるのだ。
日中はどうも、気力が沸かないから。
夕食後は、皆各々の行動をしているものの、リビングにはいるのだ。
私以外。
「……」
私は、早々に自室にもどって、PCを叩いたり、ノートを開いたりしている。
気分が乗っているうちに、色々としていく。
そのうちに、皆が自室に戻ってきて、就寝時間となる。
「……」
だからまぁ、顔を突き合わせる時間というのが。
ものすごく、短い気がする。
土日祝は別として。
「……」
だから、どうというわけでもないけど。
何せ、家族とはいえ他人だし。
赤の他人でないだけで、他人だし。
「……」
「……」
「……」
「……」
なんだろうな。
昨日から思考がものすごく落ちまくる。
そういうことを考えたいわけじゃないんだ。
別にすることは、たくさんあるんだ。
そういう。
家族がどうでもいいとか、そんなこと思っても居ない。
思ってはいるけど、考えはしない。
こんなに、考え込んだりしない。
「……」
それもこれも。
こうやって、離れた位置から家族を見てしまうからだろうか。
自室にいるとはいえ、リビングからの声は聞こえる。
「……」
母の笑う高い声。
父の話す低い声。
妹のはしゃいだ声。
妹の楽しげな声。
「……」
それを、自室に1人でいながら。
聞いてるのだ。
聞こえてしまうから。
いやだなぁ。