ジェネレーションギャップ
ジェネレーションギャップとはよく聞く言葉で、若い人は親世代がよく言っているのを耳にするだろう。
しかし私は20歳にして、友人とそのギャップをすでに感じはじめていた。
昨晩は友人宅で話し込みそのまま就寝。
朝起きてマンションのエントランスへ出ると、「地デジ化に関するお知らせ」というステッカーが目に止まった。
それはかなりくたびれており、キャラクターの鹿もずいぶん疲れた表情になっていた。
「まだこんなの貼ってあるよ」なんて友人と話していた。
小学生の頃、薄型テレビが近未来の商品に見えて羨ましかった。
当時はまだ厚ぼったい箱型のアナログテレビに、デジタルチューナーという小さいデッキのようなものを乗っけてデジタルテレビを視聴していた。
入力切り替えをすると画面の隅に『アナログ』といかにもアナログな文字で表示されていた。
程なくして我が家も薄型テレビになりそのチューナーは不要になった。
その記憶を友達と共有していると、「今の子供はアナログテレビなんて知らないんだよな。これがジェネレーションギャップか。」と言った。
おいおいまだそれを感じるには私たちは若すぎるのではと思った。
しかし、考えてみれば無理もない。
ここ数年で科学技術は目にも止まらぬ速さで進化し、親世代とはその変化の割合の差は明白だ。
この歳でジェネレーションギャップを感じるほど、世界が高速に進化している。
我々が苦労して身につけた教養や知識、社会モラルなどは数年後には意味のない概念になってしまうのかもしれない。
この変化に必死についていくか、それとも自分の常識にしがみつくか。
その選択を迫られる日が来るのも近い。