何に投資するか
私は去年20代になり、その最初の一年をあともう少しで終えようとしている。
もっと大人の人から見れば、なんでもできて羨ましかったり、戻りたいなと思ったりするのではないか。
そう思われているのだろうと考えながらも、それに気づけている自分に多少安堵しているのも事実だ。
頭では理解できているつもりなので、今を全力で生きようと思えたりする。
そんなことを考える日々の中、学校は短めの夏休みに入った。
早速、前から約束していた広島の友達との旅行に行った。
その旅行も終盤になり、友達の車の中で私は懐かしさにも似た達成感を得ていた。
それと同時に、旅が終わってしまうという寂しさも襲ってくるのだった。
知らない土地の素晴らしさ、目に写る全てが普段と違う楽しさ。
さて、私は普段から何かとものを買う方だ。
貯金がゼロになることはないが、貯金をしようとはあまり思わない。
ほしいものが山ほどあるというのも確かだが、若いうちにいろんなものに触れておきたいと思っている。
しかし、今回の旅を終え、ものを買うべきか、経験のにお金を使うべきかを考え直そうと思い始めた。
この度で私が持ち帰ったものは、ほんの気持ち程度の土産だけ。
他は電車代にカメラのフィルム代、宿賃、食費だ。
形に残るものは現像から上がったポジだけだろう。
しかし、長い車旅で邪魔が入らない二人の時間や、目にしたものは他に変えがたい素晴らしいものだということに気づいた。
これからは、どこへでもすぐにいける程度の旅費を残しつつ、物に投資するようにしようかと思う。
経験は限りなく味わうことができる。物は物理的に生活を豊かにしてくれる。
この両方にバランスよく気の向くままに投資していきたいと思う。