11月2日の13分日記「くるりのえいが」
金曜日休みが久しぶりだからだろうか。今日働けば三連休だ!っていう気持ちがぜんぜんなかったな。来週には割と大きめの仕事があるのでそれに向けた準備をしていたら1日があっという間に過ぎてしまった。
仕事が終わってから、「くるりのえいが」を観にいく。開演時間まで割と時間があったので、前々から妻が行きたいといっていた、新宿三丁目にあるジビエとうなぎと日本酒の店に行ってお酒を飲んでいた。
とっっってもジビエ料理が美味しくて感動した。猪や鹿の肉を食べたんだけど、よくいうくさみがまったくなくてとても食べやすかった。自分は割と獣臭みたいなの平気なのでもっとあってもいいくらいだったんだけど、一緒に行った妻も美味しい美味しいと食べてたからたぶんこれくらいがちょうどいいんだろうな。
うなぎも日本酒もいただいたんだけど、どれも美味しくてとてもよかったのでまた行きたい。おすすめのお店です。
その後、ピカデリー新宿に映画を観に行った。
くるりといえばほぼアルバムごとにメンバーが変わるというくらいメンバーの入れ替わりが激しいということで知られている(といっても前の体制が結構長かったけど)
新アルバムを作りにあたって、結成当初のオリジナルメンバーである森信行さんを迎えてレコーディングを行い、その様子を収めたドキュメンタリー映画が本作。
というと、クリエイティブがぶつかり合うような激しいのをイメージしてたんだけど、そんなことは全然なかった。
くるりの代表作である「東京」や「ばらの花」は、20代の勢いと何かに対しての怒りのようなものから生まれたものらしい。それを40代の後半の壮年のおじさんになってから、人為的に再現するというコンセプトが今回の作ろうとしているアルバムらしい。
バンドの音楽ってこうやって作られていくんだなというのを丁寧に描写されていたり、合間合間に見えるメンバーの関係性だったりがとても愛おしくて、こんなふうに歳をとりたいものだなぁと強く感じた。
実際にできたアルバムもほとんどがバンドサウンドで、旧来のくるりファンの自分にとっても、新しくも少し懐かしいそして相変わらず少し変な曲が多くて、大満足してしまった。「カリフォルニアココナッツ」という曲ができた時に、演奏が終わって森さんが「変な曲……」とポツリとつぶやくシーンがあったけど、演奏してる人たちもそう思ってるんかい!という少し笑いを誘うシーンがすごく印象的だった。自分もそう思っていたので。
あと岸田さんがスタッフからインスピレーションを受けて、アイディアが降りて10分待っててっていって歌詞を書き始めるシーンもめちゃくちゃよかったな。ああいう人にアイディアが降りてきた瞬間を捉えたの、めちゃくちゃ貴重な映像なんではないだろうか。
いや〜〜なんだかんだで、岸田さん佐藤さん森さんの3人が愛おしくて、今回は原点回帰的なコンセプトだったんだろうけど、この3人が壮年になったいま、新しいことに挑戦する次のアルバムも聴きたいな。願わくはこのメンバーで活動がつづいてほしい、本当にいい映画だったね。
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昔のファミ通の表紙みたいなポスター