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にわかが野球を楽しむために読んだ本、5選
そういえば2023年シーズンにスタジアムで4回も観戦するくらいにすっかり野球にハマっています。元々少年野球をやっていたんですが「部活」と言うものが嫌いすぎて、その後20年ほど野球というものに距離をとってたのが嘘みたい。この20年の間に野球という競技には、科学とビッグデータのパラダイムシフトが起きており大きな変革があったということを本を読んでいく中で知りました。
「今年の野球」といえば多くの人がWBCの日本チームの優勝がとても印象に残っている(もちろん自分も)と思いますが、自分にとっての超ビッグニュースはMLBでサイ・ヤング賞(*1) をとったトレバー・バウアーがDeNAへ移籍するということでした。
*1: MLBにおけるそのシーズンで最も優秀なピッチャーに贈られる賞
過去にこの本を読んでからすっかりバウアーのファンになりまして、その選手が日本のDeNAに移籍、これは現地で観に行くっきゃない!と思い立ったのがきっかけで、今ではすっかり毎日の試合結果に一喜一憂する「にわかファン」が出来上がってしまいました。そこから、今日に至るまで「野球を楽しむために読んだ本」をいくつか紹介します。
その1: アメリカン・ベースボール革命
上述の本では、いわゆる海外MLBで「セイバー・メトリクス(*2) 」が普及した以降に野球を取り巻く育成環境や科学トレーニングがどのような変遷を遂げているのかについて紹介した技術書かよっていうレベルのとっても分厚い本(512ページ、しかも化学同人社から出ている)なんですが、科学的トレーニングの第一人者としてトレバー・バウアーが紹介されていました。というか、これはほぼバウアーについての本です。バウアー以外の部分も読み応えがあって面白いです。現場にエンジニアやデータアナリスト(技術職)を繋げるチーム作りをする話のなかで、プレイヤーと技術職を橋渡しする役目の人が必要だ!ということを言っていて、ああこれは一般企業のDXの話でもあるなあとちょっと身近に感じられる例があったのが印象的でした。
*2: 野球のデータを分析し、統計学的アプローチで選手の評価や戦略を考えるといった野球における戦略の一つ
https://www.youtube.com/watch?v=6FVQwTmD3fI
ご本人はYoutubeもやっているので(謎の日本語翻訳音声で面白い)、そのルーチンワークやトレーニングを行っているのかはなんとなく知ってる人もいると思いますが、特にこの動画の前半10分ではバウアー自身がピッチングをどのように考えているか、の一端を窺い知ることができます。中でもすごいのはピッチングについて自分のコントロールができる要素とそうでない要素をきちんと分けて、被BABIP率から運が悪い部分もあり、運はコントロールができないから考えないようにする、と結論づけた部分。こうして自身の戦績を冷静に分析した上で、できること/できないことを見極めるというのは野球以外にも応用できる考え方だと思う。
その2: ビッグデータベースボール
あぁ、あとこの本も面白かったな。サイバー・メトリクスが流行して、アメリカン・ベースボール革命までの間にはおよそ20年弱くらいの空白期間があるんですが、その間にあった大きなパラダイムとしてビッグデータを駆使した球団があり、その球団の一つであるについてピッツバーク・パイレーツについて詳しく紹介した本です。ここにも先述の被BABIP率の話が出てくるので、過去を遡る形でそれらの要素の活用方法について知られたのが良い。
その3: 統計学が見つけた野球の心理
そしてセイバー・メトリクスに興味を持ったというか、セイバー系の野球記事に出てくる指標の意味を詳しく知りたいなと思って手に取ったのがこれ。セイバーメトリクスの考え方から、どのような指標があるのかを一つ一つ詳しく書いてくれている。正直、計算方法とかは読み飛ばしてしまったのだけど、その指標にどのような意味があるのかを知ることができたので、索引として持っておいて気になった指標があったら調べる、みたいな使い方をしています。
その4: SHO-TIME
今年のWBCから大谷さんに本格的にハマった!って人は少なくないと思うんですけど、まずはこれを読みましょう。どういう経緯で日本で野球を始めて、メジャー挑戦に至ったのかを大変詳しく書いてます。2021年時の怪我についても触れており、本人がそのあたりの期間どのように過ごしていたのか、などマスコミにはあまり出ていない情報もまとめられていてオオタニさんファン必携の書かと思います。自分はというと大谷翔平はもちろんエンゼルスも好きなので、トラウトや前監督マドンや現監督のネビンの話などもしれて大変満足度が高い一冊でした。
その5: マネー・ボール
そしてマネー・ボールです。もはや古典ですらあると思うんですけど、古典にして原典ということで。紹介しつつ自分は映画は観たことあったんですけど、本の方は読んだことなかったので今、読み進めています。野球に統計を持ち込むという今となっては当たり前の話ですが、やはり第一人者で実践できたのだからすごい。
最後に、念願叶ってバウアーの試合を観に行った時の写真です
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