好きの言語化訓練ブートキャンプ・好きまとめ
数年前、個人的に、「好きの言語化訓練ブートキャンプ」というものをやっていた。
商業でやってると、いろんな角度から物語を見つめていくんだが、そうするうちに「自分の『好き』が置き去りになっていく」ということがよくある。
その状態になると、発想が広がらなくなったり、執筆速度がガタ落ちしたり、最悪書けなくなったり、ライターズ・ブロック状態になってしまう。
なので、置き去りにしてるかな、と気づいたときにすぐ戻れるように、「好きの言語化」をできるようになってみたい、という趣旨で、いろいろ書いていた。
ここ数年は、絶望鬼ごっこの完結に集中していて、「行きたいゴールが見えていた」ので問題なかったんだけど、このごろ新企画をいろいろ考えていて、やっぱり立ち上げのときっていろんな目線でものを見るので、ちょいちょい自分の感覚を置き去りにしてるな~と思うことがあり。(特に僕の場合、ナチュラルに考えるとカテエラになりやすい)
なので、過去の言語化訓練ブートキャンプを読み返していたんだけど、書きっぱなしでまとめてなかったので、いまさら自分の好きをまとめてみた。
「キャラとキャラがそれぞれ独立して生きている感」が好き(タクティクスオウガ)
「人間関係の距離感の居心地がいいお話」が好き(動物のお医者さん)
「エンタメ性がありつつ、心の機微や生き様を描く」のが好き(MASTERキートン)
「熱血感においていかれない」「シニカルさがある」のが好き(魔法陣グルグル)
↑ このへんは、なにを書くときでも共通している部分つうか、こだわりにつうじる部分かもしれない。
↓ は、書く物語の方向性によるんだけど、好きだなーっていうの。
「『成長』と『変身』両方ある」のが好き(ダイの大冒険・ヒカルの碁)
「追う / 追われる」が好き(スナーク狩り・レベル7・新世界より・クリスマスイヴ・殺人鬼・MONSTER)
「対決」「駆け引き」「丁々発止のやりとり」が好き(古畑任三郎)
「人には真似できない自分だけの能力」と「それゆえの苦悩や孤独感」が好き(龍は眠る・NIGHTHEAD・寄生獣)
「マイナスを抱えた主人公が取り戻そうとがんばる」のが好き(NARUTO)
「頭のいいキャラ」「人を食ったキャラ」が好き(古畑任三郎)
「個性がちがうバディがぶつかる話」が好き(ビートX・陰陽大戦記)
「人外キャラ」「人外バディもの」が好き(ワイルドハーフ・デジモンアドベンチャー・ビートX・陰陽大戦記)
「人外キャラに説教される」のが好き(ワイルドハーフ)
「わが道を行くタイプのキャラ」×「それにフツーにつきあってくれるパートナー」みたいな関係性が好き(デジモンアドベンチャー)
「主人公がわりと繊細」なのが好き(ダイの大冒険)
「人の心をもてあそぶ系の悪役」が好き(鬼滅の刃)
「悪の軍団とその幹部」が好き(ダイの大冒険)
「敵討ち」が好き(ダイの大冒険)
「能力バトル」が好き(幽遊白書・ハンターハンター)
「ジュブナイル」「構成で謎をつくるタイプのミステリ」が好き(僕だけがいない街)
…あらためて見返すとやっぱり、児童書ジャンルに向いた好きの形の持ち合わせがあまりないんだよなー。
隙間産業をがんばっていきたい。