好きの言語化訓練ブートキャンプ『動物のお医者さん』『ガラスの仮面』『僕だけがいない街』
好きな作品のどのへんが好きなのか語っていくうちに、「好きの言語化」をできるようになってみたいシリーズ。
動物のお医者さん
単純に動物が好きっていうのも、あるのですが。
個人的にこのマンガが好きなのは、「人間関係の距離感の居心地がいいところ」です!
僕、ウェットなキャラや関係っていうのが、あまり得意ではないんだよな。
冒険ファンタジーとかだったら、感情むき出しに怒ってヘンシン! みたいなのも好きなんだけど……現実を舞台にした作品で、人間が怒ったり泣いたり人間関係に四苦八苦したりしてるの、めんどうくさくって。
動物のお医者さんの世界観は、そのへんがカラッとしてるんだよな。
湿っぽくならず、さりとて冷淡なわけでもなく、それぞれのキャラクターたちが飄々としつつ、ゆる~くつながって楽しんでいる感じ。
その距離感が、とても好き。
ガラスの仮面
これはもう、ヘンシンものですよね。
なんの取り柄もない私が、舞台の上だと天才的才能を…! ってやつ。
単純に、面白いであって、好きというわけではないかも。
僕だけがいない街
MONSTERと同じく、一話完結じゃないタイプのサスペンス込みのミステリって好きなのかも。
トリックよりも、構成で謎をつくるタイプのミステリの方が好きだったんだよな。
その道具立てとしての、SF的な1点モノ能力も好き。完全に現実の枠内でミステリをやっちゃうと、キャラクターがウェットになるか、逆にキャラ的な記号化をされがちなんだよな。
子供になった主人公が、その制約のなかで工夫して犯罪に立ち向かう、っていうのも好きだな。