プロッティーヌの場合は。
その昔、文芸(おもにミステリ)出身の編集さんにいわれたこと。
小説を読んでいくことを、山を登っていくことにたとえるならば、
面白さというのは、読者が登っていくその道が、いかに平坦なただの直線ではなく、起伏に富み、景色の変わる曲がり角を持っているかどうかによって決まるのです。
これは、どういうことかというとですね。
こういう小説は、つまらないんだ、と。
何が起こるかもう見えていてわかっている山道を、ただただ歩いて登っていくだけ。
こういう小説が、面白いんだ、と。
スタート地点では、ゴールの山頂になにがあるかはまだ見えていないけど、進むごとに要所要所であたらしい道と景色が見えていき、ゴールに近づくとともに全体の輪郭が見えてくる。
そのときにつぎつぎ見えてくる景色の新しさ、それこそが、面白さというものだ、と。
だから、プロットは、
こう書かれていればいいんだ、と。
お話の「曲がり角」さえ書かれていれば、編集者は、それで十分、その小説が面白くなるか、つまらなくなるかがわかるから、と。
つぎに。
少女漫画・ラノベ出身の編集さんにいわれたことはですね。
道そのものはそんなに見ていません。
だれが登るのか、その人たちの絡みが面白くなるかを見ています。
だから、プロットは、
こう書かれていればいいんだ、と。
「キャラクター」とその関係さえ書かれていれば、編集者は、それで十分、その小説が面白くなるか、つまらなくなるかがわかるから、と。
つぎに。
青年誌出身の編集さんにいわれたことはですね。
道そのものが書かれていないと、わかるわけない。
どんな形の石が落ちているのかとか、どんな香りの草が生えているのかとか、そういう空気や手触りがわからないと、判断できませんよね。
だから、プロットは、
こう書かれていればいいんだ、と。
編集者は、それで十分、(略)
…………うん。
全部、ただしいよ。
全部ただしいよね。
全部ただしいんだけどさ。
ただしいんだけどさぁぁぁぁぁぁぁ(苦悶)
僕が導きだしたソリューションはこちらになります。
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アルコール度数の強いお酒を使うとより効果的です。
なんかいい感じのプロットにみえますよ。
どうぞおためしください。責任はとりません。