好きの言語化訓練ブートキャンプ『スナーク狩り』『レベル7』『新世界より』『クリスマス・イヴ』『殺人鬼』
好きな作品のどのへんが好きなのか語っていくうちに、「好きの言語化」をできるようになってみたいシリーズ。
今回はまた小説から。
数が多すぎね!? と思ってきたので、まとめていきます。
宮部みゆき「スナーク狩り」「レベル7」
貴志祐介「新世界より」
岡嶋二人「クリスマス・イヴ」
綾辻行人「殺人鬼」
スナーク狩りは、陰惨な事件の犯人への復讐に向かう元同僚を、やめさせようと追いかける、数時間のあいだを長編にしたお話。
レベル7は、記憶を失った男女がその真相を追っていく4日間の話。
新世界よりは、SF世界観での鬼ごっこ。
クリスマス・イヴは、雪山で殺人鬼から逃げるお話。
殺人鬼も、残虐な殺人鬼からひたすら逃げる話。
ということで、追う / 追われる 小説が好きです。
主人公が追う側でも、追われる側でもいいんだけど。
追いかけて捕まえないと、「大切な人の人生が狂ってしまう」、「自分が何者なのかわからないままになってしまう」。
追いかけられて逃げ切らないと、「命を奪われてしまう」。
ゴールと、そのゴールへ向かう目的が明瞭なので、お話の流れがすごくわかりやすいんだよね。
大人向けの小説として、いろんな装飾はついているんだけど、根っこのシンプルな好きの形は、少年漫画の方法論にもつうじる、そうしたシンプルなところにあるんだろうなぁと。