2024年の振り返り
怒涛の年末年始が始まる前の、少しだけゆっくりとした期間です。あ、VARIT.はフル稼働です、南出だけ、束の間の休息期間?5日間。
去年、VARIT.を任せていた藤岡店長から「辞めたい」と言われ、コロナ禍で苦労かけたもんですから「お疲れ様、ありがとう」と南出が再度店長に戻ったわけですが、もう一度「自分ならどんなライブハウスにしたいだろう?」と考え、実行して来ました。そっか、2019年に藤岡に任せるまではただ「実行」すればよかったんですが、コロナ禍以後に入ってきた若いスタッフの子達ばっかりだったので、「実行前に話す」「実行して、見せる」みたいなことも意識して、店長をやってきたように思います。
僕には好きな音楽があって、それはその音楽をやる人が好きであって初めて「自分には何ができるだろう?」と考えるようなクセ?があると思うので、とても「裏方向き」だと最近よく自分で思うんですが、それは例えばロックンロールであったり、素晴らしい歌を持つアーティストであったり、なんだか斬新な音楽であったり、やっぱり根っこは「THE BEATLES」でありまして。ビートルズが好きだったら、多分、どんな音楽でも好きな気がするし、魅力的なアーティストは本当にたくさんいるので、あまり嫌いなジャンル?なんか、意識したことすらないように思います。
そんな自分が、神戸に1つ、ライブハウスという空間を持ち、運営していく上で、どんな立ち回りをし、どんな空間だったらみんな、喜んでくれるんだろう?とか考えるんですね。
それがたまたま「ロックンロールサーカス」っていう、毎年年始に神戸で開催しているサーキットイベントについては、THE NEATBEATS、KING BROTHERS、ザ50回転ズ、KiNGONS、忘れてモーテルズ、そして今年、解散しちゃってけれど、THE TOMBOYS他、たくさんのロックンロールバンドが神戸に目を向けてくれて、そしたらたくさんのお客さんも神戸に目を向けてくれて、前回、初めて「ソールドアウト」になったんです。
もちろん一生懸命裏方として立ち回り、会場はもちろん関係各所、さまざまなやりとりがあり、自分が納得できる出演バンドだけで開催したいので、そのやりとりも考えてやっていき、「こんなことしたら面白いかも?」と思いついたら即実行に移してしまうもんですから、とても大変で。でも、不思議と全然苦にならないんです。(至らぬ点でご迷惑をおかけしているところはあると思います!すみません!)
苦にならないことでソールドアウト。こんな幸せなこと、あります?なんて、ふと思いまして。
歌ものアーティストも好きですから、同じく花火のようなイベントを立ち上げ、育てていくことを実行に移そうとしたもの今年。「ハイカラフルワンダフル」と言います。ラジオで聞いて「このバンドを呼びたい!」とストレートに連絡したグソクムズをはじめ、The SongbardsやGOOD BYE APRIL、ベルマインツ、今村モータース、そして今年出会った水平線らとつくったイベントです。「ハイカラフルワンダフル」に関しては、若いスタッフがとても興味を持ち、共感してくれているので、彼と一緒に進めていこうか、と思ってもいて、自分でできることを若い人たちに繋いでいく?譲っていく?というか、彼らなりのアイデアを組み込んでいける仕組みをつくること?も、自分にとって重要な仕事のように考えています。
サーキットイベントで言うと、これも今年初開催だったヴィジュアル系サーキットイベント「建国」もVARIT.のスタッフがつくったイベントです。10代の頃からVARIT.にヴィジュアル系バンドのライブにお母さんと通い詰めていたというスタッフが、「私もヴィジュアル系でサーキットイベントがやりたい」というので、やってみようか?と建国記念日に初開催。南出との繋がりのあるZIGGYとMERRYはブッキングしましたが、その他は彼女のセンスでブッキング。見事にソールドアウトを叩き出していました。すごいね、第一回からソールドアウトって。
他にも、街の人たちとの関係性ってとても重要だと感じていて、もしかするとこれは神戸という街に特有のことなのかも知れませんが、小さな街であるからこそ、とても面白い繋がりが至る所にあって、飲食店の皆さんやクラブの人たちとの交流も盛ん。神戸市との会話もいろいろあるので、再び店長に戻ってからは夜の街を面白くする、みたいなことに重きを置いて動いてきました。VARIT.は会場であるけれども、会場だけではおさまらない、やっぱり飲食店としての顔も持っておきたいと思っていて、そんな部分でも若いスタッフに適任人材がいましてですね、こう考えると、この1年半、再び店長になってから、本当に若いスタッフのみんなと一緒にやってきたのだなぁ、と今、しみじみ感じています。
「ライブハウスで働きたい」なんて、多分あんまり良くないことですから(笑)、そんな中でもみんな、それぞれ持ち場が見えてきた、というか、あんまり良くないこと?をちゃんと「良いこと」にできる、そんな感覚が今のVARIT.にはあるように思います。いろんなバンド、特にロックンロール系のバンドのみなさん、VARIT.のスタッフはめっちゃ良いですよね、って言ってくれるので(THE NUGGETSのワタルがすごい。笑)、これは真に受けておいても良いのかな?と、ごく最近思うようになりました。甘えてはいけないですけども。
この1年半、ライブハウスVARIT.に引っ込んでいた、と言えば引っ込んでいたように思います。「仕事をつくる」という意味で、外でいろんな人と出会う機会は、それまでと比べたら全然少なくなってたように思うんです。
「ロックンロールサーカス」や「ハイカラフルワンダフル」「神戸の街の人たちとの関係性」は大事にしつつも、我々にできること、もっと仕事にしていくべき時期なのかな?と。ありがたいと思ってもらえるようなお仕事を、できるだけちゃんと、できるだけしっかりとやっていけるように、2025年はするぞ!と思ったり。
2024年のお正月。実家すぐ近くの車折神社の「人脈拡大」の御守り。スタッフみんなに贈ったんですが、どうやらご利益、あったようです。
さ。年明けの「ロックンロールサーカス2025」が大仕事。チケットはもう少しありますから、ぜひソールドアウトする前に、チケットのお求め、いかがでしょうか?初の2days開催。85バンドが出演。「1人でやってんの?大変でしょ?」って言われるけど、、、そうでもないっす。あとはソールドアウトを待つばかり!
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