インドネシアの地理とコーヒーの産地②
インドネシアは世界でも有数のコーヒー生産国です。
コーヒーベルトというコーヒーの栽培に適したエリアに国ごとバッチリ入ってるからだけでなく、インドネシアの地形が大きく関わっているのです。
今回は、インドネシアの地形についてまとめました😊🇮🇩
インドネシアの地形は日本によく似ている
日本の地形の特徴は、たくさんの島々からなり、島の中央には大きな山や高い山脈がそびえ、火山が線状に分布している、というところでしょうか。
この地形は、ユーラシアプレートに太平洋プレートがぶつかることによって作られているのは、皆さんご存知の通りです。
ざっくり簡単にまとめると、
ユーラシアプレートに向かって太平洋プレートが押すようにぶつかり、日本の東側にはプレートがぶつかってできた溝の「日本海溝」ができて、ぶつかり合ってシワのように持ち上げられた部分が「日本アルプス」や「奥羽山脈」などになり、プレートがこすれ合う大きなエネルギーが元になって「富士山」を代表とする火山が日本各地に見られるわけです。
火山の分布を見ると、プレートの境目に並行するように線状に分布していることがよく分かります。
そして、インドネシアの地形を見ると、日本の地形によく似ています。
たくさんの島々からなり、ほとんどの島は中央部分が高く、火山が線状に分布しています。
実はインドネシアと日本の地形が似ているのは、2つの国は成り立ちがよく似ているからなのです。
プレートの押し合いによる地形
インドネシアはオーストラリアプレート(インドプレート)とユーラシアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートなどが押し合う境目に作られた島です。
インドネシアのすぐ南にはプレートがぶつかり合ってできた溝の「スンダ海溝」があり、オーストラリアプレートが北の方へ(つまりインドネシアの方へ)押すように動いています。
その押す力によってインドネシアの島々が作られました。
また、そのプレートの動きによってたくさんの火山も活動しています。
スマトラ島には島を縦に貫く大きな断層があることも分かっています。
災害が多いが、豊かな恵みも
このように、日本もインドネシアもたくさんのプレートがひしめき合うことでできた国ですから、地震や津波などの災害が多く発生します。
2004年12月にはスマトラ島沖で大きな地震が発生し、その津波によりたくさんの方が被災されました。
インドネシアの火山が噴火したというニュースもよく耳にします。
赤い点はそれぞれ地震の発生地点と火山の分布を示していますが、どこが日本でどこがインドネシアか見えないくらい両国とも地震と火山が多いことが分かります。
両国の地形がよく似ているのも納得です。
コーヒーは「コーヒーベルト」と言われる赤道付近のエリアで、かつ涼しい高地で栽培されています。
インドネシアはその地形の成り立ちから、それぞれの島に1000メートル、2000メートルの高地が存在します。
(インドネシア最高峰は4800メートル超え!!)
その高地がコーヒーの栽培に適しているのです。
私たちを苦しめることが多い地球の活動ですが、こういった恵みをもたらしている一面もあるのですね。
インドネシアのコーヒー農園に向かう途中、標高が700〜800メートルくらいまでは盛んにコメが作られているので田園風景が広がっています。
そこから標高がどんどん高くなるにつれて、野菜栽培や果樹栽培、コーヒー栽培に変わっていきます。
インドネシアの美しい山々
私は山を見るのは好きなのですが、登山の趣味はありません💦
実はインドネシアは登山が好きな方には有名な国ですし、たくさんの観光客が訪れているそうですね。
さて、ここまでインドネシアの地形の成り立ちとコーヒー栽培との関わりをまとめましたので、いよいよインドネシアでのコーヒー栽培の様子を・・・
と思いましたが、今回も長い記事になってしまったので、ここまでといたします。
全然コーヒーの話に入れないなぁ。