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立ち入り禁止 〜伝わる英語サインのお手本〜

街を歩いていて、サインや看板にある英語が「少し伝わりにくい」「日本語の直訳のようになっている」と感じたことはありませんか?

数年前、編集者さんでもある友人と、そのような英語を見つけたときに写真を撮って送り合っていました。あるとき、「英語学習者の方々のお役に立てるかもしれない」と考え、街で見る英語を note と Instagram で紹介することにしました。その際は、「解説」と「改善のための提案」もあわせて投稿しました。場所やお店を特定できないかたちで、誰も気分が悪くならないように心がけながら、少しでも英語について何か発見があったり、英語に触れる機会になるようにと思いを込めながら投稿を続けました。

その番外編として、よく見る「立ち入り禁止」のサインの文言について、正確で伝わる英語のお手本をご紹介します。海外からのビジネスパーソンや観光客と接する機会がある、看板や英語の文書の作成に携わっている、英語を勉強されている、英語に興味があるなど、幅広い方々にとってお役に立てれば幸いです。

サイン、看板、標識、案内などを作成されている方々にとっては、周囲にチェックする人がいない場合でも、安心して「伝わる英語サイン」をつくれるきっかけになりましたら嬉しいです。


立ち入り禁止

見かける場所

  • 工事現場

  • 社員・関係者用出入口

  • オフィスや施設の管理室(防災センター、マンションの管理室など)

  • 控室(イベント会場や劇場)、ロッカールーム・更衣室、バックヤード

  • キッチン

  • 倉庫

  • 機械室(サーバールーム、空調機械室、電気機械室など)

  • 私有地

  • 花壇、芝生、公園

  • 遊園地

英語表現

DO NOT ENTER
Do Not Enter
立ち入り禁止

RESTRICTED AREA
Restricted Area
立ち入り禁止エリア

AUTHORIZED PERSONNEL ONLY
Authorized Personnel Only
関係者以外立ち入り禁止

NO ENTRY
No Entry
立ち入り禁止 *「入るな」のニュアンス

NOT AN ENTRANCE
Not an Entrance
入口ではありません *「入口ではない」のニュアンス

KEEP OUT
Keep Out
立ち入らないでください *「入るな」のニュアンス

Staff Only
関係者のみ、関係者以外立入禁止

解説

英語のサインは完全な文章でなくてよく、冠詞がなくても問題ありません。特に注意喚起の場合は please など丁寧な表現や依頼形式は不要です。全て大文字で記載することもあります。ピクトグラム(例:⛔️、🚫)や色(例:「禁止」を赤で示す)を使用すると瞬時に伝わり、英語圏以外の外国人にも視覚的に伝わります。

注意点

  • 大文字と小文字の使い方に注意。センテンスになる注意書きの場合は最初の単語の頭文字のみ大文字にします。それ以外は名詞や動詞など各単語の頭文字を大文字にすることが多い。(その場合、冠詞、前置詞、接続詞などの頭文字は小文字)

  • 日本語訳は日本語で相当する意訳。

街で見た「立ち入り禁止」サインの例
Photos taken by M. Vardaman

友人と更新している note と Instagram もぜひ覗いてみてください!

https://www.instagram.com/machigai_engrish/


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