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初めての空振りの感触

しんしんと雪のふる「未來」十二月号の表紙は、北陸旅行で見た美しい雪景色に重なった。っていうと詩的だが、めったに雪の降らない地域でずっと暮らしてきた僕にとっては、雪国の暮らしはめちゃくちゃ大変だろうな…って実感した旅行だった。一夜で乗用車が埋まる雪。凍った道路。雪かき。吹雪。ギュッと踏みしめて歩いた30cmばかりの積雪。雪にまみれて、濡れて、乾いてを繰り返す。

初心者さんはついつい、人生について「どう生きるか」ばかりを考えがちですが、実際のところ、「どう立ち回り、どう生き延びるか」を考えることが肝要です。「どう生きるか」は減点式で、「あれもできないこれもできない、生きられない…」ってどんどんネガティブになってゆきます。が、「どう立ち回り、どう生き延びるか」を考えることは加点式であり、できることの積み重ねについて考えるため、実際的であり、ポジティブに転化しやすいです(ポジティブ転化率のデータとかはありません)。そのためには、着手が大事ですよ。まず、やってみる。イッパツで完了しなくても、できたところまでを実績にする。趣味も、仕事も、人間関係も、これの繰り返しが大事だと思うのだ。

ところで、傍から見ていて「これは自分にもできそうだな~ッ」て思って挑戦してみて、いざやってみるとうまくいかなくてガックシするのって、バッティングと投資(殊にFX)かなって思っています。「未來」十二月号に投稿したこの歌について、ストーリーは読者が勝手に想像して組み立ててもらったらよいと思う。問題は「空振りの感触」というのを想像してもらえるかってところなんだけど、下の句の句またがりでこぼれるような"空振り感"を表現してみたつもりだが、うまくいっているだろうか。こういう工夫を考えることが、生き延びることへの積み重ねに繋がっているんだろうよと思っている。なお、FXはなんの積み重ねにもならず死に向かうだけなので、ぜったいにやらないほうがよいと思います。

変化球打ってみるかと誘われて初めての空振りの感触/あめのちあさひ

「未來」十二月号


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