ずーっと昔のことなのに

小さい頃に両親が離婚した。
その頃から精神的におかしくなった。
母の彼氏との同居生活が始まり、余計に追い詰められた。
もう離婚しているにもかかわらずはやく父親のいる元通りの生活になってほしいと願っていた。
小学校高学年になると面会交流中に実父から下半身をいたずら半分で触られるようになった。
その頃は父から特別扱いを受けているようで完全に拒絶できず、悪いことをしている実感があり母にも言えなかった。
高校生になり、好きな人ができると自分の父のしていることが間違っていると怒りを感じるようになった。
私はずっとパパっ子だったため、父に対する愛情と憎しみのはざまでとても苦しくなった。
父は唯一無二の存在なのに私にとって許し難いことをした存在になりさがってしまった。
この衝撃に耐えきれず精神疾患になったのだと思う。
父と父の実家での思い出は忘れられない。私の暖かい思い出である。しかし父親から性的に扱われたむなしさで思い出が汚されたようである。
幼い頃のただ楽しかった日常はもう帰ってこない。