弟はただ眠っているだけ

人は死ぬとき走馬灯のようにいろんなことが思い出されると聞いたことがある。

私は死んだわけではないが、弟が植物状態になったと聞いたとき、走馬灯のように弟の小さいときのことを思い出した。

そんなに仲がいいわけでもなかったが、普通だな。

でもやっぱり、ショックだ。

本当は今すぐ目をさましてって叫びたい。

母も、先生にロボットの脳でもいいから弟の脳を入れかえてと頼みたいって言ってた。

何か今日は支離滅裂だ。

話しを戻そう。

実家近くにある病院から伊豆にあるリハビリ施設へ転院の日。

介護タクシーで移動した。やっぱり少し長旅だったかな?

それでも、伊豆の施設で出されたお昼を美味しそうに食べて、施設の職員さんたちの前でいつもより大きいこえで自己紹介してた。名前も自分で書いてびっくりしたよ。

その次の日にこんなことになるなんて。

当日の午後、伊豆の施設の方から電話もらったときは、またベッドから落ちたか?ぐらいにしか思ってなかった。

でも、話しは違った。倒れて今病院で手術中です。

母は私に連絡なしで病院に向かっていた。

私が母から詳細を聞いたのは夜遅くだった。

次回に続く



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