だれも他国に興味がない 2
また「自衛隊をグアムに駐留させて両国の抑止力強化を図る」とも明らかにした。そしてグアム駐留の性格に関しては「訓練基地を置くこと」(29日のフジテレビのインタビュー)と説明した。
しかし日本国内の世論からして慎重または否定的だ。すでに「(戦争放棄と交戦権不認などを含む)憲法9条を改正しない限り、日米安保条約の改定は不可能」(毎日新聞)という意見が出ている。「グアム駐留」に関しても日本政府の関係者は「在日米軍は有事の際、命をかけて日本を守るが、米国にある自衛隊基地が訓練目的なら米国を守ることができず対等でない」とし、米国はこうした案を受け入れないはずだと読売新聞に話した。
グアムの歴史は、約300年間スペインに支配されていました 。1898年パリ条約以来、米国の統治領となっていました。
第二次世界大戦中、主要国家によるグアムの奪い合いが起きました。地政学的に重要拠点とみなしたので、そのさなか日本軍がグアムを占領しました。三年間の統治でしたがアメリカが再度攻撃をし今に至っている状態です。グアムの先住民たちは、アメリカと日本に苦しい思いをさせられたのです。
そしてそれは、今でも続いているのです。
2005年、アメリカはグアムの軍事増強を発表しました。日米の政府合意で7000人の海兵隊沖縄からグアムへ移転させることになったのです。
グアムは国連が非地域とみなす16の植民地の一つで大統領選への投票権も議会にまともな議席もありません。グアムはアメリカ領で、グアムの先住民たちもアメリカ国民という法律になっているにもかかわらずです。
国連の作るルールなんてもう支離滅裂です・・・。
グアムの先住民たちは交渉の場にも呼ばれずただ軍事増強を知らされただけでした。
この地球上は、基本武力で上下関係を決めている傾向があります。曲がりなりにも日本はアメリカを攻撃し、グアムを一時占領したということでグアムよりは上の人間たちだという、訳の分からないレッテルを貼るのでしょう。グアムの人々は日本人よりも下だと。なので日本の政府は沖縄軍基地のこともあり、軍事基地をなるべくグアムに押し付けたいのです。そしてアメリカもそれはある程度了承しているのでしょう。
それを説明する動画がこの二つです。
日本人は沖縄軍基地のことばかりに目が行き、第二次世界大戦中に圧倒的に迷惑をかけたグアムの人々のことなんて何も気にしていないのです。図々しいにも程があります。石破茂は全く信用できない人間です。人として破綻している人間でしょう。
政治家という視点で見たら、ただ日本を守る事を優先するという点では正しいのかもしれません。
日本国民はこの事を一体どう捉えるのか。
無知というのは恐ろしいものなのです。人の痛みが分からなくなってしまう。自分さえ良ければ良いという国になっていいのか。
ならば中国のやった事も全く同じことが言えるのです。自分さえ良ければいい、日本なんかどうなってもいいと。日本がベネズエラやグアムに対してそう思っているように、中国だって日本をそう思うに決まっています。
子供でも分かるような簡単な理屈が大の大人の日本人にはまったく理解できないのです。
「だれも他国に興味がない」とタイトルを付けたのは、こういった理由です。
日本人は、一体どこまで図々しくなっていくのでしょうか・・・。