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【感想考察】ターミネーター0について

どうも晩ジローです。
今回はNETFLIXで2024年8月29日から配信が開始された「ターミネーター0(ゼロ)」を見ての感想およびラストシーンについての解釈を述べていきたいと思います!
※ネタバレを含みますので、読まれる方は自己責任でお願いします。

映画シリーズの時系列まとめ

映画シリーズの時系列まとめ

これまでの映画6作品を時系列にまとめると上記の図のようになります。

アメリカの軍事防衛システム"スカイネット"が意志をもった結果、
人類を守るのではなく人類を滅ぼした方が良いと結論付けて攻撃を始めるのが1997年8月29日。

通称審判の日です。

「ターミネーター」「ターミネーター2」はそんな審判の日の前の時間を描いて、それ以外の作品は審判の日以降の話をいろんな世界線で描いてきました。

ちなみに舞台はどれもアメリカのロサンゼルスが中心ですね。

そして、今回配信された「ターミネーター0」はこの審判の日の東京を描いた作品となっています!

前半良かったのに後半残念

観た感想としては「前半は良かったのに後半残念」の一言に尽きます。
まず良かった点は前半のファン心を擽るシーンの数々

「嵐が来た」
「死にたくなければついてこい」

というお馴染みの名セリフ。

・2人で同時に鍵を回さないと入れないオフィス
・敵ターミネーターが白バイポリスのコスプレをする

などなど、映画でも登場したシーンのオマージュも登場。

こういうのは、やっぱり映画ファンからするとニヤリと来るので単純にテンションがフワっと上がりますよね。

1997年の日本が舞台ということで、街中にはポケベルがまだ売られているっていう実際の日本の様子が見られる一方で、主人公で科学者のマルコムの発明によって、街中にはペッパー君のような生活サポートロボットが溶け込んでいる社会が描かれています。

一部テクノロジーがぶっ飛んで進歩しているっていうアンバランスなこういう世界観も面白くて、この後この日本を舞台にどんな事件が起きていくんだろうという期待感もありました。

また、映像も綺麗ですし、日本が舞台ということで簡単に重火器が手に入らない故に戦い方に工夫が見られたのも面白かったです。

そう前半まではね!!(笑)

後半はとにかく残念(笑)
というもの、思わせぶりなシーンと分かりにくいシーンが多すぎるんですよ…。

具体的に羅列すると、


① 何も教えてもらえないエイコ

反乱軍のババアから過去にタイムスリップする任務を言い渡されるエイコ。
ただしタイムスリップすると新たな世界が形成されるので過去を変えても、今のこの世界が変わるわけじゃないと言われちゃいます。
これからタイムスリップしようって人になんでそんなモチベーション下がることを...笑
当然エイコは
「じゃあタイムスリップする意味なくね?」
って聞くんですが、ババアは
「それはいずれ答えが出るわよ」
と言って教えてもらえません笑
あとマルコムの母親がエイコであるという衝撃の事実がマルコム本人から最終話で明かされるわけですが、ここでもエイコは
「え、じゃあ父親(私の夫)は誰よ!?」と聞くんですが、それに対してマルコムは
「いずれ分かるさ」
と言って教えてもらえず...肝心なことは何も教えてもらえない可哀想なエイコよ笑

②中途半端なキャラが多い

その1 未来のババア
さっき言ったババアに関しても、タイムスリップの副作用だったり、このあとどんな事が起きるかだったりやたら詳しいババア。
「あなた一体誰...?」って聞かれても濁すババア。
こんな匂わせババアがいただろうか。お前は誰だ。
その2 イケメン警官シラキ
途中ミサキたちが逃げ込んだ警察署にいたイケメン警察官のシラキ。
なんかここから活躍しそうな重要キャラ臭漂わせてたけど、すぐ退場…笑
活躍しそうな雰囲気と間を持つお前は何だったんだ。
その3 被害者ムーブのミサキ
あれだけ匂わせ雰囲気出してたら誰だって「お前ロボットだろ」となる。
腕引きちぎられたときも「やっぱそうだよね」にしかならんかった。笑
「魚がよく獲れる場所で育った」という謎記憶はどこから?笑
途中殺戮モード発動してたけど、1回きり…あれなんだったん?笑
しかもあの殺戮に関してはミサキの方が明らかにやり過ぎ…。
お前は被害者ムーブせず反省しなさい。
その4 引きこもり厨二毒親マルコム
全て逆算してタイムスリップしたクセに時間がねぇ!と抜かして子供3人を放置するマルコム。
劇中9割の時間を1人引きこもっていました。子供が助けを求めてもそれどころじゃない!って言って1人考え事してはココロに話しかけるだけの時間が永遠に繰り返され、観ていてイライラします。
正直「難しい事考えてる俺かっけぇ...」にしか見えんのよ笑
で、子供が大切っていうんならココロと対話するの審判の日当日じゃなくて前日までに済ましときなさい。笑
あげく子供が助けを求めた時はそれどころじゃない!って言ったクセに最終的に「ここに連れてこい」ですよ。笑
あと自分で創ったミサキ(記憶失くしたver.)に冷たく接していた理由も不明。
ケンタに対し「何にも代え難い存在だ!」と言いながら結局見捨ててたし…5秒後に自己矛盾行動を起こすお前は完全な毒親です…。

③"マルコム"という名前

マルコムという名前は本名じゃないようで、
未来の世界において上司から
「お前、マルコムと呼ばせているとはどういうことだ」
って咎められていたけど、"マルコム"っていう名前は何か特別な意味があるのだろうか?
そして結局「リー二等軍曹」と呼ばれているだけで本名は不明なまま(な気がするんだけど本編で明らかになっていましたっけ?)

④核ミサイルの止め方

発射されてしまった核ミサイルがオンラインになったココロによって止められているような雰囲気はありましたけど、アレってどうやって食い止めてたの?
核ミサイルは発射された後だったから、同じくミサイルで撃ち落としていたとか?その辺の描写が分かりづらかったな…。


とまあ他にも細かいところ挙げるとキリがないのですが、これらモヤモヤ要素については「きっと最後には全部スッキリさせてくれるに違いない!」と思っていたら、まさかのそのままエンド(笑)。

日本作品の悪いところ出ちゃったよね…。
考察させて盛り上がらせたい意図でもあったんでしょうか…。

ラストシーンの解釈

結局、スカイネットの攻撃はココロによって防げたものの、あのままだと

・ココロが両軍(人類・スカイネット)にとって脅威の存在となる
・後に人類とスカイネットは同盟を組む
・今回のようにターミネーターがまた過去に来て暴れまわる

っていう流れにいってしまうわけですが、そこにまた匂わせを発動させてくるのがこの作品(笑)

ラストシーン、破壊されたターミネーターの頭部の残骸を発見するココロ。
なんと破壊されたターミネーターの目が赤く光っているではありませんか!!
これって、つまりターミネーターとココロの対話始まっちゃいますよね?
すると人類にとって最悪のパターン(スカイネット&ココロ同盟)始まっちゃいません?
続編につなげる気満々な雰囲気が漂っております…。

というわけで、個人的にはいろいろ匂わすだけ匂わせてあまり回収されずに幕を閉じた印象が拭えなかったです。
何なんでしょう、イタズラが一つも発動せずに終わったホームアローンのようなこの感覚は…笑

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