新NISAの初め方②出口まで見据えた投資先比較〜リスクと税金と為替〜
NISAを始める際、投資対象国の選択は非常に重要です。
なぜ重要なのか?
利益の大小に関わりますし手続き上異なることがいくつかあります。
何よりリスクや経費、税金が異なってきます。
今回は日本と海外に分けてそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
【日本への投資】
①【重要】株価が上がる・配当が増える可能性が高い
これだけで記事が2つ書けるくらい内容が多いので簡潔に。
市場の形成や管理を行っている「東京証券取引所」は資本コストや株価を意識した経営を上場企業に対して大変求めています。
上場企業は効率的な経営を推進させ、株主還元(配当増・自社株買い)を増やしていかなくてはなりません。
東証の取り組みは近年非常に活発かつ注目を集めていて、今までよりも国内外からの投資資金が増え株価が上がること、累進配当や配当性向の引き上げが予想されます。
中・長期的にインカムゲイン・キャピタルゲイン両方の観点から期待できます。
②企業情報の入手難易度が低く理解・比較がしやすい
当たり前ですが、ニュースや記事を読んだり、調べ物をするのに日本に住んでること、日本語を理解できることは大きいです。
またこれらは、海外投資家と比較して日本の経済状況の把握や将来の予測、株の売買(安く買って高く売る)で大きなアドバンテージです。
※前回の記事を載せます。NSIA情報にお金を払う必要はありません。
③デメリットは特にない
しかし、日経平均株価は過去最高値を推移中ですが、今後何十年も高値更新が続く人口動態、経済状況かはやや疑問です。
【海外への投資】
①株価上昇期待が日本よりも大きい
どこの国を選ぶかでも異なりますが、人口が増えている国、経済が豊かな国、発展国への投資は株価上昇の期待が大きいです。
グラフはアメリカを代表する株価指数「NYダウ」と日本を代表する株価指数「日経平均株価」の1991年〜2022年までの推移です。
30年で10倍は非常に大きな違いになりますよね。
持続的な経済成長が見込める国には投資資金が集まり株はどんどん上昇していきます。
②情報入手の難易度が上がる、真偽の確認が困難
今は翻訳の精度も上がり昔より幾分かハードルは下がりましたが、それでも外国語、特に英語以外の情報は入手・理解が難しく、ファクトチェックも困難です。
Xで流れてくる情報にはフェイクなもの、スピードを重視するあまり不正確なものも多く自身の判断・決断に迷いを生じさせます。
僕はこれが理由で外国の個別株には投資していません。
英語が得意な人が羨ましいです・・・
③【重要】為替変動リスク
当たり前ですが海外の商品を買う場合は常に為替変動のリスクが伴います。
一部為替ヘッジといって為替の影響を受けないような商品の購入方法がありますが、結局そこには小さくないコストが掛かってしまいます。
下記グラフはここ5年のドル円レートです。
110円→160円と考えるだけでも1.5倍近くになってます。
また、為替ヘッジのコストは各国の金利によって左右されるためなかなか読みづらく思わぬ出費になる可能性があります。
④【重要】国によって税金の扱いが異なる
一般的に株式に係る税金は株の売却時の譲渡益に対する税と配当や分配金に対する税があります。
これらの税の徴収の有無や税率は国によって異なります。
下記は日本とアメリカの状況です。
一例としてアメリカを挙げていますが他の国はどうでしょうか?
選択肢の数だけ税金のかけ方、税率は異なりますので購入前に必ず確認してください。
そして長期投資の場合はこの税制・税率が対象国で変わるかどうかのチェックが必要です。
⑤【重要】タイムリーな売買が困難
もちろん時差もありますので欲しいときに欲しい商品の購入は難しいです。
特に投資信託の場合は厄介です。
今日注文したとしても明日売買されて明後日その価格がわかります。
・・・・何言ってるんだ?
となると思いますので下図を見てください。
注文を出してから基準価格、為替レートが決まるまで待たなければなりません。
この1日は非常に大きいです。
暴落した時に思った以上に低い基準価額になり、結果的に損失を被る可能性があります。
実際、コロナのときは売りの指示ができず株価がただ下がっていくのを指を加えて見ているだけの人もいました。
仮に世界同時不況が訪れた場合、株価の回復には何年もかかります。
あのとき売っておけば・・・
と一瞬の判断の迷いが大きな後悔を生むことにもなります。
【僕の結論】
配当を狙うなら日本の個別株、株価上昇を狙うならアメリカのインデックスを積立です。
配当は税金の扱いと売買のしやすさ
株価上昇は色々なリスクを加味してもアメリカ全体の成長性が魅力
だからです。
商品選択の基準やおすすめについては改めて紹介します。
長文お読みいただきありがとうございました!
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