【22卒】ノリで挑んだGoogle 1
こんにちは.
東京のしがない大学院生,りゅうと申します.
【自己紹介】
本題に入る前に自己紹介をさせてください.
生まれは高知県,とある中高一貫の進学校を卒業後,指定校推薦というフリー切符を持って大学に入学・上京してきました.
そのまま,再び内部進学というフリー切符を持って大学院に入学し,現在に至ります.
ここでフリー切符と言ったのは,どちらも合格ほぼ確実,試験さえ受ければ必ず合格する(多分)というような試験だったからです.
私のスペックとしては,
・英語は頑張れば思っていることを相手に理解させられる(専門用語とか,自然な言い回しは出来ない).読んだり書いたりは友達のGoogle翻訳を使用し問題なし.
・プログラミングは基礎の授業を一学期とったことがあり,WorldにHelloを言えるくらい.ほぼWebサイトのコードに佐村河内並みに頼り乗り越える.
・インターン,研修,講習等何も行ったことない,山奥に住む仙人のような社会性のなさ.
・留学は.夏休みに韓国に語学留学に行ったことがある.(その頃は韓国アイドルとか,料理に少しハマっていたにわか勢)
と言った感じです.
また,実家は父が経営する,地方の中小企業を営んでおります.
では,ノリでGoogle受けた話をしたいと思います.
【学生時代と就活に対して】
私は就活に対して,偏見にも近い激しい嫌悪感を抱いています.
先述の通り,中学・高校は田舎の「ザ・進学校」に通っていました.そこでは今で言う「ブラック校則」が当たり前で,私たち学生は,ゲームセンターやカラオケに行くことを禁じられていたり,下着の色は白などといったよくわからない規則で,基本的人権を侵されていました.どれだけ理不尽な環境にいても,それが社会的に当たり前であるような環境に置かれると違和感を感じることができず,何処かネガティブな気持ちを抱えつつもそれに従わざるを得なかったのです.
こういう環境にいたからか,何かに従わされる,納得のいかないことはやりたくないというようなTHE BLUE HEARTSの精神がいつしか宿っていました(やりたくないことやってる暇はネェ).
それに加え,大学は国際系で,かなり自由な雰囲気の中で過ごしたからか,「就活」というものに対し激しい嫌悪感を抱くようになっていました.
また,実家は家業を営んでおり,自分の中では,「死んでも就活などやらん.実家に帰って会社を継いで父を超えてやる!」と,バキのようなことを考えていました.
しかし実のところ父とは「良い親子関係」と言えるものではなく,どちらかというと昭和の亭主関白な父とその支配を受ける息子的な関係でした.なので,実家に帰るとまたその父の言いなりにならなければいけない,こんなことを考えると帰りたくない,自分で自分の人生を切り拓いてやりたいとか思う,チグハグな意志を抱いていました.
【そして賽は投げられた】
実家に帰るか,それとも嫌な就活をやってみるか.そう悩んでいるととうとう,先延ばしできない時までやってきました.さてどうしたものかと悩んでいましたが,
・折角,「修士の新卒」という肩書きでチャレンジできるのに勿体無い
・チャレンジしないで就活できなかったとかいうのもカッコ悪い
・父の支配なんぞ受けたくはない
的な考えが頭の中で強くなっていました.仕方ない,就活するかと思いましたが,心の中のブルーハーツ達のサイファーを聞いて,私は一歩立ち止まります.
そうだ,俺はスーツを着たり,自分の意志に反して皆に合わせたりそういう「社会人精神」みたいな物が嫌なんだ.
だったら日本で一番自由で,最高の労働環境,社会のルールとかいう理不尽な物に縛られず自分でいられる場所に行けばいいんだ.
そう思いました.すると自分のなかのリクルート社員達が,
で,お前はどうしたいの?
と聞いてきます.
ニートの私の口座残高よりもさらに少ない,業界知識ストックをチリ一つ残さずかき集め,日本が誇る我が最高の頭脳、富岳ならぬ不学のコンピュータリソースを余すことなく使い,選択肢を弾き出しました。
よし,Googleでも受けるか
木からりんごが落ちた瞬間ニュートンが閃いたように,この選択肢が私の頭に閃光の如く浮かんできたのです.
選択肢としてあまりに無謀,決断としてあまりに無計画,突拍子も無い方向に一歩を踏み出すこととなりました.
また大学院の研究や論文執筆もあり時間も限られていることから,受けるのはグーグルだけにしました.なので落ちたら諦め実家に帰る,運を天に任せる選択肢ということになります.
私はもともと大学院では情報科学専攻でネットワークインフラについての研究をしていたのですが,それも教授の99%ほどの助力(冗談抜きで)があってこそだったし,プログラミングなんて3単位の授業を受けただけで正直アルゴリズムなんて言われても知らんがなという感じでした.
このスキルセットで,もはや世界一と言っても過言ではないIT企業の門を叩くなどお門違いも甚だしいのでは,と尻込みしてしまいそうでしたが,いつの間にか自分の中のWANIMAが歌い出していました.
try try
正しい〜より楽しい〜
正しい〜より面白い〜
ということで考えた結果,一番敷居が低く希望がありそうな営業職と,SWEと比べ人気がなさそうなデータセンター技術職の2職種に冷やかしをかけることにしました.
(SWE=ソフトウェアエンジニアで結構人気の職種らしい)
とまあそんなこんなで応募フォームを出すことに.
すると「えんとりーしーと」なる物を出さねばならないらしい.
文系の営業職と理系の技術職,うん,めんどくさいから一緒のやつで出そう.
そう思いました.当然理系だからビジネスとか微塵も知らん,インターンも行ったことない,一番近しい経験でメルカリでPS4を処分したこと.(結構高く売れて,ビジネスセンスあるのではと感じた)
うん,書けない.
ということでなにか差別化できそうなこと,,学生時代から好きだったガジェット遊びとか,豊富な何に使えるのかわからない趣味の資格とか,趣味,なんとなく韓国留学に行ったこととか,韓国語で挨拶できますなどの些細なことを,偉人の伝記が如く,さも大層な感じにして,元旦のおせち並みに,「スカスカおせち騒動」にならないように詰め込みました.
そして出したESがこれ.(見せられない部分は隠しています)
とりあえずできたので「送信」と.
後日就活と食事を既に終えていた友人の彦摩呂(みたいなやつ)に見てもらったところ,
クセの宝石箱や〜
と言ったことを言われました.(お礼に食事は奢りました)
【いざ提出】
まず営業職.多くがここを受けるだろうし,それゆえ求められる最低限のスキルも低い,その上このクセのつよいESを見たらグーグルの人事も千鳥並みのトーンで,
Your KUSE is strong.(君のESをみたよ,素晴らしいじゃないか,こんなものは今まで始めて見たよ.今度お話ししたいんだけどどうかな?)
と,突っ込まれる(翻訳:合格する)のではないかという,MaxCoffee並みの甘々な分析でESを出すことにしました.
※ちなみにやりとりは全て英語でした
結果:華々しく撃沈
くやしぃ,,,くやしぃ,,,くやしぃ,,,
だが,それでイイィィィ!(よくない)
そりゃそうだわと,オリュンポス12神全員がヘドバンするのが見えました(嘘).
そして,定番のお祈りメールが届いていました.
親父にも祈られたことないのに...!
さすが世界一のホワイト企業,正月だけ神社に訪れる御利益信仰のようなお祈りではなく,信心深い祭司が如く丁寧に,ポエム風の激励の御言葉がフランス料理のように添えられ祈られていました.
うん,俺頑張るよ,,,(何を)
気を取り直して,なぜ選考に落ちたのか考えてみます.
なんでだろう,,
あそうだ,営業に関すること何も書いてなかったわ.
3徹で受けた数学の試験でもやらないような凡ミスでした.
こうして失敗を乗り越え(忘れ),いざ次の勝負へと挑みます.
次の技術職の門戸を借金取りレベルで叩きつけに行きます.
ちなみに営業職の方が提出期限が早かったので,技術職はまだ数日ほど余裕がありました.もう一度凡ミスをしていないかチェックを行い応募しました.
よろしくお願いしまぁぁぁすっ!!
これは望みありだろう,さあどんな返事が来るか首が長くなる思いでした.
しかし,2,3週間経っても返信が来ません.
ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛
自分の中の藤原竜也が叫びました.
遅すぎる,年末の高速下り線並みに遅い.
世界一のIT企業に,「もうええわ,どうもありがとうございました〜」と言われるまでもなく,この漫才は終わってしまうのかと意気消沈していました.
しかしその数日後,なんと
「書類審査に通過した」とのメールが送られてきたのです.
あれだけ豪語しておきながら私はにわかに信じられませんでした.正直,コロナ明けの飲み会で酒のつまみになるだろう,くらいのノリで挑んだこの日大並みの悪質なアタックが見事第一の門戸を開いたのです.
【終わりに】
1はここまでとします.
気づいたら4000字に達そうとしていました,長くなったので今回はここまでにさせていただきます.
拙い文章を最後までお読みくださりありがとうございました.これでもかといれたギャグでスベってないといいなと思います.汗
面白かった,続きが読みたいと思った方はどうか,どうか「イイね」をよろしくお願いします.投稿のモチベーションになります.
いいね・インタラクションが多かったら次を書こうかなとかまだ揺れているので,是非お願いしますorz
ありがとうございました!!