Detroit Double -デトロイト変則ダブルヘッダー
今朝方、アメリカでは2つのレースが行われました。
1つは、インディーカーシリーズのデトロイト 第1戦。
もう一つは、IMSAウェザーテックの" Chevrolet Sports Car Classic"というスプリントレース。
この2つのレースの共通点は、デトロイトのベル・アイル・パークの市街地コースで行われること。 要するにインディーカーのレースとIMSAウェザーテック選手権のレースのダブルヘッダー。
サポートレースがメインのレースとして併設されることは他でもよくあるけれど、トップカテゴリのレースが同じ日に同じ場所で、というのは珍しいのかなと思います。
Indy car :Chevrolet Detroit Grand Prix Race 1
インディカーのレースが始まったのは日本時間3時。 3時半くらいに起きて、ラジオ聞いていたのですが…
バンピーでコースが狭いからか結構大変なことになりました。 ベル・アイル・パークは上にも書いたとおり市街地コースで、幅がかなり狭いです。そして、路面はアスファルトとコンクリートが混ざっているから路面の跳ね具合が凄い。 IMSAウェザーテックのレースで、セブリングでのレースがありましたが、その比にならないくらい。 予選からスピンもあり、どんなレースになるかなーと思いながら寝ぼけつつラジオを聞いていたら、赤旗が出ました。 ローゼンクヴィストが盛大にコンクリートウォールに突っ込んだのです。 バリアの修復に時間がかかり1時間以上レースが中断に。
映像見たけどかなり衝撃的なクラッシュでした。幸い意識はあって命にかかわる大怪我ではないそう。 どうでもいいけどサッカーのEURO2020でも、選手が意識失って倒れたけれど、手当を受けて意識を取り戻していましたね。
中断時間中はTwitterのスペースでフォロワーさんとお話して暇を潰していました笑 じゃないとたぶん寝落ちしていたので。
レース再開は4時を過ぎた頃のこと。 しかも総周回数減らすということはせず、そのままで再開されました。 再開後は、抜きつ抜かれつのバトルが繰り広げられ、ウィル・パワーが一時1位に。 インディカーの名門であるチーム・ペンスキーは実は開幕から未勝利で、このままだと開幕から未勝利の期間が最大になるとか。 このままパワー勝つかなーと思っていたところで
2回目の赤旗が出た。
グロージャンが壁に激突したのが原因です。トリッキーなコースゆえ、インディカールーキー達はみな苦戦していた印象を受けます。
ちなみにこれでレース時間が伸びたので、IMSAのレースは後にずれ込むことが確定しました。
またレースが再開されるかな、というところで、パワーのマシンのエンジンがかからなくなってしまいました…残念ながら彼の優勝はここで消えました。
再びグリーンになり超スプリントの様相でレースが展開されました。
そこで飛び出したエリクソンが逃げ切って優勝。 彼はF1からインディカーに移って初優勝となりました。
ちなみに今年のインディカーはこれまで7戦行われ、7人の優勝者が出ています。そして全員国籍が違います。 意外といろんな国選手がいるんだなーと気がつきました。 こちらがその一覧。
1 Birmingham アレックス・パロウ スペイン
2 St. Petersburg コルトン・ハータ アメリカ
3 Texas 1 スコット・ディクソン ニュージーランド
4 Texas 2 パト・オワード メキシコ
5 IMS GMR GP リナス・ヴィーケイ オランダ
6 Indianapolis 500 エリオ・カストロベネス ブラジル
7 Detroit 1 マーカス・エリクソン スウェーデン
ちなみにデトロイトは明日もあるよ!
IMSA WeatherTech: Chevrolet Sports car classic
いろいろあったインディカーのレースのあと、日本時間で7時から始まったIMSAウェザーテックのレース。 現地ではぎりぎり日没前には十分間に合ったそう。
こちらのレースは、赤旗が出るような派手なクラッシュこそなかったけど、路面に苦戦したり、ガス欠になっちゃたりするところもありで、こっちもこっちでいろいろありました笑 毎回DPiクラスの車はかなりバトルしているイメージがあるんですが、それは変わらず。 ポールとったチップガナッシの1号車と、ウィーレン・エンジアリングの31号車とか。 あの残り3台も表彰台かけてバチバチにやりあってました。
一時先頭2台の差は開きましたが、FCY(フルコースイエロー)で差が詰まるなど、見ていてかなりドキドキする展開になりましたが見事1号車が優勝。 IMSAのほうのチップガナッシは、今季ようやく初勝利となりました。
このマシンに乗っていたドライバーの1人は、昨年までハースにいたケビン・マグヌッセン。 今日のインディカーにはグロージャンもいたので、2人は思いがけず再会しました。
2人とも、いい顔していて、本当に良かったなと思います。
両方ともレースを制したのがチップ・ガナッシレーシングで、チーム代表は今日は「デトロイト・ダブル」だと言っておりました。 今日のタイトルもここから。
さて、明日の第2戦どうなるのかしら。 そろそろペンスキーも勝ってください。 今日の最高順位が10位だったんで…