見出し画像

ベンチャー企業における『適材適所』とは

代表ブログでは、弊社代表の高橋が毎週1回、社内メンバーへ発信しているコラムを公開いたします。

今回は2021年8月に社内向けに発信されたコラムになります。
ぜひご覧ください!

今日は職務適正の話をしたいと思っています。
「適材適所」
よくこの言葉を聞くことがあると思いますが、小さい企業では実現が相当難しい概念です。
大手であればポジションが沢山存在するため、AというポジションでダメならBに移ってもらえればいいや、という感じで異動ができますが、小さい企業ではそうもいきません。

人材マネジメントサイクル(採用・配置・育成・処遇・代謝)の中で配置に位置付けれられるかと思いますが、個人的には組織マネジメントを行っていく上で「配置」が一番重要だと思っています。
誰をどこのポジションに充てるかで組織の業績はガラっと変わります。
僕は歴史が好きなので、三国志や戦国時代ものなどの小説・マンガをよく読んでましたが、軍を率いる将軍の適正によって戦争に勝利できるかどうかが変わります。
体よりも頭を使うことが得意な人に先陣に立って一騎打ちをさせてはいけません。
頭よりも体を使うことが得意な人に大きな戦略を描かせたり、駆け引きをさせてはいけません。
など、人には適正があります。

それを見極めて役割を与えるのが、組織のトップになります。
上記にも記載しましたが、人材がありあまるほど存在しているのであればその中から適正の高そうな人を選択することはできます。
ただし、小さい企業においては適正の高い人が存在するケースの方が低いです。
従って、適正がないとわかっていてもやってもらわないといけないケースが発生します。そうなるとうまくいかないことが多いです。
マネジメント適正のない人にマネジメントをやってもらわないといけない、営業の適性がない人に営業をやってもらわないといけないなど、申し訳ないケースが出てきてしまいます。
皆には迷惑を掛けてしまうこともあるかと思いますが、小さい企業は現在存在する戦力でやるしかないのです。

ただし、圧倒的に自分には適正がないというケースもあると思います。
例えば、エンジニアとしての経験がないにも関わらずコードを書けとか。
そんなことまで言うつもりはありませんが、自分の経験やできることは自分が一番わかっていると思うので、「適正がない」として辞退することも必要となります。その権利もあります。
しかし、「適正がない」とばかり断っていると永久に自分のキャパは広がらないですし、小さい企業で楽しめないと思います。
自分では適正がないと思っていたことだったとしても、いざやってみたらそうでもなかったというケースはよくあります。
そんなケースは会社がやってみなさい、と指示しないとなかなか踏み出せないと思います。

自分では「適正がない」として会社と会話していたにも関わらず会社が無理やりやらせて失敗したとしてもその責任は役割を与えた人間にあると思っているため、気にする必要はないです。
それよりも、まずやってみること、やってみて「適正がない」と判断したのであれば謙虚にそれを受け入れて、役割を辞退することのほうが大事です。
小さい企業では失敗は何度でもできます。
失敗すること自体は問題ないですが、謙虚にそれを受け入れて、失敗から何を学ぶか、が非常に大事です。
少し話を戻すと、自分に「適性がない」と自分で思い込むのもよいことではありません。
他者から見て、この人は「適正がある」と思われていることも多々あります。

ジョハリの窓という心理学の考え方があるのですが、自分という人間がどんな人間であるのかを把握するための観点です。
 【ジョハリの窓における4つの観点】
  ①自分と他人が理解している
  ②自分しか知らない
  ③自分が知らなくて他人が知っている
  ④自分も他人も知らない
③④についてはチャレンジケースになると思いますが、ここを拡大しないと自分のキャパは広がらないと思っています。
自分では「適正がある」と思い込んでいるが、組織からは「適正がない」と思われている②のパターンも重要です。
これは結果・成果が出ていないパターンです。
結果・成果がしっかり出ていたら組織からも「適性がある」と思われるので、そんな認識齟齬は発生しないはずです。

このような場合は、組織からのフィードバックを謙虚に受け止めて、上記に
記載したように失敗から学べばよいだけです。
今はその力がなかっただけでまたチャレンジすればよいのです。
それを組織や人のせいにして逃げていると何も生まれません。
失敗することを恐れて新しいチャレンジができない優等生タイプの人は
小さい企業よりも大手企業のほうが合っていると思います。
バリュレイトはまだまだ小さい企業なので、今後もいろんな役割が発生すると思いますし、自ら生み出してもらいたいとも思っています。
その時は適正についても少し考えて、会社からの意見や期待も聞いてみてください。新しい発見があると思います。

最後に話をまとめると、
●適正の有無にかかわらずいろんなことにチャレンジしてほしい。
●「適正がない」と思っているにも拘らず会社からの期待で役割を担った
 が、結果が出なかった。これは役割を与えた者の責任であるため気に
 しない。
●「適正がある」と思っているが会社から「適性なし」との判断があった。
 これは謙虚に受け止めて次のチャレンジに備えることが大事である。

上記を認識して日々進化していきましょう!

―――――――――
バリュレイトでは新しいメンバーを募集しています!
・エンジニア経験を活かしたITコンサルタント
・Webディレクション経験を活かしたビジネスコンサルタント
・PM・PMO経験を生かしたビジネスコンサルタント
ご興味がある方はぜひご連絡ください。
まずはカジュアル面談で、バリュレイトの紹介をさせてください^^


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?