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学校設立の思い

現在新しい通信制サポート校、「NIJIN HIGH SCHOOL」の設立に向けて動いています。
今回は現状で決まっている「どんな生徒に入学してほしいのか?」をストーリー形式で文章にしてみました。

本当の自分を出せない違和感と孤独感

中学3年生。年明けが近づき、そろそろ進学する高校を選ぶ時期です。
一人の中学生が担任との進路面談で、思い切って自分の夢を話しました。
「将来は起業して、自分のアイデアで世の中に貢献したい。」
しかし、担任の先生は「もっと現実を見なさいよ。起業なんてうまくいくものじゃない」と冷たく返しました。
そりゃそうだ。周りに起業している人なんていない。大人はみんな会社や学校で働いている人ばかり。
自分も分かっていないけど、周りの大人たちも、起業とはどういうことかわかっていないんだ。
周りの友達はサラリーマンになりたい、学校の先生になりたい、看護師になりたいなど、悪く言えばありきたりな夢ばかり。
「起業したい」なんて言っている人は誰もいない。
自分と同じ志を持っている人は誰一人いません。

「自分がおかしいのかな?」
「もっと現実を見たほうがいいのかな」

彼は担任の先生に自分の夢を否定された瞬間、心の中にある情熱が否定されたように感じ、誰にも自分の本当の気持ちを話すことが怖くなりました。
それ以来、学校では「本来の自分」を隠し、周囲に合わせて自分を偽るようになってしまったのです。
自分のやりたいことがわからず、進路選択に苦しむことになってしまうのです。

自分を出せない中高生が過半数

出典:ソニー生命「中高生が思い描く将来についての意識調査2024」(2024年7月) https://www.sonylife.co.jp/company/news/2024/nr_240725.html#sec16

今、全国の中高生の過半数が学校で自分の本当の姿をさらけ出すことができていません。
それは、周りと違うことをしたり言ったりするとバカにされてしまうとわかっているから。

学校では同じ地域に住んでいる同じ学年の生徒が1つの教室で学習をしています。
そんな環境の中で周りと違う考えを持っている人は、目立ってしまう。
目立つだけなら何も問題がないのに、学校はその人の特性を抑えようとする。
出る杭は打たれてしまうのです。

今回例に挙げた「起業する」ことに限らず、ミュージシャンやアーティスト、フリーランスなどの夢も、サラリーマンや公務員と比べると一般的ではありません。
そういう夢をもっている子どもたちは周りに理解者を得られにくく、苦しむことになります。

「学校の先生や同級生は、自分の夢について否定的だ。」
だから、多くの生徒は学校では本心は出さずに自分の「キャラ」を作って演じているのです。
もしかしたら、誰かと本心で語り合うような経験をしたことがない人もいるかもしれません。

閉じられたコミュニティで生きている

このような事態になってしまう原因は、子どもにとってのコミュニティの少なさにあると考えます。
小学生・中学生は同じ学年、同じ地域の人たちと学ぶことしか経験したことがなく、現状の学校や地域コミュニティの中で「自分を出すこと」がリスクになると感じてしまうのです。
本来の自分を出すことができず、ずっともやもやを抱えている。
また、周囲の友達が安定した職業を目指す中で、自分の夢がありきたりではないことに孤立感を覚えています。
本音をぶつけ合って語り合えるような仲間が欲しい。

狭いコミュニティでは同質性があり、自分を出して否定されたとき、生きづらくなる。
つまり、対人リスクが高いのです。
そのような生徒の多くは「心から納得できる生き方をしたい。」
そう願っているはずです。

新たな選択肢

閉じられたコミュニティに息苦しさを感じている生徒は、地元の友達が通うような近くの全日制の高校には通いたくはありません。
片道1時間かけて隣の市の高校に通う選択肢もあるけれど、結局そこで関わる人達も同じ考えなのではないか。

「一体自分にはどんな学校が向いているのだろう?」

そこでわたしたちは、このような環境で自分を抑えて生きている生徒が全国どこにいても真の意味で生きる力を身につけられる新しい「通信制サポート校」を創ることにしました。
それが、NIJIN HIGH SCHOOLです。

この学校で生徒がもっと自由に自分の可能性を広げたいと感じ、この世界の広さ、面白さを知ることになります。

まとめ

いかがだったでしょうか?
随時アップデートしていく予定ですので、

「私はこういう考えを持っている」
「こんな学校を作って欲しい」

ぜひ率直な意見を聞かせてください。
毎週の会議のアーカイブはYouTubeで公開しているので、もっと詳しく知りたい人は参考にしてください。

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