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通信制高校合同説明会に参加してわかった、通信制高校設立のハードルの高さ

9月23日(日)に新宿で行われた通信制高校合同説明会に参加しました。

新宿ど真ん中のビルにて
出展している学校数もたくさん

本来は通信制高校を検討している中高生とその保護者のためのイベントですが、自分は完全に情報収集が目的で参加しました。

その中高生と保護者の数ですが、列ができるくらいの参加者がいました。
通信制高校が今の時代にどのくらい求められているのかを実際に見ることができましたね…。

また、個人としては既存の通信制高校の担当者の方と何人かお話することができました。

話を聞けば聞くほど、学校設立のやっぱりハードルは高い!と感じました。
記録の意味も兼ねて、具体的に新しく知ったことを以下にまとめておきます。

聞いた話を自分の言葉でまとめているので、間違った情報があるかもしれません。
その際はコメントなどで教えていただけると幸いです。

サポート校でも校舎(場所)は必要

当初は高校を作るにあたって校舎を建てることへのハードルが高いため、最初はサポート校としてオンラインで完結させようとしていました。
しかし実際に高校の担当者に話を聞いてみると、サポート校でも完全オンラインは難しいとのこと。

そして、サポート校だと体育館や職員室は必要ありませんが、生徒が体調を崩したときに横になることができる保健室は必要とのこと。
となると、具体的にどのくらいの広さがないといけないかを調べないといけません。

東京で学校を設立する基準が厳しくなっている

ここ数年で通信制高校やサポート校の数が一気に増えたそうです。
中には質の低いサポート校もあるらしく、それを制限するために学校の設立自体を厳しくしているそうです。
特に東京都においては通信制高校をこれから新しく作ることは無理なレベルまで来ているとのこと。

今のは通信制高校の話ですが、サポート校も作るのはそんなに簡単な話ではないはずです。

サポート校は通信制高校が認可を出す

サポート校として開校する場合にはどのような手続きをとればいいのか、今まで不透明でしたが、どうやら連携することになった通信制高校がサポート校としての認可を都道府県に出すみたいです。
ということは、やはり最初にすべきことはどの学校と連携をするか、ということになりますね。

通信制高校設立には3年以上かかる

校舎を建てるハードルもありますが、その他カリキュラムや人材の確保などを含めるとトータルで3年以上の期間がかかるとのことです。既にいくつもの学校があるような学校法人でさえも、イチから新しい学校を作るとなると2年かかるみたいです。

ノウハウがあっても2年が異常な速さということは、ゼロベースからのスタートの場合は3年以上はかかってしまいますね…。
やっぱり最初はサポート校設立で進めていく方がよさそう。

通信制高校でも続けられず転学してしまう生徒がいる

どれだけサポート校が魅力的でも、卒業のためには通信制高校のカリキュラムをこなさないといけません。
卒業要件に必要なレポートやスクーリングをこなすことができず、通信制高校から通信制高校へ転校する生徒もいるそうです。

その背景には、学校ごとで決められたスクーリングの日数が関係しているようです。
不登校の生徒からすると「年間でスクーリングは4日だけ」とだけ聞くと「4日だけでいいなら頑張れそう!」と思ってしまいます。
しかしどの学校もスクーリングの際に生徒に活動させる時間は決まっている(何時間か忘れました)ので、通う日数が少ないということはその分1日の拘束時間が長いということ。
いくら日数が少ないと言っても、その1日で12時間以上学校に拘束されてしまうとしたら生徒は行きたくなくなってしまいます。
だから、スクーリングが少ない=生徒の負担が少ないというわけではないらしいです。

まとめ~連携校選びで大切にしたい観点~

以上を踏まえて、ハードルが高いとはいえどやっぱり最初はサポート校としてのスタートがよさそうです。
そこで大事になってくるのが、どんな学校と連携するのか。
最近はサポート校の方が魅力的な学校も増えてきて、サポート校ありきで通信制高校を選ぶ生徒もいるそうです。
我々が作ろうとしている学校も独自の特色をもった学校なので、連携する通信制高校も特色ある学校を選ぶのか、それとも卒業の要件をこなすための最低限のカリキュラムがある学校を選ぶのか…。
重要な選択になりそうです。

そして、校舎とは言わずともサポート校としてのリアルな場所は用意しないといけません。

今のところ考えられる今後の流れとしては

  1. 既存の通信制高校1校と連携

  2. どのくらいの広さのリアル教室があればいいかを確認する

  3. リアル教室として1部屋を借りる(都内近郊が理想)

  4. カリキュラムを決める

  5. サポート校設立の手続き

そして、無事に開校することができたら運営をしつつ、通信制高校設立の動きも行っていきます。

  1. ノウハウを学ぶ

  2. 校舎を設立する場所を決める

  3. 教育課程を決める

  4. 優秀な教員を集める

  5. 通信制高校設立

がいいのかな?
これはざっくり過ぎますね…。

もっと解像度が上がればより具体的に書けるはずですが、現時点のメモとしてこの記事は編集せずに残しておこうと思います。

まだまだ長い道のりになりそうです…。
お土産ではないですが、通信制高校とサポート校のパンフレットはいくつか持って帰ってきたので、これから情報収集が始まります。

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