【社員インタビューvol.4】技術・市場調査部 堀下 栄太さん
VALUENEXメンバーのインタビューシリーズ
実は堀下さんには、2019年にも社内報向けのインタビューを行なっているのですが、その後、結婚やコロナ禍を機に生活が一変したとのことで、この4年間での変化や、男性目線でのワークライフバランスについてもお話を伺いました。
◆転職を踏みとどまった理由
2018年の10月、上場する直前に入社したのでもう5年以上経ちましたね。実は入社して3年目ぐらいに転職活動をしたことがあって、ありがたいことに内定もいただいてました。
当時、社内で「ビジネスデザイン室」(※部署の一つ)が立ち上がったり、新しい事業をやっていこうという話もあって、やみくもに頑張ったんですけど、向いてないなと思って悩んでいて。もともと地理情報とか地図系の業界に知見があったので、ちょっと転職してみても面白いかなと思って。
でも転職活動の面接で、今のVALUENEXでの仕事について聞かれた時に、「めちゃくちゃ楽しそうに話しますね」って言われて。
確かに楽しくなってきてるのかなと感じて、考え直したんです。
◆現在楽しいと感じる仕事はありますか?
新しいこともやろうとしてるんですが、僕はスタンダードな調査分析がすごく面白いなと思っていて。全然違う分野の人たちがこんなことやろうとしてるんだなというのを広く知ることができて、それが数年後に世の中を変えるかもしれない、そういう可能性を感じられるのがすごく面白いなって思います。
分野横断的にいろんな知見が自分の頭の中で重なっていって、未来の社会はこんな風になるんじゃないかな、みたいな想像も膨らむので。
◆途上国の開発に携わっていた過去
僕は途上国開発とかをメインでやっていた時期が長かったんです。当時は、世界の色んな国に行って日本の技術を伝えて発展を支援する、ということを目指していました。
具体的には、ウクライナやスリランカ、ルワンダ、あとはパプアニューギニアとかに行って、地理情報の活用の仕方などを伝えて回る仕事をしていました。
地理情報っていうのも日進月歩なので、やっぱり最近だとウェブ関連の技術を使って情報共有しながらインフラを管理していくとか、そういうのが途上国の都市部とかで結構求められたりして。
だから彼らが学びたいのも最先端の技術でしたし、途上国の開発課題って新しい技術で一足飛びに解決できるものもあるかもしれない、と感じていました。
そういったことをやってる期間が長かったので、途上国開発の分野には未だにすごく興味があるんですけど、なんでこんな楽しく話していながらもそこから離れちゃったかというと、キャリア形成に盛大に失敗して、うまくキャリアを積み重ねていくのがしんどい状態だったからです。
でもやっぱりその分野ってすごく面白いと思うから、将来的につま先だけでも関われたら面白いな、なんて今でも思ってます。
◆堀下さんの専門分野である地理情報の活用ですが、VALUENEX Radarと繋ぎ合わせて使ったりとかは?
結構やってますね。多分最初に使ったのがシナリオ探索手法の開発です。
調査プロジェクトの中で、点と点を紡いでストーリーを作りたいみたいな話が出てきて、もしかしたらできるんじゃないかと、地理情報の技術を組み合わせてやってみたっていうのが始まりで、それが初めて実現した例になりました。
さらに最近は、勢力図分析っていう分析手法も作りました。
これは、例えばアメリカのビックテック企業であるGoogleとかApple等の5社、あれらの特許情報を一つの俯瞰図にし、Googleの強みはこのエリアですとか、Microsoftの強みならここです、というのを色分け図として示すみたいな。
以前note記事でも紹介しましたが、あれは地理情報の技術を応用し、さらにVALUENEX用にアレンジして作り上げたものなので、結構気に入ってますね。地理情報周りの技術を使わないと実現できなかったと思います。
◆現在何か研究していることはありますか?
地理情報の、特にウェブ地図の技術とかをやってます。研究ってほどじゃないかもしれませんが、いわゆる地理情報周りの技術ってどんどん新しいものが出てくるので、通常業務(コンサルティング)ではなかなか遭遇しないようなものもあり、別途プライベートで追っかけてます。なかなか時間が取れないこともありますが、夜中にちょくちょく試してみたり、できる範囲で研究してますね。
うまくいかないこともあるし、まとまった時間がないと成果が出なかったりするけど、進んだ時は楽しいです。あまり妻には理解されない趣味ですが、家で子どもが寝付いた後にできる趣味って良い。笑
◆子育てと仕事と研究の両立について
子どもを保育園に送った後、家に戻ってきて午前9時ぐらいにパソコン開いて在宅で仕事を開始します。
そして大体、夕方5時ぐらいに一旦仕事を切り上げるんです。
で、保育園へ迎えに行って、子どもの面倒を見て、子が寝静まった後、10時過ぎぐらいから残った分の仕事を再開するんですけど、仕事を1時間ぐらいで切り上げられた場合は、残りの12時頃までの時間を趣味(※マッピング技術の研究等)の時間に当てるとか、そういう感じでやってます。
◆郊外でのリモートワーク
僕の家の周りは新興住宅地なんで、平日の真っ昼間にパパ同士で出会うんです。
すごい笑っちゃうんだけど、平日の朝9時過ぎに、子どもたちと家族4人で遊んでる光景を普通に見かけて、「どうもこんにちは〜」みたいに挨拶しながら、「あれ?今日、平日だよな?」みたいな。笑
コロナ以降、リモートワークができる会社の人たちが、同じタイミングで同じエリアに引っ越してきたんじゃないですかね?
◆出社必須だったコロナ前と比べて変わりましたか?
そうですね。子育てと両立できるっていうのはすごく大きいです。
あと、お客様との付き合い方も変わりましたよ。お客様側もリモートワークなどを活用するようになり、ウェブ会議が当たり前になったので、「次はウェブで済ませましょう」というのができるし、込み入った説明や議論が必要な場合は直接訪問して対面で、というように、うまく使い分けできるようになったのはコロナ禍以降ですね。
ウェブ会議をやるのと、実際に会うのと、それぞれの利点を理解した上で調整できるようになり、お互いのリテラシーが一歩進んだ感じがします。
作業時間も今の方が取りやすいですね。
やっぱりお客様に会う前提だと、移動時間で一日終わってしまい作業がその日は進まなかったりということも多いんですけど、リモートだとギリギリまで何か手を動かしたりできるので、効率化を図れてる感じはしますね。
◆仕事でもプライベートでも構わないのですが、克服した課題はありますか?
ちょっとずつ分析とかで自分の色を出せるようになってきた感じはします。地理情報のアプローチを生かした分析手法とか、自分じゃないと実現できなかったものもあると思っています。
あとは何より子育てとの両立ですね。年齢によって常にステージが変わっていくので、克服したと言えるかはわかりませんが、今のところは結構うまくやれているんじゃないのかな。多少は支障が出るにしろ、全然仕事ができなくなるっていうところまでは行かずにきちんと両立はできてるし、数字的にも昔とそこまで変わらないか、もしくは以前より多少マシな状態になっているかもしれない。
結構必死でやってるところはありますけど、ありがたいなと思います。可能な限り今のスタイルで働いていきたいです。
◆これからお子さんが成長して自分の時間が増えたらやりたいことはありますか?
どうしても開発途上国に行きたい!笑
周りの人から、そういう業界の人たちの話がたまに流れてきたりとかするんですが、どこの国に行ってこんなことやってますみたいなこと聞くと「いや、俺も行きたいんだよ〜」と。
今は最寄り駅からほとんど出られないので。
あっちの方(開発途上国)って面白いんですよ。ノールールで何でもできるみたいな期待感がありますし、生活してるだけで面白い、みたいなところがあるじゃないですか。いろんな事件が起きたり、日常が非日常みたいで。
そういうのを面白いと感じる人たちが多分その業界にいるんでしょうけど。
死ぬのは嫌ですけど、日本にいて、特に子育てしてると安心安全なところばっかりを見ようとしちゃって、それはすごく良いことなんですが、退屈とか停滞ってちょっと感じちゃう時もありますね。
でも体力もなくなったし、今行ったら死ぬかもしれないなとか・・・
死ぬのが怖いって、今一番感じてるかもしれないです。だって自分が死んだら子どもとかどうするのって話じゃないですか。これまで生きてきて、今が死ねないなって一番感じてます。
◆自身の変化について
あんな適当にいろんな国に行って仕事してた自分が、郊外の田舎町にひっそりと住んで子どもに振り回されてるっていうのを、昔の国際開発時代の同僚や知り合いが聞いたら、僕にちょっと幻滅すると思います。
でも僕は変わってないと思う。変わってないんだけれども、周りから見ると結構幻滅されるだろうなと思います。久しぶりに連絡取った知人に「え、お前来ないの?!」とか言われますからね。中東だかヨーロッパだかの「国際会議行かね?」みたいなこと言われて、「いや行けるかよ!」みたいな感じで。笑
実際僕、VALUENEX入ってすぐの頃、夏休みを使ってルーマニアの国際会議に行ってたりするんです。そういうフットワークの軽さはなくなっちゃって、昔の知り合いからするとノリが悪くなったと幻滅されるかもしれないけど、根っこは変わってないと自分では信じてますよ。むしろこれだけ子育てと仕事の両方に全コミットしようとするのは自分らしいんじゃないかと思いますけどね。
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