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mixi2でホロライブ視聴者向け言語学習コミュニティを作った話

1ヶ月ほど前、老舗国産SNS大手のmixiが全く新しい短文投稿SNS「mixi2」をリリースしました。おそらく30代〜の皆さんであれば一度は見たことがあり、それより若い方でも一度は名前を聞いたことあるでしょう。そんな老舗SNSの新しい動向に、国内ではにわかに注目が集まりました。

短文投稿SNSは相変わらずXがシェアを席巻しており、その他のSNSは基本的に脱中央集権型(分散型)が主流です。こんな時代に、中央集権型の短文SNSが生き残ることができるのか……?と最初は懐疑的でしたが、いざ始めてみると想像以上に居心地が良く、ゾーニングもうまくできることに気づきました。

……ですが、こんな話を書いた記事は既に山程あります。本記事では、海外のVTuber界隈に入り浸っている僕ならではの視点から見たmixi2と、僕の作成したコミュニティについて、そしてmixi2やそのコミュニティ機能に期待することを書いてみようと思います。


mixi2は日本人しかいない?

ある記事で「mixi2は日本人しかいない」といった旨が書かれていましたが、個人的にはこれは間違っていると主張したいです。あるいは単に誇張していたか、ですね。

確かに、何も知らない海外の方がいきなりmixi2に参加することは考えにくいです。misskey.ioですら知らない方も多いですからね。いくつかコミュニティを見てみると、英語の書き込みはほとんどありません。mixiそのものも国産SNSで、名前を知らない方がほとんどでしょう。

ですが、ことVTuber界隈においては違います。特に日本のVTuberをフォローしている海外ファンは、mixi2について知っているか、アカウントを持っている方がある程度いらっしゃいます。実際に、日本のVTuberがmixi2のアカウントを作成したりmixi2について言及したりするのを見て、その存在を知る、といった様子をお見受けしました。特にもともと配信者だったりインフルエンサーだった経験のあるVTuberは、ある程度インターネットに触れてきていますので、mixiの存在を知っている方は多いはずです。そういった方をフォローしていると、必然的に名前を知ることになりますね。

僕がモデレータをしているホロライブファン向け言語交流サーバ「Holo Language Exchange (HLE)」にて軽くアンケートをしてみました。

【質問:mixi2を知っていますか?(日本人は回答禁止)】
1:はい、アカウントを持っています。
2:はい、名前を聞いたことがあります。
3:いいえ

結果は、「1:はい、アカウントを持っています。」が4名、「2:はい、名前を聞いたことがあります。」が11名、「3:いいえ」が10名となりました。半数以上がmixi2について何かしら知っていて、アカウントを持っている方もいらっしゃいました。

結果を円グラフにしたもの。使ったツールが日本語に対応していなかったため項番だけですがご了承ください。mixi2について全く知らない人のほうが少ない、という状況です。

このアンケートを実施したのち、どこでmixi2について知ったかということについて議論をしていましたが、やはり日本人が話題にしているのが目に留まったり、応援しているVTuberやクリエイターがアカウントを作成しているのを見て知ったり、といったケースが多いようです。

この状況を踏まえて、もしかしてHLEでやっているようなコミュニティ形成がmixi2でもできるのではないか?と思い、mixi2がスタートした当日にコミュニティを作ってみました。

「ホロライブで言語を学ぼう」コミュニティ

というわけで、そのコミュニティがこちら。サムネイル画像はとりあえず仮で、先日のワールドツアーの画像をお借りしておりますが、そのうちどなたかに依頼しようかと思っています。

https://mixi.social/communities/91117ea2-fa6f-408b-afcf-c57c8b924643?r=inlg9nvl8kb9

コミュニティの目的としては、HLEとだいたい同じ感じです。多言語に展開するホロライブというコンテンツを通じて、楽しみながら言語を学ぼう、という感じ。そのための情報交換だったり、雑談だったり……常識とmixi2のルール範囲内であればとりあえずなんでもOK、としています。

また、mixi2のアカウントを持っていない方は招待リンクを置いときますので、よろしければご利用ください。

https://mixi.social/invitations/@valshia/FjPevdWra5iFaFQXUZR9HE

以降は、このコミュニティでやってみたことについてご紹介します。

コミュニティノートを日本語・英語両方で書いてみた

日本語勉強中の方も参加されることを想定して、コミュニティノートは日本語と英語の両方で書いてみました。文字数制限的に厳しい選択でしたが、そもそもそこまで書くことないかな……と思い、制限目一杯使って2か国語で書いております。

ちなみにコミュニティノートの文字数は「394文字」まで。なぜこんな中途半端な数字なのか……わかりますよね。

冠詞を省略したり略語を使わずとも一応なんとか入り切りました。375文字。

「自己紹介スレッド」を作ってみた

新しく参加したコミュニティに何かを書き込むのはいつも勇気が必要です(そうでない方もいますが)。ということで、最初の書き込みをしてもらうべく、自己紹介をするためのスレッドを作りました。ただ「ここで自己紹介してね」という投稿をして、実際に自分が自己紹介を投稿して例を見せる……といった感じなので、厳密にはスレッドとはちょっと違うかもしれません。そもそもDiscordやRedditなどから連想できるスレッドのような機能はmixi2には実装されていませんからね。

デカ文字も使って目立つようにしつつ、ピン留めしてあります

この書き込みから実際に会話がスタートする様子もお見受けしましたので、まあ、あってよかったかな?といった具合です。

もちろん完全に任意なので自己紹介をしていないからといって他の書き込みをしてはいけない、といったことはないのですが、そのように受け取ってしまう可能性もありえますので、難しいところです。

「イベント」を開催してみた

mixi2のコミュニティには、謎の「イベント」機能があります。

コミュニティ内の「イベントを作成」を押すと、特に説明もなく作成画面が表示される(僕のiPhoneの言語設定が英語なので英語になってますが日本語のGUIも当然あります)

コミュニティ作成ボタンの隣に「in-person bonds matter too(対面でのつながりも重要)」って書いてありますので、恐らくオフラインイベント向けの機能だと思われます。(当時は気づかなかった……)

日本語だと「オフラインでのつながりも」となっていました

どんな使い方を想定しているのか、ヘルプを見ても詳しい情報は載っていませんでした。とにかく、まずは作ってみました。

よくわからないので、このコミュニティ内に書けば良いよ、ということを強調しておきました

イベントが作成されると、どうやらイベントの中だけで公開できる投稿ができるようになるようです。イメージとしては、コミュニティの中にもうひとつコミュニティができる感じです。

ホーム面にもコミュニティと同じ欄に表示されるようになります

イベント時間になる前からこのイベント内の投稿機能は使えましたし、恐らくイベント時間が終了した今でも投稿しようと思えばできると思います。結局、どういう使い方を想定しているかはわからずじまいでした。あえてヘルプを詳しく書かずに機能だけ提供することで、我々ユーザがどういった使い方をするのか観察しているのかもしれません。

今後mixi2に期待すること

といった感じでmixi2をエンジョイしておりますが、今後のアップデートで期待していることや、こんなふうになったら嬉しいな……という気持ちを雑に書いてみようと思います。

Webブラウザに対応してほしい

これは流石に早い段階で対応してくれると思いますが、スマートフォンアプリだけ、というのは少し厳しいです。特にイラストレータの方なんかは、自分の作品を基本的にパソコンで管理されていると思うので、アップロードするときにわざわざスマートフォンに送るのはちょっと手間ですよね。

まあ、Web版だと不正アクセスまわりで対策するべきところが多いため、ネイティブでまずはリリースしたんだろうな……と思っています。僕はフロントエンドエンジニアではないのでわかりませんが……

コミュニティ機能をもっと充実してほしい

mixi2の最大の特徴がこのコミュニティ機能だと思うので、もっと充実するとよりユーザも増えるのではないかな……と思っています。といいつつ、あまり機能が増えすぎると複雑になって使いにくくなることも想像できます。

恐らく旧mixiのコミュニティを踏襲しているのだと思いますが、確かに旧mixiのコミュニティもそこまでゴチャゴチャしておらずシンプルだった記憶があります。開発側もあまりゴチャゴチャさせることは想定していないと推測しています。

シンプルさを失わずに、かゆいところに手が届くようなアップデートとして僕が期待しているのは……

  • コミュニティルール

    • ノートだけでなくルールを書く場所がほしい

    • あるいはノートの文字数制限をもうちょっと緩和してほしい

  • 公開範囲設定の切り替え

    • 基本的にコミュニティへの投稿内容の公開範囲設定は、そのコミュニティの設定に依存する

    • 投稿ごとに「コミュニティ内限定」みたいな公開範囲設定ができると使いやすくなりそう

    • (なんかmisskeyとかmastodonみたいだな)

  • コミュニティ内でのリポスト

    • 以前投稿した内容を再度ポップしたいときに使える

    • 現状だとリポストすると自分のタイムラインに流してしまう

思いつく限りだとこんな感じですかね。もちろん、個人的には今のままでも必要十分な機能は提供されていると思います。特に、コミュニティ内に投稿された画像をグリッドで見られるのはありがたいです。

イベント機能でイベントの詳細をもっとたくさん書けるようにしてほしい

イベント機能がオフラインイベントを想定していることはわかりました。だとすると、イベントを実施する場所や、細かい参加方法などを書く場所が欲しくなります。現状用意されているのはコミュニティノートと同じ394文字の概要欄ですので、ここに書ききれないことも当然あると思います。

そもそも、オフラインイベントだけでなく、こういったオンラインのイベントでも使えるようなUIだといいですね。Discordのイベント機能に近い感じです。

イベント機能でチケットの発行ができると嬉しいかも

オフラインイベントを定期的に主催している身としては、参加者の確認のためにチケットを発行できると良いなと思います。身内が中心のイベントであれば必要ないですが、数十名、数百名規模になってくると「本当に参加登録してます?」ということを入口で確認しなければなりません。実際に、僕が幹事しているイベントではないですが、とあるオフ会に参加したとき、参加登録をせずにモグリで参加している方が居た、ということがありました。

誰でも簡単にチケットを発行できるサービスとしてPeatixがありますが、似たような事ができると良いかもですね。Peatixはチケット代金の一部を手数料として受け取ることで収益を得ていますので、同じビジネスモデルがmixi2でもできるかもしれません。

Xスペースのような音声配信がしたい

これは技術的に難しいと思いますが、テキストでの交流だけでなく、声での交流もできたら面白いな、と思います。特に僕のコミュニティではスピーキングとリスニングも重要なので、そういった機能があればできることが広がりそうです。Clubhouseの二の舞いにならないといいですが

おわりに

以上、mixi2でコミュニティを作った話と、こうなってほしいな……というアレコレでした。個人的にはXよりもmixi2のほうがはるかに快適であるため、引き続きメインの居場所はDiscordとholomisskeyを使いつつ、日常のポストとしてmixi2を使い、のんびりインターネットライフをしていこうと思います。

招待リンクを再掲しておきますので、ぜひ登録してみてください。タイムラインは日常のポストばかり流すので、フォローするかはお任せします……。

https://mixi.social/invitations/@valshia/FjPevdWra5iFaFQXUZR9HE

気が向いたので、4週連続で記事を書いてみましたが、次の記事は流石にネタ切れです……2月中には書きたいと思います。

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valshia
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