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政治をもっと楽しく感じるままに。

 昨日8月28日の昼休の昼食の後に烏龍茶を飲むと、私の大腸の辺りが静かな轟音を響かせ、どうもそれが虫の知らせだったよう: その夕に安倍総理が辞任の意向を表明との報を野外ツイッターを観て知りました。

 そんな時に、安倍総理に贈る言葉として考えられる限り最大限に高級で一流なのは「何と申し上げたら宜しいか…。さて、次のお仕事はもうお決まりどす?」

 「お疲れ様でした。ゆっくりとお休み下さい。」ーーそれも悪くはないと思いますが、場合によってはどうもくそ真面目で面白味がない。誰よりも苦渋にある安倍総理のためなら、彼を笑かしてなんぼだろうと思います。安倍総理が笑えば私達も嬉しいですよね。

 くそ真面目で面白味がない、なのに何故か盛り上がっている…、それが八年にも及ぼうかという安倍政権の時代の特色でした。
 盛り上がるためには人を、一同を愉しませようというおもてなしの心が大切なはず。
 でも、安倍劇場の中では、誰も自分がおもてなしをしようとはしなかった。しかし安倍総理の一挙一動だけが一同を訳もなく盛り上がらせていた。全ては安倍総理やその取材者達が与えてくれるネタを受け取るだけ。オバマ大統領もその一人でした笑。

いかほどに高級かお手頃かはそれぞれの感じ方によるでしょうが、この八年、全ては安倍総理一人が他のあらゆる人々にもてなすばかりだった。
 今の人々は自分がもてなすことではなく、誰かにもてなされることをしか求めていない。

 尤も、もてなすことを知るにはもてなされることを知ることが必要です。
 悪いもてなしをしか受けていない人は自らも悪いもてなしをしかしません。
 安倍政権の時代はそういう世の常が一際にふんだんに見受けられた時代でもありました。
 それが何でかというと、民主党政権とその時代というごく普通に十分なもてなしを、そんな味では満足できない、食感が良くないなどと雞知を着け、まず以てごく普通の感覚が星なんとかなどという怪しげな人物のちゃぶ台返しの如く捨て去られたからでもあるでしょう。

 そんな贅沢をいっておれるような経済力ですか?

 そうではないかなり貧乏な人々の支持が安倍政権には厚くあったといわれます。
 アベノミクスや東京2020のの恩恵を受けて、いつかは厚くもてなされるようになりたいーー、ちょっと待って下さい。まず自分が人をもてなすことを学ぶべきです。

 The politics is politeness.

 安倍総理の辞任の表明の数日前に、劇作家の山崎正和氏が逝去しましたが、人間の営みとして最も厳しい緊張の強いられる政治というものは他のあらゆる営みにも増して「良く演ずること」、‘acting good’が大切です。
 安倍総理は彼なりに良く演じて来たのでしょうが、それが政治にだけではなく他のあらゆる営みに必要である以上は、安倍総理だけがよく演ずるのではなく、私達一人ひとりがそれぞれの分に応じ良く演ずるべきです。Acted good makes any politeness.

 民主党の味や食感にちゃぶ台返しをするような「本気」などは柿八年も経てば何の感心をされることもなくなります。

 そんな下らない本気というものの数々につき合わされて政治に関心を持つことを強制されていたような安倍政権の時代は、政治への本当の関心というものがなく、むしろ削がれて来た時代だったのではないでしょうか。
 政治をもっと楽しく感じるままに見れる時代に一日も早くなることが望まれます。困っている時だけではなく、何も困っていない時にも政治に関心を持てることが必要です。

 

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