ウォルト・ディズニーが抱いた夢。ディズニーテーマパークについて思うこと
皆さま、ご機嫌よう。
今回は、ディズニーのテーマパークとはいかなるものなのかについてじっくり考えていきたいと思います。
私は、このディズニーテーマパークというものほど体験型の施設で感動したものはないと言っても過言ではないくらい、ディズニーテーマパークが好きです。
カリブの海賊、フィルハーマジックは特にお気に入りで、行った時は必ず乗るようにしています。
なぜ、ここまで人を感動させられるのか?
そもそもディズニーテーマパークとは何なのかについて、深堀りして考えていきたいと思います✨
体験型アトラクションの創造
そもそもディズニーテーマパークというのは、
創設者ウォルト・ディズニーが直々に打ち出したプロジェクトです。
ムービーの世界で人を感動させることはできた。
彼は、次の時代のエンターテイメントは、実際に人々が主観的に楽しめる体験型アトラクションを生み出すことだという考えを持っていました。
この発想自体が、もう時代の一手二手先をいっています。
主観的に体験できるものが次のデバイスの覇権を握ると考えているのはどこの企業でしょうか?
facebookあらためMETAですよね。
社名をSNS名からメタバース空間を意味するMETAに変えてでも、主観的な体験こそが次の時代を担う鍵になると考えている。
ある意味で、ウォルト・ディズニーはこの発想に似た構想を当時から持っていたということになります。
歴史をアトラクションに
ウォルト・ディズニーの功績は、ただ主観的に体験できるアトラクションを次なるエンターテイメントとして作ろうとしただけに留まりません。
彼は、訪れる人が主観的に『人の歩んだ歴史を体験できる施設』を作り出そうとしました。
その結果生まれたのが、
などなど。
ウォルト・ディズニーは、歴史そのものをエンターテイメントにしようとしていたのです。
その証拠に、
1964年~1965年に開催されたニューヨーク万国博覧会の
『グレート・モーメンツ・ウィズ・ミスター・リンカーン』でリンカーン大統領をこの世に蘇らせて、世界中から高い評価を受けています。
彼は後に、ディズニー独自のロボであるアニマトロニクスで歴代アメリカ大統領を一堂に介させるアトラクション『ホール・オブ・プレジデンツ』を手掛けました。
『ホール・オブ・プレジデンツ』は、今も定期的に歴代大統領が追加されているものすごいアトラクションです。
残念ながら1966年に亡くなってしまったウォルト・ディズニーには1971年に完成したこのアトラクションを見届けることはかないませんでしたが、彼がいかに歴史というものを大切にしていたかが伺えますよね。
歴代のアメリカ大統領が一つの場所に集まり、次々に演説をする姿は、
アメリカ人でなくても感慨深くもあり感動的なアトラクションです。
徹底的な世界観へのこだわり
ディズニーはテーマパークを訪れる人が、圧倒的な没入感で堪能できるよう世界観に徹底的にこだわりました。
パーク内からは現実世界が見えないような構造に作り上げ、区画と区画も遮蔽物を上手く使って没入感が阻害されないような構成になっています。
中世の建造物、西部開拓時代の建造物などを忠実に再現、さらにより魅力的に見えるようにも作り変え、パークの至る所に建造しました。
エリア区画の移動が、まさにそのまま時代や世界観の移動になるような構造になっているのですね。
それはまさに子供が見れば楽しいものであり、大人が見れば人が歩んできた歴史を感じられて感慨深くなるものとして作られているのです。
参考までに、
東京ディズニーランドの建物で確認できるのは、
東京ディズニーシーの建物で確認できる時代は、
ただ歴史を再現するだけでなく、プラスアルファで歴史とファンタジーを融合させて訪れる人を常にワクワクさせようとしているのが本当にすごい。
ディズニーの作り出した映画の世界もある意味で、しっかりとディズニーの歩んだ歴史なのです。
今のテーマパークは、ウォルト・ディズニーが歴史そのものをエンターテイメントにしようとした着想が礎となって成り立っています。
あのテーマパークの中に、これまでの人類の歴史とこれからの未来への期待がすべて詰め込まれていると言えるんですね。
それはとても高尚な考えであり、訪れる人に夢と希望を抱いて欲しいという底抜けなクリエイティブ性と博愛を兼ね備えたウォルト・ディズニーの想いが現実世界に形になったものなのです。
だからこそあのディズニー空間に何度も訪れたくなるし、子供も大人も楽しむことができるテーマパークであり続けるのでしょう。
歴史は綺麗事ではない。それでも・・・
もちろん本当の歴史とは、エンターテイメントの一言で片付けられるようにきれいなものでもありません。
ウォルト・ディズニーもその事はもちろんわかっていました。
それでも、人が歩んできた歴史をエンターテイメントとして子どもたちに伝えることができれば、今後どのように生きていくのかを選択する一助になることもわかっていたのだと思います。
現に私は、子供の頃に訪れたディズニーランドの造形に感動したからこそ、建物が好きになり、人に興味を持ち、舞台となっているあらゆる歴史を調べて、今この記事を執筆しています。
良いことも悪いことも、ちゃんと後世に伝えていかなければならない。
そういう意味でも、テーマパークの体験型アトラクションという選択は、ディズニー史に残る誇らしい功績と言えるのではないでしょうか。
最後に
ディズニーは亡き創設者ウォルト・ディズニーの意思を継ぎ、
数々の魅力的な作品やアトラクションを生み出し続けています。
彼が今も進化し続けるディズニーテーマパークを見たら、感動してくれるのではないでしょうか。
今後もディズニーは高いクリエイティブ能力を発揮して、人々があっと驚くようなものを世界に生み出していくのだと思います。
最近では、その場にいながら歩く体験ができるVRデバイス体験用の動く床を発明したりしていましたね。
ディズニーはウォルト存命の頃は世界最先端とも言える技術力を誇っていた企業でもありますから、そちらにも大きく期待していきたいと思います。
次にディズニーテーマパークを訪れる際は、創設者ウォルト・ディズニーがパークに懸けた想いを感じながら、楽しんでみてはいかがでしょうか?
なにか凄いことを閃くかもしれませんよ。
ではまた✨