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言葉を交わすことの意味

FC CASAジュニアユースの福島遠征(1泊2日)にカメラマンとして帯同したときの出来事。私の記憶の中だけではもったいないのでコラムとして書き留めておきたい。

先日の福島遠征2日目。
練習試合の会場で、とある男性に声を掛けていただいた。

『いつもありがとうございます』
丁寧に頭を下げてくれる。

その瞬間の私は少し訝しんでいたのだろう。

『名前を言っても分からないと思うので、◯番の子の父親です』

『あー‼︎』

試合には何度もお邪魔しているけど、様々な対策が施されている会場では常に距離があり、親御さんとの接点はほぼない。

このときももちろん、初対面だった。
まさか福島の地で初めてのご挨拶をすることになるとは思わない(笑)。

それからというもの、試合で顔を合わせると挨拶を交わすことができている。たったそれだけでも、今までと心持ちが全然違う。

この間は、他の親御さんともご挨拶できた。私は必要以上にぺこぺこ頭を下げた(笑)。存在を知ってもらえている実感が湧いて嬉しかった。

◯番と聞いて、どの子かすぐに分かった。
『似てますね‼︎』
本当にそっくりだった。

『そうですか?(笑)』

お父さんも嬉しそうだった。

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