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彼方の月への手紙

遥か遠くの月が今
この空には見えなくて

君の眠る街へ
雲が途切れるまでかけて行く

そっちの天気はどうですか?
まだそこに同じ月はみえますか?
離れた空をひとつに染めて
言葉と光で結ぶ

夜空に顔隠した三日月が2人の声に聴き耳をたてる

不安な夜
君をさがすから
そこにいてよ
気がつけばひかり
優しく届くから
ここにいるよ
数えた日々も
いつか会えるから
共にいよう
見上げれば遠くはなれた月も
空の中にあるようで

時々色をわけられて
それぞれの空
バラバラになり
はぐれた君のカタチ探すように
2人の距離が近づく
夜から顔を覗かせ三日月は
少し長くした夜を見つめる

不安な夜
君を探すから
そこにいてよ
気がつけばひかり
優しく届くから
ここにいるよ
数えた日々も
いつか会えるから
ここにいるよ
見上げれは遠く離れた月も
空の中にあるようで

旅に出てまもない幼い少年の心は
海に浮かぶ船の上から
見上げる月の表情が毎日変わるごとに
話し相手を見つけたようで
嬉しくなり
自分の中にある
不安や寂しさを包み込んでくれる優しさ
これからまだ見ぬ場所へ進む勇気を
月の美しい光の中に見つけました
真っ暗な海の上を
満ちたり欠けたりしながらも
絶えずその先へ向かう道しるべのようで

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