未来からの使者①
飲食店のプロデュース会社に声をかけてもらった。30になる前。
3店舗目となる物件の前に立っていた。
大きな公園を目の前にした、そのお店を見た時、その頃良くあった、デジャヴがまた、現れた。
夢の中で、僕は、この店の前で笑顔で立つ。
紫色の自転車を横におき、雑誌の取材を受けている。
ここやわ!って事で、手を挙げる。
イタリアンバルをオープンした後だったので、こちらも、2号店にするつもりだったが、
周りにイタリアンが多かったので、街の人に喜んでもらえるように、
もっと、バルに特化しよう!と
本を一冊購入し、その知識だけで、始めた
スペインバル。
(未だにスペインへ行った事はない。)
ラッキーな事に、スペインに留学していた子や、スペイン人、スペイン料理経験者などが、やっていくうちに入ってくれる事になり、最終的に本格的なスペイン料理屋さんが、出来上がった。
オープンして、すぐ、当時は珍しかったスペイン料理店は雑誌に乗る事になる。
あの時の、夢と同じ。
店の前で、笑顔で立つ僕。
唯一違ったのは、緑色の自転車を横に置いて。
そこから、ありがたい事に一気に駆け上がる。
立て続けに取材を受ける程。
なりたい未来は、今の自分に力をくれる。
この後、経験していく全ての出来事に
今、ここから、声をかけてやりたくなる。
この文を書きながら、気付かされたのは、
もしかしたら、
届いていたのかもしれないな。笑笑