始まりの物語

種を植えると、芽が出て、花が咲き、実をつける。
と、また種をつくる。同じ種を。

アダムは、神の想像の中で、生まれた。

自分と似た姿の唯一の存在を
同じように、愛をもって生み出した。

彼の与えられた役割は、神の創造物達に、名前や使命を与える事。
空、雲、星、花、動物達、創造物の各々が持つ、美しさに、うっとりと心を奪われながら、
その役割を楽しんでいた。

ある日、全ての創造物に名前をつけた、彼が、
毎日の美しさの中にいる時の、寂しさに
神が気付いた。

神は、また、想像を始めた。
同じように、自分に似た姿に、少し違いを持たせた、創造物。

彼の目の前に、それが現れた時、
アダムは、自分に似た創造物が、現れた事に気づいたが、さほど、興味を示さなかった。

それを見た神は、自分の側にいる
愛とインスピレーションのエネルギーを
自分の側から離れ、地球の全ての、側に行って欲しいとお願いをした。

神の側を離れた、愛とインスピレーションが、地球に降り注ぎ、全ての中に溶け込んだ

アダムの中にも、その喜びと共に。

この感情はなんだ、また、あの自分に似た
創造物に会いたい！
私も愛している！

彼の目の前に、現れた、その者の中にも、同じように

私もあなたを愛している！

彼女の名前をイブと名付けて、2人は、互いに喜びを与えた

ある日、イブは訪ねた、
ここにある全ては、何処から来たのか？

想像の中。

あなたは何処から？

私も同じ。

誰の想像の中に？

私達の側にいつもいる存在の。

では、その存在に、どうすれば、この喜びを伝える事が出来るのか？

私達も、同じ事をする事を望んでいる。

同じように、創造する事を。

それから2人は、愛の中で、共に想像した。

互いに望む、想像物、世界を

ある日、イブは、アダムに伝えた

私の中に、誕生した！

イブは、命を産み落とした。

アダムは、喜び溢れ、歓喜した！
お前は、創造する事が出来るのだな！
私達の、共同の想像を、もたらした！
私達も、そうしてもらったように
あの存在と同じように。

始まりの物語
高校生の息子に彼女ができました。
2人の遺伝子の記憶。