郷に入れば郷に従え
2015年6月13日
『お兄ちゃん、一緒にスナック行くか?』
店の片付けをしながら華まるのママが楽しそうな提案をしてきた。
『ぜひぜひ、行きましょう』
北海道出身のママに年齢を尋ねたことは無いが、おそらく自分の母親とそう離れてはいないはずだ。
病気を患ってようやく元気になってきた頃と聞き、お店の営業だけでなく昼間も働いてるのを知っていたので『ママにも息抜きが必要だ、喜んでご相伴しよう』と。
二人で仲良くスナックをハシゴして、
行く先々でカラオケをして、
こちらの日焼けした肌のせいでおっちゃんに英語で話しかけられて大笑い、
『お兄さん、歌うまいね』と絶賛されては苦笑い。
ママの歌う曲は知らない歌ばかりだったが、長く生きてきた人間の悲喜こもごもが滲む味わいのある歌声だった。
最後に行ったスナックの店長が自分の母方の祖母と同じ福島~横浜のルーツを持つ人と聞き
はて、そう言えば祖父と同じ神奈川県の二宮近辺
に生まれた二宮金次郎はここ今市でその生涯を終えているではないかと気づいて楽しくなった。
郷に入れば郷に従う、何も問題はない。その町のリズムに合わせて踊ればいい。