出張族の休日 (秋田県秋田市)
2016年4月25日
出張族といえども基本的に週末は東京に帰るのだが秋田ともなればそうはいかない。今日は珍しく出張先で過ごす日曜日。せっかくだからと午前中にアパートを出て本荘公園を散策。こちらはまだ桜が咲いていて、二度目のお花見ができるのは何だか得した気分。
日曜日の昼でも羽後本荘の駅前はひっそりとしている。都市圏とは違って地方に行けば車を使う生活が当たり前で、電車を使うのは学生ぐらいだろう。
電車は1時間に1本。北に向かえば秋田市、南に向かえば山形県。ピンクのラインが入った車両が新鮮だ。
約40分で秋田駅に到着。県内最大のターミナル駅、こちらは本荘に比べるとそれなりに賑わっている。
同僚の散髪を待つ間、駅前の珈琲店で暇つぶし。
店員の佐々木さんが美人だったのでドキドキ、秋田美人って本当かもしれない。
それから同僚と再び合流して昼飲みができる店を探しながらぶらり散歩。
『秋田の若者は訛りが無いんですね、ほとんど標準語じゃないですか』
『あ、たしかに。』
しばらくすると秋田市民市場なるものを発見。
日曜日なので市場は閉まっているが飲食店がいくつか営業している。
『とりあえず寿司、食べません?』
『いいね』
『回転寿司でも案外当たりかもしれませんよ』
『客が居ないけど……』
『不味かったら一皿でグッバイですよ』
予想以上に美味しかった。
回転寿司とはいえオーダーできるので注文すれば握りたてを頂ける。昼酒のスタートとしては悪くない。3時のおやつ。
それから気楽に呑めそう店を探し回り、昼から賑やかなレトロ居酒屋『トリス軒』に到着。コの字型カウンターの小さな店だが酒も肴も驚きの安さ、右から左から秋田弁が聞こえてくる。
1時間ぐらい呑んで他の店を探しに行くが結局同じ店に戻る、を3回も繰り返した。
店に帰るたびに店員にお帰りなさいと笑われたが、謎のインターバルを挟んでいるせいか酔いの具合が丁度いい。
最後は隣合わせた初老の夫婦と仲良くなってお喋りしては大笑い。可愛らしいお母さんと記念撮影もパシャり。
昼酒どころか結局夜まで呑んでいた。そのわりにお金はそれほど減っておらず、奇跡の店だったなーと上機嫌で帰りの電車に乗り込んだとさ。