「火垂るの墓」

昨日、ジブリ映画「火垂るの墓」を借りてきた。昨日観たのも含めて今までで6回ほど観てきたと思う。それでも最後に観たのは小3か小4の時だったかな…。

1945年8月15日から、2015年で戦後70年の節目を迎えるからであろう、今年は沢山戦争に関することを目にしている。戦争を経験していない私が戦争について知り学び考えたうえでそれをもう一度観たのだ。兎に角泣いた。開始3分で泣いた。あの時は子供で、更には無知であったから「あぁ大変だな」程度にしか思わなかったのだ。しかし今はもう見え方が全く違う。細かい動き一つひとつから彼らの心情を図り、自分と重ね身悶えしながら泣いた。こんなにも悲しい映画だったのか、と。

悔しいのだ、清太が死んでしまった事が。あんなに妹思いで強くたくましかった清太は家族を失って自分も息絶えてしまったことが。彼は格好良かった。酷いことを言われても、心無いことを言われても激怒せず必死に妹と生き残ろうとして。ただ映画では死んでしまった後、節子と清太は一緒にいるようなので、彼らにはもう寂しい思いをして欲しくない。

そしてラストシーン。節子と清太は丘の上で蛍に囲まれながら高層ビルを眺めている。私はこれをどう捉えていいかわからなかった。

今度はあの映画をもう一度観てみようと思う…。