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Vaio Stera ~転生先で推し変しかけてる~一章#2「世界を知ってからが始まりだ! と言われた回」

VaioStera ストーリー
創田結人は、「バーチャルの星海へ異世界転生」する。
そこでは、異なる異世界からやってきた異世界のVチューバーである、「Vstar」達が存在していた。
Vstar達は、己の世界のVstar文化を滅びから救うために、Virtual Battle Royaleという、Vstarとしてのパフォーマンスバトルにて勝利を目指す。
創田結人と、Vstar達に戦いの中で待ち受けるものとは!?

前回

「はい?????」

 創田結人は、ひたすら混乱するしか無かった。

自身の名前を告げられた創田結人は、ひたすら混乱していた。

「なんだコレ……生き返ったらバーチャルな世界に来てて……自分はキャラクターになってて……。契約とかしてて……。えええ!?」
「Xesy。こいつのパニックなど誰もウケないから早々に落ち着かせろ」
「りょ~」

Xesy(ゼシー)とコロニーに呼ばれた銀髪の美女は、混乱している創田結人に近づき、身を寄せ、そして。
ヘッドロックをきめた。

「ぐえっ!? ぎぶブブブっ……ギブッ……!!」
「お姉さんのヘッドロックだよ~。気持ちいでしょ~?」
「どう見ても苦しんでるけど?」
「苦しそうですよね……」
「ほいかいほ~」

Xesyはぱっとヘッドロックをやめ、創田はその場に倒れこむ。

「ヴオエっ!! ゲホッ……」
「おもいっきし『よくも地獄を体験させてくれたなこの野郎』って顔だね」
「思いっきり睨まれてますよね」
「え~? こういうのってお胸で落ちつき! が定番じゃないの~?」
「それは……マンガの中だけ……現実では、やらない……ゲホ」

非常に苦しそうな創田結人。若干、Xesyの方を睨んでいた。

「落ち着きは……したんですけど、普通に……お水があれば落ち着きましたよ……」
「いや、お水は必要ない体になってるよ?」
「どうゆうこと、ですか?」
「そこらへんはWARE(われ)が順次解説していこう」

クラゲのような足の髪をもつ生命体が前に出る。

「まずは自己紹介。WAREはコロニーという。まぁ、なんでもできる奴だと思ってくれていいぞ」

「コロニー……さん? よろしくお願いします。創田結人です。コロニーって、居住区の名前ですよね、宇宙の」
「まぁ、『色々持っている』からな。そこはいつか説明する。しかし、頭のおかしいVチューバー狂いかと思ってたが挨拶ができるのはいいな。どうも」
「いや失礼だな……。そちらの方達は?」
「そうだな、自己紹介よろしく」

コロニーに促されて、まずはピンク髪の美少女が前に出る。

「はいどーもー! 立ち上がる心はフェニックス!! バーチャルStarの、楠咲(くすさき)フェニです!!」
「バーチャルすたー?」
「意味としては、アバターを纏ってネット活動する人の事だよ! さっきVstarって言葉を聞いてたでしょ? それと同じで、語源みたいなものだよ!」
「な、なるほど……」

元気の良い女の子だなぁ、と思う創田。Vstarに関しては、(この世界のVチューバーの名称かな)くらいだと創田は解釈した。
まぁ、そもそも『なんでVチューバーらしきものが異世界にあるのか』も気になるが。
そういう事を考えていると、露出の多い青髪の美少女が前に出た。

「レン・テオピースです。特技はエネルギーを用いた創作です。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」

先ほどの楠咲よりは、落ち着いた雰囲気の女性だなと、創田はそういう印象を持つ。

「エネルギーというと?」
「体の中に、物体に影響を及ぼすエネルギーを持っていて、それを操って物を創ったりします。主に機械、エネルギー物体、芸術作品、更には大地を操る事もできます」
「まって、前半のエネルギー物体も気になるけど大地? 大地って?」
「そのうち私の動画を見せますね」

そそくさと戻る、レン。そこで、ここで『動画』という単語を聞いた創田は、このよくわからない世界で『動画』の存在があるのかと考えた。

(この露出の多い女の子の言うエネルギーとかも気になるけど、この良くわからない世界に動画があるの?) 

疑問ばかりが増える創田。次に、銀髪の美女が声をかけてくる。

「はぁーい、キミにおっぱいを押し付けてた”おじさん”、Xesy(ゼシー)だよ~。特技は、アバターで遊ぶ事。趣味は対戦ゲームだよ~。よろしくね~」
「ええと……、バ美肉おじさん?」

とっさにネットで知った言葉が出て、創田は一瞬(しまった)と思ったが、逆に相手は凄く喜んだようだった。

「あれ、知ってた~? 順応早いね~。 ていうかキミの世界にもあるんだ」
「こういうとこにもあった事は驚きですけど……。結構すったもんだもあった文化ですが、
僕が住んでた世界では有名ですね。というか、異世界でバ美肉おじさんって……」

バ美肉おじさんとは、正式な名前は「バーチャル美少女受肉おじさん」。ネット上で男性が女性の見た目をして女性として振舞うという文化の一つである。
とある先駆者が女性の見た目で男の声で出して演じた事が切っ掛けで、名前が広がった文化である。
Vチューバーにも、バ美肉Vチューバーと名乗る男が多々現れる程、根強く浸透した文化になった。

(まさか異世界でもバ美肉がいるとは)と、思う創田。

「文化ってよりは生き方って、覚えてもらうと嬉しいね~。まぁ、今後はよろしくプロデューサ~」

(さっきヘッドロックをかましたのに、意外と柔らかい雰囲気なのがビックリだ……)

Xesyの自己紹介が終わり、まずは考えにふける。
異世界のVチューバー、Vstar。動画。アバター。対戦ゲーム。バ美肉おじさん。
なんだろう、ネット小説っぽいのではなく、ネットで見かける要素がかなり揃い踏みしているような世界に来てしまった感じがする。しかも、Vチューバーに関係してそうな事に寄っている感じの。
しかもプロデューサーになってもらう? とは言われた。これから異世界でアイドルゲームみたいな展開にでもなるのだろうか。

そんな事を考えていたら、UMAみたいな生命体から声をかけられる。

「こいつらの紹介は終わったな? 外を見て見ろ。きっと驚くぞ」

そう促されるまま、周りをようやく見始める。改めて、室内だという事に気づく創田。近くの大きな窓から外を見る。するとそこには、創田が一度ネットや映画で見たことあるような、不思議な世界が広がっていた。

そこには、いわゆる「綺麗なCGみたいな世界」が広がっていた。
物理法則を無視した建物群。外を歩くのは、CGの人間達。しかし、どうにも「キャラクターっぽさ」がそこにはあった。CGを用いた綺麗なキャラが出てくる映画みたいなのを、創田の中にはそのイメージを持っていた。
ある程度現実の文明を思い描くような風景だが、創田の中の現実を無視したものが所々存在していた。

空に浮かぶ車。
回転する円形の建物。
わかりやすいデザインの、空を飛ぶ赤いドラゴン。

「Virtual Communityみたいだ……」

思わず、自分の世界にある言葉が出てしまった。すると、コロニーから「そうだな」と、意外な言葉が出てくる。

「キサマの世界にあるVRSNSの事だな。まぁここに来たばかりのキサマとしては、そういう認識でいいと思うぞ」
「え?」

Virtual Communityとは、アバターを用いて遠くの人とやり取りする、VRSNSのサービスの一つだった。お気に入りのアバターを用いてキャラになりきり、様々なコミュニケーションを取るものだと、創田は軽く聞いた事があった。ちなみにVCとはその略称である。
創田は異世界の存在であるコロニーが何故そのVCの事を知っているのか気になり、質問した。

「なんで知っているんですか?」
「実はお前の世界の神様です」
「ふーん」
「まぁウソだけど。って驚かんのかい」
「いや……特に……」
「なんという今時Boyだ……。まぁ本当は世界の事をすぐに検索できて、キサマの世界の検索エンジンと繋がっているようなものだ」
「なんだその便利すぎる設定みたいな何かは……異世界の割には便利すぎでしょ」
「それはねぇ……アタシらもいつも思うね」

それに相槌を打ったのはフェニだった。

「何か色々あったのですか?」
「まあ、ありすぎたってのはあるね。ゆいと君が来る前はアタシ達、先にここの世界に先に来たけど、まぁ色々あって。それなりに時間が流れてからは仲良くはなったね。その時にコロニーが何でもしてくれたね」
「なんでも……」

そういうと、コロニーに対して疑いの目を向ける創田。ここで、異世界転生者にとっては当然の疑問を出す。

「ちなみに僕を帰らす事はできるんですか?」
「それは簡単だからできるぞ?」
「ちょっとコロニー!」

レンは強く、コロニーに声をかける。

「だけどキサマは焼死体になってるとは思うから、帰ったら生き返るってことはないな。帰ったら死体ぞ」
「焼死体かなぁ……」

創田は、案外この事に関して、「コロニーが悪い」とは全然考えなかった。

「なんだ、案外責められるものと思っていたが」
「いや、多分火事は自分の責任だと思うので。コロニーさんを責めても仕方ないですよ」
「お、案外気が利くね~ユイト君」

茶々を入れるXesy。といっても、と創田は繋げる。

「まぁ死ぬ前に助けて欲しかったってのは少しありますね」
「それはそうだよコロニー。もっと早く転生できなかったの?」
「それは……だな……」

フェニの当然の疑問に、コロニーがごもる。

「座標が特定できない……というか、転生させる時にどこにいるか分からなかったんだ。そこで、見つけたのが火事というタイミングになった時に途端にどこにいるか分かったという感じだ。ここは本当にすまない。もう少ししっかりするべきだった」
「なんか言い訳にも聞こえますが……素直に謝ってますね。前はあんなにプライドが高かったのに」

なにやら含みがありそうな事を言うレン。きっと色々と何かがあったんだろうな、と創田はそこまで深堀りしない事にした。

「それで、この世界についてまた説明してもらってもいいですか?」
「おっとそうだな……ここでは、お前が知っているVirtual Communityみたく、バーチャルのキャラクターがそこに存在している。中身は人間ではなく、電子の魂が宿っている」
「まるで昔のアニメだよね~。ユイト君の世界にはある? デジタルなモンスターがデジタルの世界にいて、そこで戦ったりするっての」
「ありますよ。というか異世界にも来てアニメというワード……」

Xesyの解説に対して、ますます別の世界の地球では? とも思えてきた創田だった。というか設定がアニメみたいな感じがした。

それにしても、電子の魂が宿っている電子でできた住人が、この世界に住んでいるのか、と創田は解釈した。
デジタルなモンスターという表現が案外ピッタリで、解釈がしやすかった。

次に、レンが解説をする。

「この世界にいる住人は、『アバター』とコロニーが名称してます。まぁ、デジタルな存在の名前にピッタリだから、だそうです」

そして、とレンは続ける。

「『エレキ・エーテル』という、電気に似た粒子でこの世界は構成されてます。エレキ・エーテルがアバターの器の中に集合し、生命が形成されてこの世界に住める体を持つ生命体となるんですよ。ようするに『生命を創る電気のエネルギー』で生きているんだと思ってもらってもいいです。ちなみに、私達のような異世界転生者も同じです」

生命を創るエネルギー。それを聞いて創田は、『最早何でもありだな』とは思った。
とは言うものの、生きているバーチャルキャラクターがいるならそういうものが一つや二つはありえるな、とも思った。
そして気になるワードが出た。
私達のような異世界転生者? つまり他にも異世界転生者がいるという事なのだろうか?
だけど、その前にこの疑問を消費する事にした。
レンに向かって続けて創田は質問をする。

「それで、食べることは?」
「この世界では、元の世界でおこなった食生活は基本的に存在しないです。食べるに近い事はできますけどね」

レンは一息。

「この世界の魂という概念は、普通の人間の魂の概念みたいに近いもので、世界から生み出された魂が、思想等のデータを形成していきます。人間みたいに成長していって、そこから社会活動に参加していきます。ネットとか、動画チャンネルとか、私達の世界に似た社会が形成されている感じですね」

なるほどと、創田は話を理解していく。電子の生命体が人間と似た社会を築き上げていったと、そのように創田は解釈をした。

「あと、先程他に異世界転生してきたと、言ってましたよね? その点を聞いてもいいですか?」
「うんうん、まぁそこも気になるよね。でもちょい待ち!! 先にこの事を説明しなきゃいけない!!」

フェニが前に出る。

「ゆいと君がプロデューサーになってもらうにはね、これまた複雑なんだよね~……。まぁ何から言ったものかな」
「そうだね、フェニちゃん。この事をちゃんと告げよう」

Xesyも前に出る。

「私達のVstar文化なんだけどね~……。それが、死んじゃったの」
「……。死んだ?」
「うん、死んだの」

いきなり凄い言葉が飛び出してきたな、と創田は思う。もっとこう、異世界転生は未知の世界への希望がどうこうと思っていたが、自分の場合はそうではないと、創田は感じた。
この時点で、話が厄介な事になりそうな予感を感じてきていた。

ここで、コロニーが前に出る。

「まぁ、キサマらの口から語るのは辛いだろうから、WAREが前に。……こいつらの世界では、お前の世界のVチューバー文化、とは違う道を歩んだバーチャルの文化が存在していた。だが、最早自力では立ち上がるのが不可能になった。信用の失墜、戦争の犠牲、生贄、殲滅など……。理由はそれぞれあるが、要するにもう復帰不可だ」

 
コロニーは指をくるくる回す。

戦争、生贄、殲滅。Vチューバーに関係する話題としては、あまり結びつかない言葉がどんどん飛び出してくる。
正直、その手のことにはあまり興味を持たない創田。
だが、Vチューバーに関わりそうな事になると、他人事だとは思えなかった。

「……。理由はなんやら凄そうですけど、それをどうにかしたいって事ですか?」
「正確には、違うな。WAREが、どうにかする力を得る為の戦いを開催する。地球基準の進行時間で、三か月後にする大会が行われるんだ」

「どうにかする、も気になりますが……。大会で、どうにかする為の戦いが行われるんですか?」
「そうだ。その名も、『Virtual Battle Royal』。通称、『VBR』。そのバトルで、己の世界のVstar文化の復活権を得る」
「……」

力を得る為の、戦いをする? こういうのって、元々はこの場合、コロニーがどうにかする為の力を持ってて、それを行使してもらう為の戦いなら、創田は『優勝して一攫千金』みたいなイメージを持つ事ができた。
大会がコロニーの、力を得る為の儀式にでもなるのだろうか。
創田はその事を質問しようとしたが、コロニーは次の説明に行った。

「こいつら……もとい、このVstar達も元の世界があって、その世界でのVstar文化に所属していた。そのVstar文化をどうにかしたい気持ちがあって参加するのが、こいつらの参加理由だ」
「元の世界っていうのは? 何だか複雑な話になりそうですが」

そうだな、とコロニーは言う。

「実際複雑だ。さっきの質問の回答にもなるが、ここにいる三人娘以外にも異世界から来た奴らがいて、出身世界が結構違うんだ。ちなみにお前の所の地球を除くと6つだな。来ている人数……いや人数でいいか。お前を除くと15人だ」
「6つの世界と、15人の異世界転生の人が……」

かなり複雑な話になってきた。他にも異世界転生者がいると。しかも、他にも異世界があると。その人達が「Vstar文化」とやらをどうにかしたい為に、この得体の知れない怪物の元で戦うらしいと。

「……、なるほど」

さっきから口がやたらと回るこの得体の知れない生物に懸けてでも、どうにかしたい状況になっている。この女性達はそういう状況に陥っているのかと、そう解釈した創田。だが、創田はここで疑問を口にする。

「さっきから疑問に思ってたんですけど、コロニーさん凄そうですし、その力で元に戻す事はできないんですか?」
「……」

すると、コロニーは難しい顔をする。創田はその顔が、怒りと悲しみをこらえているようにも見えた。

「……『したかった』、よ。正直。だが、貴様にも伝わるよう、簡単に言うならな、そうだな……」

コロニーは口元に手を当てる。

「己の無力さと、己の臆病さと、ここを天秤にかけたら、できなかった。ここの連中には、恨まれているだろうがな」
「……?」

そういってコロニーは3人の女性へ目を向ける。それぞれ、首を横に振ったり、うつむいてたりしていた。
きっと相当重い事情があるんだなと、創田は自分1人で解釈していた。

「さて、言うのが遅れたがお前がその大会に出て貰う為にここの姦しい三人娘のチームのプロデューサーになってもらうのが、転生させた理由だ」
「それだけですか? 僕はVチューバーのファンなだけでVチューバーの運営に関わった事はないですよ? プロデュースのプも知らないです」
「それはな……」
「キミがVが大好きだからだよ!!」
「え?」
「うん。それだけ!!」

フェニからの予想外の答えに、呆気にとられた創田だった。『実は隠されし勇者の血がある』みたいな、特別な何かがあると思っていた。だが、Vチューバーが好みというだけで異世界転生されたのは、なんだか良くわからなかった。

「あんまりこういう事は言いたくないんですけど、流石にもっといい人選があったとは思いますね……」

本当なら別の人物が良いのでは? と思う創田。
だが、転生させてもらった恩もあった為、そこまでは流石に口には出せなかった。
もう半分言っているようなものだが。

「でも、言うほど僕は本当にプロデューサーのあれこれとか知りませんよ?」
「それは、別に構わない。今後はVチューバー好きへの知識を活かしたプロデュースをやってもらう。別にいきなりライブを準備しろとかではないんだ」

と、コロニーがフォローを入れる。

「実際のプロデュースの仕事の取り付けとかをやってくれる人がいるし、細かい所や難しい部分は私が考えておくから! ゆいと君は私達をどう良く魅せてくれるか? を考えてくれればいいんだよ! アイドルのプロデュースゲームあるじゃん? アレと同じ感じでいいから!」
「どう魅せる……」

創田はプロデューサーと聞くと、楠咲の言葉からも思い浮かべるように、有名なアイドルリズムゲームをイメージした。
アイドルをライブに立たせ、その為に育成をする。
その際に色んな知識が必要と言われるが、まさかそのVチューバー好きの知識が必要と言われるとは、人生どうなるのかはわからない。

昔、ネットで「アイドル プロデュース」で調べてみたが、約10万円程あればできるという記事を見かけた事が創田にはあった。
正直値段はかなり眉唾ものだったが、運営のあれこれに関しては、意外と「成程な」と当時は感じた。
それに。

「……契約、みたいなものですよね」
「そうだな。お前が元の世界で推しの配信を見るのに必要な事だからな。言っとくがWAREはただでは見せんぞ」
「それってどういう事~~~? 目の前にこんな可愛い美少女達がいるのに~~~?」
「そりゃ元の世界で好きだった子は1人か2人、いるんじゃないですかね? 私達では不満かもしれませんが、今後はよろしくですね、創田プロデューサー」
「不満とかではないですけど……」
「それならよかった~。よろしくプロデューサ~」

そういうとXesyが創田の小さな手を握る。凄いサラサラとしてひんやりしてるなと、創田は感じた。

本当の美人が目の前にいると、不覚ながらも思ってしまった。

________

次回


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