タトパニ。
今日は標高が下がってめっちゃ暖かく感じたのと温泉が気持ち良過ぎだった。
氷点下の村から10℃前後の町へ。気温差約20℃。
あら、サンダルでイケる。
ULダウンも脱げる。
この数日間、靴下とアウターを脱ぐという選択肢はなかったから解放感がすごい。
町に到着して思いもよらずテンションが上がる。
そして、メインイベントの温泉。
宿のチェックインをさっさと済ませて荷物をチェンジ。
砂埃舞う車道を横切り、カリガンダキ(デカい渓谷)を木製のボロボロの橋で渡る。
そこから歩くこと数十m。
エントランスのお兄さんに入場料150ルピー(≒150円)を支払い諸注意を受けたらいざ行かん。
目の前には老若男女を問わず現地人が賑わっている楽園が見える。
(公衆浴場で混浴。男性はハーパン、女性は胸と下半身を隠して入浴。身体を洗ってから入る。泳がない。)
不二子ちゃんに飛びかかるルパンのような早脱ぎをし、流れ出るあったかいお湯を浴びて汚れをザッと流す。
まずこれだけでちょ〜きもちいい。
そして、浴槽へ。
現地人ばかりで外国人は自分だけ。周りからの視線を少し感じつつ、おばちゃん達もいるため目のやり場にも困るが、ここまで来たら気にしない。
素知らぬ顔で、浴槽の空いてるスペースへそそくさと移動して、、、
ちゃぽ〜ん。
あぁ〜、やべ〜。。。
お湯は熱過ぎずぬる過ぎず、絶妙な温度。
包み込まれる柔らかい感じ。
あぁ〜、身体の芯からあったまる〜。
うへ〜。
数分間我を忘れて湯に浸かる。
きっとだらしのない顔をしていただろう。
ふと我に返り、辺りを見回す。
カリガンダキからの風にはためくカラフルなタルチョ。
斜陽が射し込み輝く水面。
目の前には寛ぐネパール人達。
BGMはゆるめの現地ミュージック。
時が経つのを忘れるくらい、ぼーっと浸かってた。
ずっと浸かっていられる。
談笑するおばちゃん達も気持ちよさそうにくつろぐおっちゃんもはしゃぐちびっ子も少し恥ずかしそうな若者も皆んなが完全にピースマインドだったと思う。
みんなの顔が緩んでいるのを感じた。
極楽浄土があるとすればこんな感じなのかもしれない。と、
ほんの少しだけ、極楽浄土を見た気がした。
今回のアンナプルナサンクチュアリトレックのコース最終日にはまたしても温泉スポット。
全行程約10日予定。
果たして、どんな山行が待ち受けているのか。無事温泉まで辿り着けるのか。
不安な気持ちもありつつ、アンナプルナ山域の雄大なる山々と自然を楽しみながら、緊張と緩和をしっかり体験したいと思う。