インターネット普及率が急加速するベトナムのSNS事情
今回は、ベトナムのSNS事情についてのお話をしたいと思います。
SNSのお話の前に・・・、現在のベトナムは、人口が9,919万人。インターネット利用者は2024年1月時点で7,844万人、人口の約79.1%がインターネットを利用しています。2022年時点では70%でしたので、近年急速に伸びており、インターネットが最も急速に普及してきている国の一つです。
(補足:日本のインターネット普及率は86.2%)
そんな中、ベトナムで今多く使われているSNSがFacebook、Zalo、TikTokです。日本で人気のInstagramやXは、実はあまり使われていません。
連絡ツールとしてのFacebookとZalo
FacebookとZaloは、ベトナムでのメインの連絡ツールとなっており、これらを使ってメッセージや電話のやり取りをします。Zaloは、ベトナム発のショートメッセージサービスで、日本でいうLINEのようなもの。もはやベトナムのインフラといえますね。
※世界に1億人のユーザーがいて、(メインで使用されているのはベトナムです)日本語も使えます。
日本で最も利用されているLINEは、ベトナムではほぼ使われていません。わたしもベトナムに来てから、LINEは日本人とのやり取り用に使うくらいで、日々のやり取りはFacebookやZaloがメインになっています。
Facebookはビジネスから友人関係まで様々なシーンで使用されています。Zaloは以前まではLINEのようにフランクな関係の中で使われることが多かったイメージですが、今はビジネスツールとしても多用されています。例えば見積書や請求書など、大事な書類のやり取りでも使用します。
どちらも似たような機能を持っており、あまり違いはなくなってきているように思いますが、強いて特徴をあげるなら「写真の送信」「Voice SMS」はZaloが広く使われています。
ちなみにGrabの運転手は運転しながら「Voice SMS」でやり取りしていることが多いです。これはお話好きな国民性のベトナムならではの光景だと思います。
(おそらく安全運転を意識して電話ではなく「Voice SMS」を利用している模様)
これはGrabの運転手だけに限ったことではなく、街で見かける多くの方が、常に「Voice SMS」やSNSを利用した通話で誰かしらと連絡を取り合っているイメージがあります。
一方で、「コンテンツを視聴する」という点では、Facebookが友達の投稿や動画はもちろん、興味関心に近いコンテンツなども見られるので、接触時間としては長くなるようです。
ちなみに、市場で寝転んでいるご婦人のスマホ画面が見えてしまうことがあるのですが、Facebookに流れてくるショートドラマに夢中になっている方が多いです笑
私のタイムラインでも広告でよく流れてきますが、中国のショートドラマの続きが気になって見てしまい、660円課金してしまいました!笑
ベトナムでも急速に伸びるTikTokユーザー
最近ではベトナムでも動画によるコミュニケーションが人気になってきており、若い世代ではTikTokのユーザー数が急速に伸びています。2023年から2024年の間でユーザー数が一気に1800万人も増加したそうです。
TikTokを活用したインフルエンサーもかなり増えてきています。ベトナムではインフルエンサーの影響力が特に大きく、若年層をターゲットにしたマーケティングではTikTokが欠かせないものになってきています。
例えばコスメ系でいうと、VACANCE VIETNAM社員のニーさんは下記のようなインフルエンサーをフォローしています。
ちなみに、インフルエンサーではなく一般の方も、街中でよく写真や動画を撮影しています。
ベトナム人が1日に費やすSNSの時間は約2時間25分、一方日本では約2時間12分とのこと。あまり大きく差はないですが、ベトナムでのSNS利用者が急速に伸びていることなども踏まえると、今後もSNSがベトナム人にとって増々重要なインフラになってくると思いますし、特に若年層へのリーチを考えるとマーケティングにおいても重要な役割を果たすのは間違いないです。
今回は、ベトナムで使われている代表的なSNSについて紹介しました。
次回はSNSを活用した広告についてお話ができればと思います。
ということで、ベトナムのSNS事情をもっと知りたい!SNSやインフルエンサーの活用戦略を検討したい!という方はぜひVACANCE VIETNAMまでご連絡ください。
ではまた次回!Hẹn gặp lại。