見出し画像

ベトナムで日本語話者を採用するには(2/2)

前回はベトナムの労働市場などについて書きましたが、今回はわたしの会社で実際に行ったベトナム人採用について書いていきたいと思います。

【実録】人材紹介会社を活用してベトナム人を紹介してもらったら

実際に、人材紹介会社を活用した際にはどのような流れになるのか紹介します。

面接までの流れとしてはこんな感じです。
①    人材紹介会社へオファーを出す
②    人材紹介会社から条件などのヒアリングが入る
③    人材をメールで紹介される
④    面接

詳しくご紹介します!

①人材紹介会社へオファーを出す
わたしたちの会社では、経理ができてバックオフィスが得意な人材を必要としていたので、そういった人材が欲しいということを人材紹介会社へオファーを出しました。
(どんな人材紹介会社があるのかは、番外編に書こうと思っています!)

②人材紹介会社から条件などのヒアリングが入る
人材紹介会社の方がオフィスに来てくれ、どんな人材が欲しいのか、かなり細かくヒアリングしてくれます。正直、そこまで考えてなかった!というレベルまで細かく聞いてくれました!笑

③人材をメールで紹介される
人材の情報を細かくメールで送ってくれました。日本と同じような履歴書や、その人独自のポートフォリオみたいなものを用意する方もいます。

履歴書は人によってレベル感がまちまちので、履歴書がきちんと書けているかどうかも日本語力の見極めポイントです。

また、履歴書と一緒に下記内容を送っていただけます。

●日本語・英語レベル
●学歴、職務経歴の詳細
●希望給与
●いつから働けるか
 
これまでの経歴として、○名程の勤務先△△で「売り上げの集計や支払い、給与計算」や「会計サービスを活用して会計業務」を行っていた。などの情報を知ることができます。
これらの情報から、会ってみたいと思った方と面接をしました。

ちなみにオファーを出すと、うちの社員で10名程紹介がきました。もちろんオファー条件によるので一概には言えないですが、数人の中から選考することができます。

④面接
面接は基本1人で来てくれて(人材紹介会社の方が来てくれることもあります)、基本日本語で面接をします。面接のやり方は日本と変わらないです。

わたし達の面接ではこちらからの質問が多く、あまり向こうからの質問はありませんでしたが、「採用してほしい!」という気持ちが伝わってくる内容の面接でした。
ちなみにこの時は、ベトナムでの経理全般のことや法律的な知識がある方を採用したかったので、それらを理解できるコンサルの方を入れて面接させていただきました。

日本と違うところは、面接にめちゃくちゃ早く来る人が多いところです(笑)
ゆったりした人が多いといわれるベトナム人ですが、14時からの面接なのに13時15分に来たり、なんなら3番目の方が2番目の方より早く来たり(笑)
ここ一番の時は気合いが入るのか、なぜか早く来すぎる方が多いです。日本では時間よりも早く来すぎることは逆にマナー違反になってしまう感覚もありますが、そこは文化の違いなのでしょうね。
ちなみに、普段はやはりゆったりというか、時間に対してルーズ目の印象はあります。例えば始業はオンタイムないし、数分遅れのことも。

まず初めに採用する人はどんな人が良い?

採用するにあたって最初は、管理部門などのアドミン系は入れたほうが良いかと思います。バックオフィスの知識がないと会社が回っていかないので、そこは必須かと思います。さらには、最初に入ってくれる方は、パートナーのように一緒に動いていく場合が多いと思うので(例えば通訳をしてもらう、一緒に営業を回るなど幅広い仕事を任せることになる)ガッツがある人というのは絶対条件かと思います。

日本と同じで面接は重ねたほうが良く、まずは人材紹介会社などを活用して、ある程度のフィルターにかかった人から選定していくことをおすすめします!

ちなみに、〇〇できます!という方でも、実際にはできないという人も多いです(笑)
なので、経理なら経理を、管理なら管理周りの知識がある人(コンサルの方など)と一緒に面談し、本当にできるのか見極めないと後で後悔することになります・・・。
日本でもそうですが、どこまでできるか、実務に落とし込んだ内容でヒアリングできるとベストです!

日本語レベルのお話しをすると、日本語能力試験にはN1、N2、N3、N4、N5の5つのレベルがあります。
企業で働くならN2レベル(日常場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる)がほしいところです。

N2レベルでオファーをすれば問題なく応募が集まりますが、当然その分給与水準もあがります。
人材紹介会社によっては、「資格としてはN3だけどN2相当の日本語力」というふうに紹介してくれるところもあるので、そのあたりはかけられるコスト感も鑑みながら相談すると良いと思います。

お昼休みはご飯+お昼寝がデフォルト!?ベトナムでの働き方は?

 ●給与
ベトナム法人でよくあるのは、基本給に加えて食事手当、通勤手当、駐車場代、日本語手当、職位手当などを積み上げることが多く、それを合わせたものが給与になります。

●就業時間
就業時間は、8-17時のところが多く、日本と違うのは、昼休み時間が2時間の会社もあって、お昼ご飯とお昼寝がセットになっているようです。(最近は減ってきているみたいですが)また、残業という文化はあまりなく、皆すぐに帰っています。

先ほど、面接には早く来ると書きましたが、通常は5-10分程度遅れてくるのは当たり前といった印象です!笑

まとめ

採用の流れについては、日本と大きく変わることはないのでその点は安心して大丈夫です。
ただ、できないことも「できる!」と言ってしまいがちな国民性のようなものは感じるので、その方が本当に能力があるのか見極めるのが大事です。
特にはじめての採用ではその見極めが難しいと思います。その際にはぜひ専門家に同席してもらうことをおすすめします。

VACANCE VIETNAMでは、現地採用のサポートもさせていただいていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!
ではまた次回!Hẹn gặp lại


いいなと思ったら応援しよう!