視聴率50%越えは当たり前!?初心者でも始められる「愛され社内ラジオ」のつくり方
こんにちは、株式会社バカン広報のまっちーこと町田大地(@daichi_machida)です。
今回は今年の昨年12月から社内のコミュニケーション活性化施策の一環で、毎週配信している「社内ラジオ」について紹介しようと思います。
【今回の記事がオススメの方💡】
・社内のコミュニケーション活性化施策などを考えられている方
・社内ラジオをやっているけどもっとよくしたいという方
・社内ラジオを始めたいと思っている方 などなど
では早速、どのようなステップで社内ラジオを運営しているかご紹介しようと思います。
ラジオの目的
社内ラジオを始めた最大の理由は、シンプルに社内コミュニケーションの活性化です。
バカンではコロナの感染が拡大し始めてから基本的にリモートワーク体制となったのですが、その結果雑談といった軽いコミュニケーションを取るハードルが上がり、同じ会社で働いているはずなのに「その人の人となりを知る機会が減ってしまった」、組織の変化の早さや新しいメンバーの加入頻度の高さから「各メンバーがどんな業務をしているのかわかりにくい」といった課題が出てきました。
特に業務の内容などは全社会などで一定量補えるとしても、メンバーの人となりを知ることは意識して知れるきっかけを作らなければ、MTGで一緒になったとしてもなかなか難しいという声が挙がっていました。
そこでできそうな施策からやってみようということで、出てきたのが社内ラジオでした。とはいえ、ラジオ配信の経験者がいたわけでも専門的な知識を持っている人がいた訳でもなかったため、下記の4点をラジオの基本方針として定めました。
【ラジオ運営の基本方針 ✏️ 】
1️⃣ メンバーの人となりを知れることを最優先にする
2️⃣ 初心者でも大きな負担なく配信できる
3️⃣ 出演ゲストへの負担を最小限に抑える
4️⃣ ラジオを通して相互コミュニケーションが起こる設計にする
はじめた結果と成果
こうして社内ラジオを昨年12月から始め、配信開始から約10ヶ月が経ち現在まで38回の配信をしてきました。
金曜日のお昼に配信するため聞きやすいことに加え、業務内容よりも人となりにフォーカスを当てているためか、ラジオの視聴率は平均で50%程度あり60%を超える時もあります。
また社内ラジオについてSlackでコメントができるようになっている(詳細は後述)のですが、200件近くのコメントがつく回もよくあり、多い時は300件も超えるなどコミュニケーションの活性化施策としては一定のバリューを出せている手応えを感じています。
また社内の会話でも「この前ラジオで話していた〜」といった会話がSlack上でも見られる様になってきたのも、話のきっかけを作るという点で1つの成果です。
ラジオはアーカイブも公開しているため、新しく入社した人にとっても他の社員について知るきっかけになっているのもポイントです。それでは次はそんな手応えを感じている社内ラジオをどの様に作るかをまとめていきます。
配信体制
こうして始まった社内ラジオですが、配信体制と概要は下記のようになっています。
【配信体制とラジオ概要💡】
・配信担当(MC):2人
・機器担当:1人(MCの1人が兼任)
・ゲスト:1or2名(違う社員を毎週アサイン)
・音楽担当:1名(MCの1人が兼任)
・所用時間:150分(事前準備30分+リハーサル45分+配信45分+振り返り30分)
・配信頻度:週1回、毎週金曜日12:00~12:45(リアルタイム配信+アーカイブ)
少し特徴的なのはMCを2人体制で担当している部分。当初は1人での配信も検討していたのですが、負担の分散化や客観的な視点の取り入れなどの考慮して2人体制で配信しています。MC2人+ゲスト1人の計3人が毎回出演するイメージです。
配信までの3ステップ
次に本番配信までのステップを紹介します。弊社では本番まで3つのステップに分けており、トータルで計120分となっています。
💡 STEP1:参加者と事前の打ち合わせ(30分)💡
最初のステップは出演者との事前打ち合わせです。ここでは下記の2点について主に話します。多くの人にとってラジオで話すという体験自体が初めてのことが多いので、配信に当たっての注意点やコツなどを丁寧に伝えるとともに、疑問点を解消して極力リラックスして当日話してもらうことを意識しています。
またこのタイミングで当日ゲストに話してもらいたい内容を引き出せるかかも重要になってきます。これがうまくいくと、満足度の高い配信になりやすいです。
【具体的にやること 🏃】
・ゲストへラジオの趣旨を説明
配信の趣旨や配信時の注意点(音声をよくするためにイヤホンマイクを使ってもらうことや当日の入りの時間など)を説明します。
・本番で聞く内容を深掘り
配信当日にゲストの意外性を引き出せるように、色々と質問をします。弊社の場合は質問内容の型を作っておいて、それに沿って深掘りしています。そうすることで、深掘りをしやすくしています。
👇 内容深掘りのおすすめの流れはこちら👇
1️⃣ 配信1週間前を目安に、質問を記載したGoogleフォームをゲストに送付
2️⃣ ゲストの回答を見ながら気になる点について事前MTGで質問をする
3️⃣ 2️⃣の内容を勘案して台本に当日聞きたいポイントなどを記入
・台本に当日の内容を整理
台本のテンプレートを活用して、事前MTGで得たゲストの情報をまとめていきます。
・ラジオの番宣
配信の前日と当日の開始5分前にSlackなどのコミュニケーションツールで告知も忘れずにしましょう。社内ラジオを聞くという習慣をメンバーの人に持ってもらうのは簡単なことではありません。だからこそ、習慣化していない人でも聞きたくなるように積極的に運営側からアプローチするのがおすすめです。
これまでやってきて感じるのは、この事前MTG中に当日の流れをある程度つくってしまうのが番組としてのクオリティを上げるうえで、何よりも重要だということです。これができることで当日の配信イメージをゲストもMCも明確に持つことができ、スムーズな配信に繋がります。何事も準備が肝心!!
💡 STEP2:ラジオ配信(90分)💡
ラジオ配信はリハーサル(MC)45分+本番45分の計90分となっています。
(⏰ タイムライン)
・開始45分前:配信準備開始
1、配信者の声が入っているかなどの音声チェック
2、音楽の音量確認
3、内容の再確認
4、Slackにて最終告知
ラジオは声だけのメディアなので、音声周りにトラブルがあるとリスナーの体験満足度がガクッと下がります。慣れてきても念入りにチェックしましょう。
・開始5分前:音楽(BGM)を流し始める
・本番開始:台本を参考に進める
定型のセリフや流れがあるとリスナーも安心して聴きやすくなります。また、それらは台本に書いておくことで確実に言い逃しを防ぎます。一方でフリートークの時間は台本を見つつも、その場の流れや相手のテンションを見つつ柔軟に対応していきましょう。あくまで目的は「ゲストの人となり」を伝えるということを忘れずに!
・終了2分前:終了用の音楽BGMを流し始める、締めに入る
ーーーーー(以下、終了後)ーーーーー
・アンケート配信:ラジオ専用のSlackチャンネルでアンケートを配信
アンケート例: VACANの知らない世界第○回目
・アーカイブ投稿:録音を専用チャンネルに投稿
MCはここで再度聴きながら、思ったことをSTEP3の振り返り用テンプレにメモしていくと便利!
💡STEP3:振り返り会💡
振り返り用テンプレートを用いて、KPTで振り返り会を毎週実施。改善点とネクストアクションを出して継続的に改善していきましょう。
※参考:振り返り用テンプレ
「New」を押して「2021_振り返り」を選択すると新しいページが作れます
配信方法
配信までの3ステップをまとめてきましたが、次に配信環境と配信方法を公開します。
配信方法については、OBS(ライブ配信用ソフト)を使う方法など多種多様なものがあるのですが、弊社では配信のハードルを下げるために「馴染みのあるツール」と「難しい操作が発生しない」ことを満たす方法を最終的に採用しました。
【 使用するツール✏️】
・Zoom(有料版)
大人数が同時に聞くので、時間的な余裕を持つために有料版がBetter!
・音楽ストリーミングサービス
BGM用に使用
・(できれば)サブディスプレイ
開くタブが多くなりがちなのであると便利
・効果音ポン出し画面|効果音ラボ
ーーー👇 Macで配信する場合のみ👇ーーー
・LadioCast(仮想ミキサー)
・Soundflower(仮想オーディオデバイス)
参考:【Mac OS BigSurで可能】SoundflowerとLadioCastの使い方と設定
【配信方法 📢】
1️⃣ Zoomの立ち上げ
スムーズに参加してもらうために、待機室の設定はOFFにしておきましょう
2️⃣ LadioCastの立ち上げ
3️⃣ 「効果音ポン出し画面|効果音ラボ」の立ち上げ
4️⃣ ZoomとLadioCast、効果音ラボをつなぐ
参考:【簡単】Zoom会議で簡単に効果音を入れる方法を試してみた、無料でお手軽でした
5️⃣ 音楽ストリーミングサービスの立ち上げ
6️⃣ 配信の音量を調整する
1名で確認する場合は自分のスマホでもZoomに入って、2名以上の場合はLadioCastを立ち上げていない人に確認してもらうようにしましょう。リスナー側の立場で音声を確認することが重要です。
その他のやってよかったこと
・社内ラジオ専用のSlackチャンネルを作ると情報が流れなくてGood!
告知をしても他の情報に埋もれてしまうことはよくあります。そこでラジオの情報しか投稿しない専用の場所を弊社ではつくっています。そうすることで、情報が流れてしまうことを防ぎます。
またコメントもZoom上ではなく、Slackのスレッド形式で集めると盛り上がっている感が出るので、参加できなかった人に対してもおすすめ。コメントを後で振り返りたい時なども手軽なのでぜひ!
・アーカイブは遷移なく聴ける環境構築を意識
Slackなどにアーカイブ音源を投稿する場合は、ユーザーが遷移の手間なくなるべく聴けるようにmp3であげましょう。またバックミュージックとしても聴けるように、Slackの場合はURLも発行するとよりベターです!
↑これまでのアーカイブをスムーズに聴き直せるようにラジオアーカイブページ(β版)も始めました!
・他のラジオを聴く
参考にするラジオを聞いて、盛り上げ方や話し方、展開の仕方などを真似る。個人的なおすすめは「鬼滅ラジオ」。社内ラジオのヒントになる要素がたくさん含まれているので、一度聴いてみて損はないです!(内容も普通に面白いです。笑)
終わりに
新型コロナウイルスの感染拡大以降、社内体制のオンライン化が進み社内施策もこれまでとは異なる切り口や視点が求められることも多くなりました。
弊社でも全社会のフルリモート開催や今回ご紹介した社内ラジオなど新たな取り組みを試行錯誤しながら進めている最中ではありますが、同じ様な悩みをもたれている方々のお役に少しでも立てれば幸いです。
皆さんの会社でも新しい取り組みなどがあれば、教えていただけると嬉しいです!それではまたお会いしましょう!
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