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#176 第26ヶ国目、中米ニカラグアへ!不安要素満載の陸路国境越え(🇨🇷→🇳🇮)
1/17 リベリアからTICABUS乗車/コスタリカ〜ニカラグア間出入国審査/グラナダの町到着
この自分がアラームよりも早く起きるのなんてとても珍しいことである。⏰
今日が不安な陸路国境越えの日だから無意識にも気を張っていたのかもしれない。本日はコスタリカを出国し、ニカラグアに入国する。
コスタリカでは初日早々風邪を拗らせたために、世界一美しい鳥「ケツァール」も見れなかったし、コスタリカが誇る自然公園にも行けずに終わってしまったので少々心残りがある。滞在期間を延ばしても良かったのだが、コスタリカ入国時すでに出国するバスのチケットを購入してしまっていたし、中米一物価が高いコスタリカに居られる耐力も金銭面的に持ち合わせていなかったので去ることにする。
9時半のバスだが、45分前には到着しておけとチケットに書いてあったので、8時半にホステルをチェックアウトした。このホステルはオーナーのおばちゃんが優しくてとても良かった。彼女に手を振ってから歩き出した。
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バス停は国道1号線にあるマクドナルドの斜向かいにある。Hotel Boyeros の100m北に行った所だ。ここでバナナを食べながらバスを待つ。
不安なことが一つあった。ニカラグア国境の審査は厳しいと耳にしたことだ。そして入国オンライン申請をしておかないとかなりの時間を要することになると聞いた。昨夜急いでオンライン申請をしようとしたのだが、表示されるページが見切れていたり、どう記入したら良いのか分からない回答項目があったりして上手く申請できなかった。他の旅人に聞いたところ、「そんなの無かったよ」と言っていたので光明が無いこともないが。
9時過ぎ、一台の黒い車がやって来た。おそらくUberである。かなり若い10代と思しき西洋女性が降りて来て、自分に訊ねる。
「あなたもニカラグアに行くの?」
「そうだよ。TICABUSで」
「一緒ね。このバスはサンホセから来るみたいだからかなり遅れると思うわ。街中のバスも30分おきに出てるし、しかもたった5ドルで国境まで行けるみたいだから、プランBとして考えているけど」
彼女に入国フォームのことを聞いてみた。
「入国申請オンラインでした?」
「いいえ、してないわ」
よし!これで仲間が出来たぞ。
彼女はイヴァナと名乗った。ロシア系の名前だなと思ったら、ポーランドの出身だという。現在はカナダの国境付近で暮らしているそうだが、ウクライナ戦争との絡みもあるのだろうか。
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ブログの記事を作成したり、尾の長い鳥たちにパンくずをやりながら時間を潰した。バスがやって来たのは11時過ぎだった。2時間半待ってようやく来た。名前を確認されてから乗り込んだ。
「オンラインでリベリアからのバスを予約したの?」
後ろの西洋人カップルが話しかけて来た。
「そうだよ。サンホセからと値段は変わらないんだけどね」
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12時半、コスタリカ側のイミグレに到着した。荷物を持ってスタンプを押しに行く。パスポートを係官に出したのだが、「出国税は払ったか?」と聞かれた。「いいえ」と言うと、「払ってからもう一回来て」と言う。
イミグレ内にカード払いが出来る機械があり、ここで支払えるという話なのだが、前にいた初老の夫婦が操作しても領収書が出て来ず使えないらしい。もう一つの方法はQRコードを読み込んで支払う方法だ。館内にはWi-Fiがあり、名前やパスポート番号を打ち込んで支払いの画面までは進めたのだが、Wi-Fiが弱すぎて確認コードのメールが届かない。
自分のバスの乗客はすでに出国を済ませてバスに乗り込み、自分以外誰もいなかった。他の旅人の情報と、これまでの経験からこうなることは何となく分かっていたし、特別焦りはなかったが、運転手が様子を見にやって来た。
「何をしてる?皆終わってお前待ちだぞ」
と言いたげだ。ごめんよ。
「Wi-Fiが弱くてメールが来ないんだ。あなたWi-Fi持ってる?」
そう言うと運転手は自分のスマホをデザリングさせてくれた。無事に確認コードをゲットでき、支払いが済んだので、出国審査官のもとに行ってスタンプを押してもらえた。自分のせいで20分ほどロスしたのには申し訳無かった。
無事座席に着くと、「大丈夫だった?」と西洋人カップル声をかけてくれた。
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13時半、ニカラグア側のイミグレに到着し、入国審査に入る。入り口前で係員のおばちゃんが1ドルを徴収しているので現金で渡すと領収書をくれる。たかが1ドルでもニカラグアにとっては外貨獲得のチャンスなのだろう。
建物内に入りイヴァナとともに並んだが、審査が厳しいのだろうか進みが遅い。ここですんなり入国できれば良いのだが、リオの空港でコスタリカの出国チケットを確認されたのと同様に、ニカラグア出国のチケットを求められたらどうしようかと思案していた。最悪この場で予約することになるだろうから、TICABUSのサイトで頃合いのチケットを検索していた。建物内はコスタリカ側と同様、Wi-Fiが使えるのでありがたい。
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30分経って、ようやく自分の番が来た。色黒の入国管理官にパスポートを渡す。
「TICABUSか?」「そうです」
顔写真を撮るように促される。その後、
「職業は?」「以前は警備員でした。今は無職です」
「どこに行くの?」「ニカラグアのグラナダです」
「ホテル名は?」「El Caite Hostelです」
「ここに君の電話番号を書いて」「了解です」
(出国チケットのことは聞かないでくれ...)
そう願っているとパスポートに入国スタンプを押してくれた。
「あと13ドルね」
ニカラグアは入国税がかかる。20ドル札を差し出すと1ドル札二枚と5ドル札1枚のお釣りをくれた。
「Muchas gracias!」「Mucho gusto.」
あとは手荷物をX線検査機にかけて終了、晴れてこの旅26ヶ国目、ニカラグア🇳🇮に入国した。
バスの前で少し待たされ、再度係員がパスポートを確認して座席についた。14時半をすでに回っていたが、二時間で済んで御の字だったと思う。
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バスがニカラグアに入って風力発電所を抜けると、右手に大きな火山が見えてくる。ニカラグア湖に浮かぶオメテペ島のコンセプシオン山だ。イヴァナや西洋人カップルは今日オメテペ島まで行くそうだ。ヒッピーたちが集まる島だと聞いている。自分も時間があったら行ってみようと思っている。
15時半前に、「チャオ!」と言ってフェリー乗り場があるサンホルヘ近くの町「リバス」で降りていった。
今日の目的地、グラナダの町に到着したのは16時半過ぎだった。バスの運転手に「グラシアス」とお礼を伝えてから、荷物を背負って歩く。TICABUSの止まった場所からホステルまでは一本道だ。町はボリビアの風景に似ている。違いは馬が生活の一部として組み込まれているところだろうか。🐎馬車を引いていたり、積荷を引いていたりと、馬と人間が一緒に暮らしている。
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今日のホステルは「El Caite Hostel」である。一泊386コルドバ(1559円)。まだキャッシングをしていなかったので、コスタリカからお馴染みのBACバンクで3700コルドバ(14952円分)を下ろした。ニカラグアでも現地通過のみならずUSドルをも下ろせるようだ。
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荷物を置いてスーパーに寄り、そろそろ切れそうなシャンプーと石鹸を買った。物価調査も兼ねていたが、コスタリカとは比較にならないくらい物価が安くて最高だ。コーラ500mlが15.5コルドバ(62円)だったのでこれも買った。
向こうに見えるモンバチョ火山が美しい。
露天のメルカドが立ち並んでいて、興味があったが、暗くて視界も悪くなって来たのでまた明日から探検するとしよう。
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