#200 「ラスベガス」カジノで一攫千金?!🇺🇸
2/21 ラスベガス観光!カジノ!ベラージオ噴水ショー!
昨日は一日中雨で、買い物から戻ってきてから18時前には寝てしまった。メキシコ・サンクリストバルからカンクンまでの24時間移動のあとから頭痛があるが、まだ治らず少々気になる。もう一週間である。
今日は早朝3時に一度起きたが、疲れていたこともあったのかすぐに二度寝した。
再び目を覚ました時は8時を回ったところだった。本当なら今日はグランドキャニオンツアーに参加予定だったのだが、今日のグランドキャニオン地区は雪の予報が出ているらしく、ツアーは中止になったと昨日の夜のうちに催行会社からメールがきた。グランドキャニオンはこの旅最大のハイライトとなる予定だったのでとても残念ではあるが、我々人間ごときが天の意向に逆らうと罰をくらうは必死なので今回は縁がなかったと思うことにしよう。今の自分であればもう地球上のどこにでも行ける自信と知識がある。また今度会おうぜ、グランドキャニオン。
旅に慣れ過ぎて、思い立ったらいつでもどこにでも行けるという自信がグランドキャニオンに執着せず済んだ理由の一つであるのは間違いない。今回は一人旅なのでツアーを予約してみたが、複数人で行く際はレンタカーを借りて広大なアメリカを疾走するのも楽しかろう。
10時前にホステルを出て、ラスベガス大通りを南に歩いていく。グランドキャニオンには行けなかったので、今日はラスベガスを思いっきり堪能することにした。
ところでラスベガスのバスは運賃が高すぎる。一回券で4ドル(600円)もするのだ。訳がわからん。これでよく地元民はやっていけるなと思う。
2h乗り放題では6ドル(900円)、24h乗り放題で8ドル(1200円)と良心的になってくるので、自分は24h乗り放題の券を券売機で購入することにした。これで最強になれる。明日の朝にロサンゼルスへバス移動する予定だが、いま24hチケットを買っておけば、バス出発場所までの運賃も時間内になる。DEUCEというバスがラスベガスの大通りを南北に走っているのでこれに乗ればどこにでも行くことができる。
やってきたバスに乗って中心部を目指したが、ファッションショーの近くでタイヤがパンクしたらしく、全員が降りる羽目になった。日本ではほとんど起こり得ないことだと思う。運転手のお姉さんが
「皆んなごめんねー!次のバスに乗ってねー!」
とアナウンスしていたのでよくあることなのだろう。
次のバスに乗って街の南側にある一大観光スポット「ラスベガスサイン」に向かってみた。観光客が長い列を作っている。自分は並ぶことはせず、他の観光客にお願いして横から写真を撮ってもらった。
反対側のバスに乗ってバスの中から高級ホテルを巡る。MANDALEY BAY、LUXOR、Hakkasan、エクスカリバーなど一度は聞いたことがある有名ホテルばかりだ。
「ホテルNEW YORK NEW YORK」前でバスを降りた。どこのホテルも、一階は全面カジノフロアになっていてとても賑わっている。
ここで少し賭けてみることにした。やはり初心者が気軽にできるのはルーレットだ。ミニマムベット(最小賭け金)は3ドル(451円)ということなので、5ドルを機械に突っ込んだ。赤と黒どちらにベットするか、あまり考えずに赤に3ドル賭ける。そしてルーレットの玉が回り出した。
ザワザワ.... ザワザワザワ.... ドン!
結果が出た。赤の30。勝った、勝ったぞ!
これぞビキナーズ・ラックというやつだろう。しかし周りを見渡してもこの金額で緊張しているのは自分だけだったが。
ルーレットがよく出来ていると思うのは赤・黒の他に緑の0と00番があることである。これにより勝率が50%の確率で無くなるのがミソなのである。胴元が儲けられる理由がここにある。
ともかくも、自分は勝った。たった3ドルといえども勝ちは勝ちである。ここで止めれば
「NEW YORK NEW YORK カジノに勝った男」
とラスベガスじゅうに声高らかに宣言することが出来るのである。こんなに気持ち良いことはないだろう。自分は賞金の3ドルを引き出し、カジノを後にした。
ラスベガスカジノの最高峰といえば誰しもが「ベラージオ」の名を挙げる。そういえばまだベラージオ名物の噴水ショーを観ていないことに気づいた。まだ日が高いが、昼間のショーも観ておこうと思いベラージオに向かった。昼間のショーは30分間隔らしい。15時スタートのショーに間に合った。この規模の噴水ショーを30分置きに出来るところはラスベガスにおいて他はない。終了後はベラージオホテルのカジノを一周して、一度ホステルに戻り仮眠した。
19時、再度バスに乗りベラージオを目指す。噴水ショーはやはり夜に観なければならない。昼間と違って光の演出も入りムードが加わる。20時のショーの楽曲は偶然にも、親父の好きな「Time to say goodbye」 (サラ・ブライトマン)だった。自分も好きなのでとてもラッキーで興奮した。4分5秒間、ベラージオホテルを背景に光と水の操演に魅了された。ラストの水柱が打ち上がり、終了した直後の一瞬の静寂とそこからの余韻の素晴らしさたるや。残念ながら自分の語彙力では伝えきれない。
ベラージオの中を再度探検し、道路の反対側へ渡った。歩道橋で清掃員が掃除していた。彼らのような裏で仕事をしてくれている人がいるからこそ、我々観光客がラスベガスというダイナミック都市を楽しむことが出来る。ありがとう。
ストリップエリアを堪能したあと、バスに乗ってラスベガス北側の「フリーモント・ストリート・エクスペリエンス」に行ってみた。ここはストリップエリアよりも庶民的で、どこか昔ながらのカジノの下町感が出ている場所だ。アーケードが液晶になっていて、何分かに一度ショーを演っているらしい。ステージでバンドが演奏していたりなんかして盛り上がっている。さすが「眠らない街、ラスベガス」だ。
フリーモント・カジノに入場し、ここのスロット台に座り、とりあえず20ドル入れて賭けをしたが、やり方を間違えていたのか3回転させただけで、動かなくなった。訳が分からずキャッシュアウトしてみると、もう掛け金が台に吸い込まれて無くなっていた。
こうやって皆、虚しく身を滅ぼし泣いていくのだろうと思うと、ここらでやめておいた方が賢明かもしれないと思った。ギャンブルの魔物の口に飲み込まれてしまう前に降りれるか否か。まるで己の賢明さを試されているよう。ギャンブルの恐ろしさの片鱗を見た気がした。
こうして、我がカジノ収支はマイナス16ドルで終結した。やはり自分に博才はないようだ。22:34、フリーモントを後にしてホステルに戻って就寝した。
今回のラスベガス滞在でグランドキャニオンには行けなかったが、その分ラスベガスを堪能することが出来た。