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#92 クレオパトラが愛した街、アレクサンドリア滞在!🇪🇬

8/2〜6
バス移動(ルクソールからカイロ経由でアレクサンドリア)/アレクサンドリア滞在3日


ルクソールの町は商売っ気の多い人が多い気がして何かと面倒くさい町だったが、自分が滞在した「Happy Land Luxorホステル」はオーナーが陽気かつ親切で気に入り、5日間も過ごしてしまった。そして、「チェックアウトの今日も6時までは自室にいて良いよ」とありがたいお言葉をもらった。ルクソールに来る人はぜひこのホステルをおすすめする。
今日は遂にアレクサンドリアへ向けて移動の日だ。オーナーが、「電車はすごく高いからバスで行くといいよ!」とアドバイスしてくれた。アスワン〜ルクソール間で検証済みだが、たしかに鉄道は高く付く。ルクソールからアレクサンドリアへの直接のバスは無いので、カイロで乗り換える必要がある。
カイロ行き22:30発のバスチケットを昨日の夜のうちに取っておいた。料金は490ポンド(2258円)だ。オーナーに別れの挨拶をし、食料と水とコシャリを買い込んでバス乗り場へと向かった。乗り場付近でコシャリを平らげ、カイロ行きの大型バスに乗る。長距離移動だけあってラグジュアリーなシート、映画も観れる。ミッション・インポッシブルの最新作があったので観ていたのだが、いつの間にか眠ってしまっていて、気づいた時はすでにカイロ近くまで来ていた。ルクソールを発車してから9時間ちょうどだった。

ルクソールの夜
大型バスでカイロまで
映画も見放題だけど、爆睡

カイロのGo busチケット売り場でアレクサンドリア行きを尋ねると、あと30分で出るという。ナイスタイミングだ。運賃は120ポンド(553円)。荷物タグをつけてくれる係員に10ポンド渡す。9時に発車し、午後1時にアレクサンドリア郊外のバス停に到着した。降りるとタクシー運転手が「タクシー?」と勧誘してくるが、自分はバスを選択する。しかし、バスが多すぎてどれがどこに行くのか分からない。近くにいた英語が話せる青年(警察官だったらしい笑)に地図を出しながら聞くと、「君のホステルはマンシェイヤという地区だ。向こうのバスがそっち方面に行くよ」と教えてくれた。お礼を伝え、そのあとも「マンシェイヤ?マンシェイヤ?」と尋ねてようやくバスを見つけることに成功した。バスがあるなら、多少面倒でもバスを見つけた方が良い。予約した海沿いのホステルまでたった4ポンド(18円)なのだから。タクシーなら100ポンドはかかるだろう。

郊外にあるアレクサンドリアバス停
タクシーより乗り合いバスで行くべし!
ドアを開けて走る
久々の地中海!

バスがホステルに近づき、「ここで停めて!」というと降ろしてくれる。今日のホステルは「イトハカホステル」という名前だ。旅人の末路は「いと儚し」ということか。自分にぴったりだ。無事に着いたことを家族に伝えてから散策に出る。海沿いを歩いていると、各ポイントにビーチ区画が設けてあるのだが、範囲と比較して人数が多過ぎるために飽和状態となっていた。そして水は全く綺麗ではないので、自分はとても入る気にもなれなかった。甘いだけのソフトクリームを途中で買って食べながら、カーイトベイ要塞まで行って写真だけ撮り、中には入らずに折り返した。

水は汚いけど飽和状態
甘いだけのアイス10ポンド(47円)
カーイト・ベイ要塞

翌日はホテルの移動が大変だった。
アレクサンドリアには格安ホステルは少ないようだ。そしてこの日は、イトハカホステルの収容人数がオーバーとのことで別のホテルに移る必要があったのだ。今回のホステルはセルフチェックイン方式らしく、オーナーが「入る方法を伝えるからWhatsApp かテレグラムで連絡してくれ」と予約サイトのメッセージに伝言が入っていた。
しかし、電話番号を持たない自分はそれらのアプリを使うことができないので、「このメッセージ内で入り方を教えてくれ」と返答したが、送る写真が多いらしく、「それはできない」と言ってきた。「わかった。誰か人を寄越すから、近くまで来たら連絡してくれ」というので「今ホテルWi-Fiを使って連絡している。Wi-Fiがないと連絡できなくなる」というと、「連絡取れないならどうやって待ち合わせるんだ!キャンセルしてくれ」との返答が来てしまった。ここのホテルを逃すと、他には値が張るホテルしか無くなってしまうので逃すわけにはいかない。
一旦メッセージを無視して、地元ローカルバスに3ポンドで乗り、ホテル近くで降ろしてもらった。
最初、地図に示されたホテルの場所に行って、近くの人に住所を見せたが、どうやらピンがずれているらしく、ここではないと言われた。「WhatsApp でこの番号の人と連絡取ってくれませんか?」とお願いすると、快くチャレンジしてくれたが、どうやら繋がらないらしい。その後も翻訳アプリを持ち出したりなんかして色々な方法を試してくれたのだけど、解決は出来なかった。「ありがとう。後は自分で何とかします」とお礼を言う。

次に近くのカフェで「この店Wi-Fiありますか?」と尋ねたら、パスワードを持ってきてくれた。よし、これでオーナーに再度連絡できる。メッセージ機能で、
「今、WALLY Cafeっていうところにいる。ホテル近くのはずだ」
とメッセージを送ると、「わかった。ボーイを向かわせる。今いる場所の写真を送ってくれ」
と連絡が来た。テラス席で紅茶を飲み終えて20分ほど待っていると、自分の居場所を送った写真を持った青年が迎えに来てくれた。一件落着。迎えに来てくれたボーイに50ポンドと多めのチップを渡しておいた。
SIMカードが無くても何とかなるのは、これまでの経験から知っていたので心配はしていなかったが、よそ者の自分を助けようとしてくれたエジプト人の人たちに感謝感謝だ。

アレクサンドリアの街並み
トラムも通っている
パンを焼いている

自分の旅スキルというのか、肝の座り方というのか、ただの図太さなのかは分からないけれど、
「何が起きても何とかなる」
という自信が、この旅を通じてどんどん大きくなっているのを感じている。
まあこれは単なる勘違いだということに気付かされてしまう出来事が後々起こるのだが。

久しぶりの一人部屋だった。ベッドの木組みが固定されておらず、底が何度も抜けるのが欠点だったが、比較的快適に過ごすことができた。

アレクサンドリアは有名な図書館以外、これといって特に見るものはなく、カフェに入って帳簿の整理やブログの文章を書いて過ごしていた。

ブランチ
アレクサンドリア図書館

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