#141 グラナダ・アルハンブラ宮殿〜レコンキスタ最後の町〜🇪🇸
11/14 アルハンブラ宮殿見学/飛行機でバルセロナへ✈️
昨夜は寝付けなかった。これからの旅程を考えていたら脳が活性化してしまったのだ。結論、バルセロナまで行くならばアンドラ公国🇦🇩もついでに見て回ろうと考え、深夜にバルセロナ〜アンドララベリャ間往復のバスチケットを購入した。ホテルは少し高めの星付きホテルをとった。
翌朝8時半、まずアルハンブラ宮殿を見渡せるサン・ニコラス広場のミラドール(展望台)にやってきた。高校の世界史資料集でここからひとりの女性が段差に座ってアルハンブラ宮殿の方を見ているページを覚えている。イスラム建築の最高傑作。自分も彼女と同じポーズで写真を撮ってもらった。ここがイスラム勢力からのレコンキスタ(国土回復運動)最後の町、グラナダである。
そしてもと来た道を戻り、早速アルハンブラ宮殿内へ足を踏み入れる。まず存在感があるのはナスル宮。外観は正方形だが、内部は円形になっていて、その柱は一階と二階でドーリア式の柱とコリント式と違いになっている。ワンポイントオシャレである。
10時、赤門を通って内部へ進入する。ここからは事前にチケットを購入しないと入ることはできない。弟が日本で予約してくれた。QRコードを見せると思いきや、パスポートの提示だった。内部はまさしく芸術的の一言に尽きる。外国の大使の接待に使われた「アラヤネス(天人花)の中庭」では水面に映る壁を撮影することが出来る。宮殿の壁面は一面に繊細に模様が彫られている。
この宮殿で最も美しいのは「ライオン宮」だ。当時の王様以外の男児は一切立ち入り禁止だったのだとか。天井には鍾乳石のような装飾のモカラベが配置され、細く美しい柱の下には宇宙を示していると言われる水路があり水が流れている。中央の噴水を取り囲む12体のライオンは他の装飾と比較すると若干ちゃっちい感じがあるが、これは他から使い回しにされてきた為だという。本日は幸運にも陽が出ているので殊更美しさが際立っていた。
最後に『アルハンブラ物語』の著書であるアメリカ人作家、ワシントン・アーヴィングが寝泊まりをしていた部屋の扉を見て内部見学は終了となる。
その後、アルハンブラの庭園を見て回った。ここもまた木々と水路の調和が素晴らしかった。
市内で昼食をとる。昨日訪れたが閉店していた店だ。母は海鮮パエリア🥘、弟は鶏のロースト、そして自分はロモ肉を注文した。味付けが抜群で美味しかった。その後はウィンドウショッピングをしたが、並んでいる土産はどの店も同じでつまらないので早めに切り上げた。
さて、今日はこのグラナダからバルセロナへ飛行機で向かわなければならない。14時過ぎに空港行きバスに乗る。運賃はひとり3ユーロ(490円)。昨夜の睡眠不足から車内で爆睡。一時間と少しで到着した。グラナダ空港にはラウンジがないのが残念だったが、チェックインを無事に終え、水を買ってからエアバスA320に乗り込んだ。
バルセロナに到着したのは19時半だった。空港のバス乗り場で、市内行きのバスを探すのに少々苦労をしたが、何とか見つけることができた。運賃はまさかのひとり6.75€(1104円)と予想を超える値段だったが、陽が落ちていたのでこれに乗った。「バルセロナは物価が高い」という話はよく聞くが、それを象徴するもう一つが宿泊税である。ホテル代に加えて、ひとり一泊4.2€も掛かるのである。バルセロナには二泊の予定なので3人で24.75€(4114円)だ。これはなかなかだと思う。さすがはバルセロナだ。昼にレストランで食べたので三人ともお腹が空いていなかったので、ホテル近くのスーパーマーケット「「Dia」でパンや生ハム、レタス等を買い、さらに日本から持ってきてもらった電子ケトルで湯を沸かしインスタント味噌汁を作って夕食にした。
バルセロナを歩いて思ったのは治安は良くなさそうということである。特段何かを見たからとか、恐喝に遭ったとかでは無いのだが、街を行き交う人々や街の構造、色彩などの状況から肌感覚でそう感じるのだ。母&弟にも一層の注意を呼びかけた。
ちなみにホテルはバスタブ付きだったのだが、栓が付いておらずフロントに尋ねてみたが、バルセロナでは湯を溜めるのが禁止されているとのことだった。本当かどうかは分からないが、自分としては折角の湯船である。🛁
ビニール袋の中に水を入れ、それを栓代わりにして湯船を堪能した。見事なライフハックである。
明日はバルセロナ最大の観光地「サグラダファミリア」に向かう。実に楽しみである。
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