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#163 ブラジル側イグアスの滝!「悪魔の喉笛」が目の前に!🇧🇷
12/28 ATMキャッシングに手こずる/120番バスでブラジル側イグアスの滝へ/やっと見れた!イグアス最大の名所「悪魔の喉笛」/けいごさん&しほさんとずぶ濡れ!
7時に起床し、溜めてしまっていたブログを仕上げる。このブログも拙い文章ながらここまでよく続けてきたと自分を褒めたい。シャワーを浴びて日焼け止めを露出部分全てに塗って準備完了!
さて、今日はブラジル側イグアスの滝に行こうと決めている。オーナーに問う。
「ブラジル側イグアスの滝に行くバスは何番だっけ?」「120番だよ。バス停の場所は分かるかい?」「大丈夫!ありがとう」
運賃は現金払いということなので、バス停に行く前にATMでキャッシングする必要がある。実は昨日の夕方も銀行をニ行ほど訪ねてトライしたのだが、カードが弾かれてしまった。
今日はまず市内中心にあるBanco do Brasil でトライする。VISAやMasterのマークがあるので今回は大丈夫かと思われたが、どのATMでやっても取引成立までいけず弾かれてしまった。やり方も間違っていないはずである。一体どうなっているんだブラジルのATMは。
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次にスーパーマーケットの中に入っているBanco 24 horasに行ってみると、ちょうどメンテナンスをしているところだった。隣に立って警戒しているセキュリティが持っていたのが拳銃なんかではなく、AK-47のライフル銃であるのに度肝を抜かれる。
メンテが終わるまでの間、パンと水1.5L、クッキーおよびプチトマトをカゴに入れた。メンテが終わって表示通りに操作すると上手くいった。良かった、これでバスに乗ることができる。今回は650Rs(18902円)を引き出した。
50Rsが13枚で出てきたので、スーパーでの買い物は現金で支払ってお札を崩した。
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120番バスが止まるマクドナルド前大通りのバス停でバスを待つ。30分待ってようやくバスがやってきた。運転手に5Rs(145円)を渡す。
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そこからさらに30分走り、イグアスの滝の入り口に到着した。かなり多くの観光客でごった返していて驚いた。みんなディズニーランドと間違えてるんじゃないか?笑
これはおそらくアルゼンチン側の「悪魔の喉笛」までの道が以前の洪水で欠け、現在封鎖されているため多くの観光客がブラジル側に押し寄せているのだと推察できる。
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長蛇の列の後方に並ぶ。「入場券を買うのはこの列で合っているよね?」とやってきた係員に聞くと、「カード払いならこの列で大丈夫だ!」という。カード払いの人と現金払いの人とで場所が分かれているらしい。次に係員はボート乗船を勧めてきたが、アルゼンチン側ですでに乗っているので断った。
すると後ろから日本語が聞こえてきて、振り返ると日本人カップルと思わしき二人がいた。
「今聞いたら、この列はカード払いのみらしいですね。」と伝えると、
「そうなんですね!ありがとうございます!日本の方かなと思ってました!列の前後が日本人なんてすごい偶然ですね!」
名前はけいごさんとしほさん。
彼らはスターアライアンスの「世界一周航空券」を利用した半年間の世界一周の途中で、現在は4ヶ月目だという。サンパウロから16時間かけてこのイグアスまでやってきたらしい。そして今日の19時にまた夜行でサンパウロに戻るという弾丸ぶりはとても驚異的だ。並んでいる間、話が盛り上がる。
「世界一周の予算て、どのくらいですか?」
「いやー、他の人のブログとか見てたら大体200万円で出来ると書いてあったんですが、もうすでにカツカツの状態です😅」
「そうですよね!円安が本当に痛いです。自分たちもヨーロッパにいた時がもろに最高値の時で大変でした」
「宿代も高いし、自炊で凌ぐしかないですよね。困った時のパスタ笑」
「そうですそうです笑」
「ところでGoPro撮ってますけど何かやられているんですか?」
「一応YouTubeやってて。すごい溜まっちゃってるんですけど笑」
「え!見たいです!何てチャンネルですか?」
「『ほないこか』というチャンネルでやってます!」
インスタも交換してもらい、YouTubeのリンクをもらった。後でゆっくり観させて頂こう。皆さん、お二人のチャンネル登録よろしくお願いします。
ほないこかYouTubeリンク↓
https://youtube.com/@honaicoca?si=ZVq1ohyGquZ3i9cl
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イグアスの滝の入場料は100Rs(2975円)。チケットは機械で購入するが、値段はアルゼンチン側と大して変わらない。ブラジル側は入場時間が決められているみたいで我々は13:30からとチケットに書いてあった。現在12時なので、あと一時間半も待たなければならないと思っていたが、係員の人が「この列に並んで良い」と言ってくれたので時間を待たずに列に並ぶ。けいごさんが言う。
「ブラジル側は結構濡れるみたいですよ」
「そうなんですか!?防水何も用意せず来ちゃいました...」
彼らはサンダルを持って来ていて用意周到、さすがだ。
「頼むぞ、新しい相棒」
そう言って自分が履いているニューバランスのゴアテックス仕様の靴の紐を結び直す。
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列に並んで1時間。13時にようやくバスに乗ることができた。窓が空いているバスと、味気のないマイクロバスがランダムでイグアスの滝まで出ているが、我々が当たったのは残念ながらマイクロバスだ。最初の駅はボートに乗る人が降りる駅だということをホステルオーナーから聞いていたが、誰ひとり降りなかった。
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左手にピンク色の立派なホテルが見える駅で全員降りる。ここから坂道を降りていく。降っていくとアルゼンチン側で見た「Mbiguáの滝」が真正面から見えている。
「あれが悪魔の喉笛ですか」「いや、あれは違いますね」
ところどころに撮影スポットがあるのでお互いに撮り合った。彼らは新婚旅行なのだ。上手くきれいに撮らなければ申し訳が立たない。この写真が思い出の一枚になるよう全力を尽くしてシャッターを押した。
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次に出てきた滝を「悪魔の喉笛」だと思ったが勘違いしたらしい。さらに凄そうな滝が奥に見えている。ワクワクが止まらない。
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そして遂にやって来た。イグアスの滝最大の名所「悪魔喉笛」だ。滝壺は霧で隠れていた。誰が名付けたか知らんが、「悪魔の喉笛」というこのネーミングはセンスの塊だと思う。滝底からの音が悪魔のうめき声のように聞こえるからそう名付けられたらしい。悪魔の喉笛の下は遊歩道になっていてたくさんの観光客がいるのが見える。乾かす時間を確保するために、我々は最初に遊歩道に行くことにした。簡易リュックをビニール袋の中に入れて準備したが、どうせ気休め程度だろう。
悪魔の喉笛の遊歩道にはたくさんの人がいた。目を開けてられないくらい水飛沫が凄い。そこに太陽の光が散乱して所々に虹が出現している。凄まじい水の量に興奮が抑えられない。スマホを落とさないように注意して動画や写真、そしてスロー動画を撮りまくる。別の日本人カップルにも出会ったのでお互いに写真を撮りあった。
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滝のミスト(と言うより軽いシャワーに近い笑)を楽しんだ後、滝の横まで来て写真を撮った。この上にも展望台があってエレベーターも完備されていたが、我々若者は歩いて上まで行った。イグアスの滝「悪魔の喉笛」の全景を見る。見れば見るほど自然が作り出した絶景に感動する。自分は気が済むまで轟音を轟かせる世界最大の滝に見惚れていた。
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お土産ショップで『ほないこか』のお二人はポストカードを吟味していた。この旅中に集めているらしい。庭に出るとオオトカゲが観光客の食べ物を狙っているところに遭遇した。
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15時半を回り、イグアスの滝を楽しんだ我々はバスに乗って国立公園の入り口まで戻った。
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フォズドイグアスの短距離バスターミナルに着いたのは17:50だった。本当はお二人と夕食をご一緒させて頂こうと思っていたが、思いのほか時間がぎりぎりだった。短距離バスターミナル近くのスーパーで食べ物を買う。自分はコーラとトマト、そしてチキンの唐揚げをかごに入れた。お会計をしてくれた女性が大の日本好きで、簡単な日本語を話してくれたので盛り上がったが、後で確認してみるとお釣りが10Rs(296円)不足していた。まあこれは彼女とのお話し代だったということで。
けいごさんがUberを呼んでくれ、三人で長距離バスターミナルへと向かう。料金は一人5Rs(148円)。若い女性の運転手がやってきて、約20分で到着した。二人が乗るサンパウロ行きのバスは既に到着しているようだ。
「今日は一緒に回って頂いてありがとうございました!すごく楽しかったです!」
とお互いにお礼を伝え、二人と握手をして別れた。彼ら二人のおかげで忘れられない最高の一日となった。
また、どこかで会う日まで。
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