#137 ボリビア・ウユニからチリ・アタカマ砂漠へ12時間移動!(🇧🇴→🇨🇱)
11/3 ウユニからバスでサンペドロ・デ・アタカマ移動🚌/陸路国境越え
4:55に起床する。昨夜のうちにパッキングを済ましておいた。今日は一旦ボリビアを離れ、アタカマ砂漠で有名なチリの「サンペドロ・デ・アタカマ」へと向かう。バスはまさかの早朝6時出発ということで、この時間に起きなければならなかったのだ。
「5時半にバスターミナルに着いておくようにね!」とバス会社のお姉さんから言われていたので10分前にホステルを出た。バスターミナルにはすでにバスが来ており、多くの乗客が集まっていた。チケット確認を終えてバスは6時過ぎに出発した。最初の方は舗装された道を走っていたが、途中から砂利道に様変わりし、軽度の揺れに揺られながら、木など一本も生えていない乾燥した大地を走っていった。
9時前に701号線沿いにバスは停まった。
「desayuno ?(朝食ですか?)」と隣席の男性に尋ねると「Sí」というのでバッグを持って降りた。自分は20ボリ(434円)のコンカッセ(牛骨スープ)を注文した。「コンカッセ」は確かワンピースのサンジの技であったなぁと思いながら美味しく頂いた。(サンジの技はフリカッセだっけ?まあいいや笑)肉は良く煮込まれていて柔らかかった。自分の食事を見ていた男性とおばあちゃんも同じのを注文し、お好みでピカンテソース(辛ソース)をかけて食べた。
食事を終えて一時間ほど走ったところでボリビア&チリの国境(アバロア&オヤグエ間)に到着した。出国手続きに並んでいると係員がやってきて、「ドキュメントを提出して」のようなことをスペイン語で言ってきた。そんなのが必要だとは聞いていなかった。やばい、エジプト出国の時と同じく、これは足止めをくらう感じか...
「ドキュメント持ってないよ」と係員にいうと、「このQRコード読み込んで手続きして」と窓に貼ってあるQRコードを指して言われる。しかし、SIMカードはずっと持っていないのでアクセスできない。
「インターネットがない」というと、係員のスマホとデザリングさせてくれたが、電波が弱くてなかなか開けなかった。どうしようかと焦ったが、ダメもとでWi-Fiを確認したら、建物内にWi-Fiが通じていて接続出来た。急がねばバスが出発してしまうかもしれない。遅くて置いていかれることは外国では頻繁にある。いかに日本のバス会社が丁寧なのかが身に染みて分かる。
急ピッチで書類を作成し終え、出国スタンプも無事に押してもらえた。ぎりぎりセーフである。ちなみにボリビア人は出国税20ボリを納める必要があるようだった。 X線検査に荷物を通してバスに乗り、少し進んだところで今度はチリの入国審査に移る。
韓国人の旅人がいたので、
「今度は事前記入のドキュメントの提出は無いよね?」と尋ねると、
「多分無いと思うよ!僕も持ってるのはパスポートだけ」
安心した。「さっき何かトラブルがあったの?」と聞かれたので、事情を説明した。彼はトータルで6週間南米を旅する旅人。現在3週間目だという。エクアドル、ペルー、ボリビアと旅ずを続け、アルゼンチンがゴールだという。
チリ側の手続きでは「何日チリに滞在するのか」「どこに行くのか」の2問を聞かれて終了した。入国スタンプをもらう。ビザなし滞在は最長90日間だ。「この紙を無くすな。出国時に必要になるから」と、個人データとバーコードが印刷された紙をもらった。
その場で提出する書類を書き終え、日影でバスを待っている間、退屈だったのかボリビア人の女性が話しかけてきた。
「スペイン語は話せる?」「ほんの少しだけ」
「どこから来たの?」「日本です。彼は韓国」
「日本!私にも日本の友達がアルゼンチンにいるわ!どのくらい旅してる?」「1年間です」
「ほんと?!どこの国を回って来たの?」「アジアやヨーロッパ、アフリカ、そして南米です」
そんなやり取りをした。
このあと荷物検査が待っていた。ここで面白かったのは、自分が日本人だと分かるとバックパックの中身すら確認せず、「マルチャン(ラーメン)モッテル?笑」とジョークを飛ばして来たことであった。他の人は念入りに確認されていたので、日本人は信用されているんだなぁと嬉しくなった。
ちなみにボリビアとチリには時差があり、一時間早まった。
バスは一路、カラマという町までノンストップで行く。チリに入ってから舗装された道路になったので、ボリビアとの経済格差を感じた。一本の木も見当たらない乾燥地帯。途中でウユニ塩湖のミニバージョンらしき塩湖や、その上を走る列車、カラフルな山、風力発電を車窓に見ながら16時過ぎ、ようやくカラマの町に到着した。
ここで5分の4がバスを降りた。残りは自分を含めた観光客のみがサンペドロ・デ・アタカマに行くようだ。4日後、サンティアゴ行きの飛行機に乗るためにこのカラマに戻ってくるので、町を観察していたが、中心部はなかなか活気のある町だった。
カラマから更に2時間かけ、アタカマ砂漠の出発地「サンペドロ・デ・アタカマ」に到着した。ここで韓国人と別れた。まだチリ通貨ペソをキャッシングしていないので、銀行がありそうな中心地へと歩いていった。町の人に聞き、ATMに着いたが、表示がスペイン語なので分かりづらい。Google翻訳のカメラ入力を使い操作するが、「このカードは無効です」の表示が出る。しかも一つのカードだけでなく、4枚全てのカードでだ。何故だ?とうとう困って隣にいた観光客に手伝ってもらったのだが、これもまた弾かれた。
「他のATMはありませんか?」
向かいの土産物屋のお姉さんに尋ねてもう一つのATMに来たがここでも弾かれてしまった。二つのATMをそれぞれ3往復以上してトライしたがキャッシングは叶わなかった。時間はすでに夜8時。辺りが暗くなってきたので一旦ホステルに向かうことにした。チェックインをカード払いにしてこのカードが有効か試そうとしたが、ホステルの電源が落ちているとのことで、支払いは後でということになってしまった。
荷物を置いて再度ATMを試す。よく見ると、表示の左隅に「EXTRANJEROS/FOREIGN CLIENT」という表示があり、これを押してみた。すると英語表記に変わり、ここから金額入力してみるとようやくキャッシングが成功した。これはトリッキー過ぎるだろ(笑)
サンペドロ・デ・アタカマのATMキャッシングまじで苦労したので、他の旅人のためにここに載せておくことにしよう。
150,000チリペソ(25200円)を引き出した。(今後チリペソ=$で記載)
何とかキャッシングに成功し、一安心したのだった。補足だが偶然このATM前で、ボリビア・コパカバナで出会ったドイツ人の女の子と3回目の再開を果たしたのだった。世界は狭いものだなと思った。
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