#136 ついにやって来ました!ウユニ塩湖ツアーに飛び込み🇧🇴
10/31 ウユニ塩湖1dayツアー!
11/1〜2 ウユニの町散策🚶
午前7時、ウユニのバスターミナルに到着した。外気温は一桁台で冷んやりとしている。風が無いのが幸いだ。降りた瞬間、ウユニ塩湖へのツアー会社の人が営業をかけてきた。寒いので早くターミナル内に入りたい思いから若干無視気味になってしまったのだが、一人の男性がターミナルの中までやって来た。「穂高旅行社」という会社らしい。確か日本人や韓国人御用達のツアー会社だ。事前に調べていて評判も良かった。
男性に「どこから来ましたか?」と聞かれたので「ジャパン」と返すと、日本語が書かれた名刺を出されたので受け取った。さすが日本人をターゲットにしているだけあって用意がいい。「ホステルはどこ取ってますか?」「ピアドラブランカです」「そのホテルはこの道を真っ直ぐ行ったところだよ!」
かなり日本人慣れしているようだったので、ホステルに荷物を置いたらさっそく行ってみようと思った。
ホステルに行く前にチリへのルートを調べる。このバスターミナルからチリのカラマやサンペドロ・デ・アタカマまでのバスも出ているようで安心した。
駅前の食事処で美味そうな肉がBBQされていたので朝食がてらに食べた。肉の旨みが口いっぱいに広がり、朝から幸福が訪れた。ここから10分歩いて、今回の宿「ピアドラブランカホステル」に到着した。追加で40ボリ(872円)を支払えばアーリーチェックイン出来ると言われたのだが、そんな勿体無いことはせず、荷物だけ置かせてもらって町に出た。バスの中でよく寝れたのが幸いした。
ATMで500ボリ(10905円)を追加で下ろし、ホダカ旅行社に向かった。一人におばちゃんが外に出ていて、自分が日本人だと分かると日本語で勧誘してきた。中に入ってツアーコースの説明を受ける。現在9時半。Full day tour [10:30-19:30] 200ボリ(4362円)にまだ間に合う時間だったので、飛び込みで申し込むことにした。
「帽子と日焼け止め、水、あと夜寒いから防寒着忘れないように」
一旦ホステルに戻って日焼け止めを塗り、水1Lを買い足した。これで準備万端!
ツアー参加者は自分含めて6人だった。アメリカ男性1人、ペルー男性2人、ボリビア人夫婦2人。ボリビア夫婦は生後2か月のヤギの赤ちゃんを抱えての参加で、草を食んでいる様子はとても可愛かった。まず、我々は「列車の墓場」という場所に立ち寄る。1970年代まで使われていた列車たちが放置されていて、極度に乾燥した木ひとつない荒涼とした周りの景色と合わせて「墓場」というには実にぴったりの場所だ。観光客は列車の上に登ったりできる。そして少し離れたところに、映画トランスフォーマーに登場するロボットたちも勢ぞろいしていて、映画の通り車の部品を使って精巧にできていた。ここではアメリカ人男性と一緒に行動し、写真を撮り合った。この日のために買ったというバカデカいサングラスをかけていたのが面白い。
列車の墓場の見学が終わった後、一旦町に戻り倉庫にて長靴を選ぶ。これはツアー最後の鏡張りの場所で使うらしい。長靴の選定が終わるとツアーバスはウユニ塩湖の玄関口、コルチャニ村へと30分かけて走っていった。
コルチャニ村は観光客向けの村で土産店が多く並んでいる。約1時間の滞在だ。そら豆フライが6ボリ(130円)で売っていたのでツアーのお供に購入した。塩の工場もあり、バスソルトやオレガノ入りソルト、香辛料入りソルトなど色んな味の塩が売っていた。
コルチャニ村を出発すると、車はいよいよ塩の大地へと入っていく。ダカールレースのモニュメントと世界各国の国旗が建てられた場所で記念撮影をした後、隣にある塩で作られた建物「塩のホテル」で昼食になる。保温器に詰められたライスや肉、じゃがいも、野菜を取り分けていく。ここで参加者たちの交流が図られる。自分が1年間かけて世界一周中であることを伝えると皆が驚いていた。アメリカ人男性も南米のみ旅行中のようだ。
食事が終わると再度車で移動し、まだ誰も踏み入れていない場所へとやってきた。
一面白い大地の世界。雲一つない澄み切った青い空とのコントラストが素晴らしい。各々がスマホのシャッターを切る。個人で10分ほど堪能したあとは、皆でトリックフォトの撮影となった。プリングルス(ポテチの容器)を使ってその上に全員が乗っているトリック写真や、ティラノサウルスに襲われている写真なんかまさに傑作だ。拍手すべきはガイドのカメラワークである。躊躇なく腹を塩の大地につけてうつ伏せになり、「3、2、1!」の合図でジャンプを指示してトリックフォトを撮ってくれる。おかげでエグいハイジャンプをしているような写真を撮影してくれた。カメラモードをスローにしてサークルの動画も撮ってくれた。
そしてまた移動する。15時前に「インカワシ」というサボテン島に到着した。🌵ここで1時間ほど観光のようだ。入場料は30ボリ(650円)。入ってもいいし、入らずに周囲を歩いてみるだけでも良いらしいが、折角ここまで来たので入場してみた。標高が高いので息を切らしながら登る。溶岩質の島辺り一面にサボテンが生えていて、地球ではない、どこか違う惑星に来たような錯覚に陥る。何でも島の外は塩の白い大地で覆われているのだ。昔ここが海の底であったことに思いを馳せると、地球の神秘というか、地球の内エネルギーの力強さと年月の偉大さに圧倒される。人間の力なんぞなんたる無力なことか。ロシアもハマスも戦争なんてはやく辞めちまえ。そしてウユニに来い!
インカワシの見学が終わると、最後のフォトスポットである水が張っている場所にやって来た。陽も傾き、もう少しで山の向こうへと帰っていくところだ。長靴に履き替え、鏡張りの大地を歩いていく。
ガイドさんがカラフルな椅子を一列に並べて我々に座るように指示する。配置についたあと、水面の細波が収まるまで息を呑んでじっと待つ。そしてシャッターを切ると、自分たちの姿が足元にできた自然の鏡に映った写真を撮影できる。🪞
こうして徐々にポーズを変えながら、写真撮影は完了した。
日の入り。気温も下がってきた。この時間帯がこれまでで一番神秘的な色彩をウユニ塩湖に描きだす。白い大地と青空と光と闇とを混ぜ合わせたような絶妙な顔を見せてくれる。ウユニ村に帰る車窓で、刻々と変わりゆく白い大地のキャンパスから、自分はいつまでも目を離せなかった。
(11/1〜2はウユニの町のメルカドや通りの市場を冷やかしたりなんかしてダラダラしていました笑)